中山美穂さん訃報から1年…「ファンの集い」で献杯&挨拶の“プロファン”が語る「あの瞬間」

更新日:2025-12-03 17:03
投稿日:2025-12-03 17:00

 昨年12月6日、俳優で歌手の中山美穂さんが54歳で亡くなり、突然の訃報に全国のファンが哀しみに包まれた。今年4月22日に東京国際フォーラムで「お別れ会」が開かれたが、12月6日午後に「中山美穂ファンの集い」が東京・秋葉原で開催される。

 当日は、美穂さんファンの間で“スーパーファン”として知られる土井秀紀さんも参加し、献杯を予定している。その土井さんが日刊ゲンダイの取材に応じ、今回のイベントと美穂さんとの思い出についてこう語った。

「昨年の訃報があった当日、私は残念ながら地元大阪での美穂ちゃんのライブチケットが取れず、黙々と仕事をしていたんです。ところが、夕方にあのニュースが流れて、体が硬直し、涙があふれました。とにかく、この1年は、寂しさと悲しみを乗り越えるのに必死でした。そんなやり切れない思いを他のファンと共有できる今回のイベントは本当にありがたいと思います。中山美穂を改めてしっかり供養し、未来永劫忘れません」

 そんな土井さんが数ある美穂さんの思い出の中でも特に忘れられないのは、2012年に放送されたTBS系特別ドラマ「終着駅 トワイライトエクスプレスの恋」だという。

「実は、このドラマのロケで使用された寝台特急トワイライトエクスプレスは、私が勤務していた職場だったんです。撮影時期と勤務時期がマッチングしなかったので、残念ながら美穂ちゃんとかぶることはありませんでしたが、やはり何か運命的なものを感じました。あのドラマと記憶は、私の生涯の宝物です」

■「毎度おさわがせします」を見てから40年…

 また、6日の集いには、土井さんと双璧をなす“プロファン”として知られる佐々木一厳(かずよし)さんも開会の挨拶に立つ。その佐々木さんも日刊ゲンダイの取材に応じてくれた。

「私が美穂さんのファンになったのは小学3年生の時です。『毎度おさわがせします』を見て、あの瞳に吸い込まれるように一瞬でファンになりました。昨年の不幸については、今でも全く信じることができず、ふとどこかにパッと美穂ちゃんが現れるんじゃないかと思ってしまうんです。この1年間はとても長く感じられました。コンサートやお芝居、ドラマ等々をワクワクしながら楽しんでいたあの頃が、遠い遠い昔のように感じてしまいます」

 そんな佐々木さん、「実は私はアイドルそのものは好きではないんですよ」と、こんな意外なことを口にした。

「美穂ちゃんは男の私が見ても、生き方も含めてとてもカッコいいと感じていました。大人っぽくて、可愛いとか奇麗というのを通り越して、素敵で尊敬できる人物でした」

 6日の「ファンの集い」は2部構成。「第1部」は午後1時15分スタート。「第2部」は午後4時から始まる。当日はスペシャルゲストとして、美穂さんの“芸能界の育ての親”として知られるビッグアップル初代社長・山中則男氏のほか、写真家の鯨井康雄氏、手品師のマギー審司、楽しんご、グラッフィックポイパフォーマーTERUらが参加。「世界中の誰よりきっと」の全員合唱も予定されている。

