夏帆×竹内涼真「じゃあ、あんたが作ってみろよ」が描くのは“自分感覚”で生きることの大切さ
更新日:2025-12-04 17:03
投稿日:2025-12-04 17:00
【碓井広義 テレビ 見るべきものは!!】
気がつけば12月。夏帆×竹内涼真「じゃあ、あんたが作ってみろよ」(TBS系)も第3コーナーに差し掛かってきた。
父親譲りの「昭和の価値観」で生きてきた勝男(竹内)。恋人に合わせることで「普通の幸せ」を得ようとしていた鮎美(夏帆)。勝男のプロポーズを鮎美が断ったことでドラマは動き出した。
確