 参加者には漏れなく特製スペシャルTシャツが配られる予定。ファンは土井さんや佐々木さん、山中氏らとやり切れない思いを共有するまたとない機会となりそうだ。

エンタメ 新着一覧


NHKの峰不二子・中川安奈のフリー転身で恐れる女子アナら。森香澄との「あざと女」対決で勝つのはどっち?
 3月いっぱいでNHK退局を発表している「NHKの峰不二子」こと中川安奈アナウンサー。  彼女が世間から注目を集め...
堺屋大地 2025-04-03 10:41 エンタメ
【おむすびにモヤっと】コロナ禍でもスタンドプレイの結。本編以上に“制作の舞台裏”に興味が湧くばかり
 コロナによる緊急事態宣言で飲食店が営業自粛に追い込まれる中、ヘアサロンヨネダを営む聖人(北村有起哉)は店を開けていいの...
桧山珠美 2025-03-12 18:59 エンタメ
Kōki,が鼻につくのは宿命か。両親から学んだ「2代目キムタク」としてアンチを無視するブランディング
 木村拓哉と工藤静香の次女という“十四光り”で注目を集めて来たKōki,。先月は主演映画『女神降臨』の宣伝を兼ねて、『世...
堺屋大地 2025-03-12 06:00 エンタメ
審査員・粗品とM-1審査員の決定的な違いは? 忖度しない芸人ゆえの「ブレない目線」と「ムカつかれる覚悟」
 若手芸人の登竜門である「ytv漫才新人賞」(読売テレビ)が3月2日に開催された。霜降り明星の粗品が初めて審査員を務め、...
帽子田 2025-03-12 06:00 エンタメ
【おむすびにモヤっと】弁当開発に「病院の管理栄養士」の売りはもう不要? “新型コロナ編”にも懸念が…
 新型コロナウイルスの感染が日本で初めて確認されて病院で警戒感が漂う中、コンビニ弁当の開発をしないかという幼なじみの菜摘...
桧山珠美 2025-03-10 17:30 エンタメ
火曜深夜が熱い!FANTASTICS冠番組の対抗馬は純烈? 映画ぼくまほの八木勇征は大スクリーンで観るべき
 映画『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』(ポニーキャニオン配給)を観て来ました。タイトルに“魔法”がつくと、まるで魔法...
【おむすびにモヤっと】なっちゃん抜け駆けで「栄養はエエヨ~」は結(橋本環奈)に相談しなかった?
 コンビニ弁当の開発案を豊岡部長(隈本晃俊)にプレゼンする菜摘(田畑志真)は、今の説明ではダメだと言われ、結(橋本環奈)...
桧山珠美 2025-03-08 06:00 エンタメ
「芸人=女とギャンブル」の時代は終わった。M-1王者・高比良くるまの謹慎がもたらすもの
 吉本芸人の相次ぐ「オンラインカジノ」問題。M-1王者令和ロマンをはじめ、ダイタクや9番街レトロなど劇場の人気者たちが次...
帽子田 2025-03-07 06:00 エンタメ
【おむすびにモヤっと】商品開発7年目なのに、なっちゃんの知識不足設定と結への謝罪が不憫すぎる
 結(橋本環奈)と菜摘(田畑志真)は、考案したコンビニ弁当がなぜダメだったかを製造担当の管理栄養士から聞き、開発を断念す...
桧山珠美 2025-03-05 18:15 エンタメ
【おむすびにモヤっと】変顔炸裂の第22週。名も無き管理栄養士が大手コンビニで商品共同開発の“ミラクル”
 結(橋本環奈)は仕事柄、栄養指導をする立場にあるため、患者から怖いとか厳しいと言われ、そのことに複雑な気持ちになってい...
桧山珠美 2025-03-03 17:30 エンタメ
大倉忠義“授かり婚”でますます追い風…イクメン俳優花盛り! 林遣都は赤ちゃん言葉で子育て奮闘
 大倉忠義(39)、結婚! またひとり独身イケメンが旅立ってしまいました。お相手は<一般女性>とのこと。またしても<一般...
【朝ドラおむすび】通夜の親族席最前列に知らない中年女2人…永吉の娘? 一言の台詞もなく忽然と姿を消した
 聖人(北村有起哉)の大学進学用のお金を勝手に人に貸した永吉(松平健)の行為が、米田家の呪いである人助けだったのかどうか...
桧山珠美 2025-03-01 06:00 エンタメ
【朝ドラおむすび】気の毒過ぎる委託会社の栄養士・柿沼。大鶴義丹チョイ登場で気になる“大鶴の恩返し”
 結(橋本環奈)は、聖人(北村有起哉)に永吉(松平健)が大学進学用のお金を何に使ったのかを話し始める。結は米田家の呪いの...
桧山珠美 2025-02-26 17:30 エンタメ
SNSで目立つ「新生timelesz」への厳しい声 オーディション番組なぜ荒れる? マニアでも予想不能な展開に
 話題のオーディション番組『timelesz project -AUDITION-』(Netflix)が最終回を迎え、待...
【おむすび】米田家4代食卓トークにモヤっ。盛り上がらないドラマで盛り上がらない万博の“宣伝”効果は?
 福岡・糸島に住んでいる永吉(松平健)と佳代(宮崎美子)が神戸にやって来る。結(橋本環奈)はてっきり聖人(北村有起哉)の...
桧山珠美 2025-02-24 17:30 エンタメ
現役芸人が見た『ホットスポット』のすごさ。お笑いのテクをドラマに落とし込む「バカリズム脚本」の妙
 バカリズムが脚本を担当したドラマ『ホットスポット』(日本テレビ系、日曜22時30分~)が話題だ。毎回の放送終了後にはS...
帽子田 2025-02-23 06:00 エンタメ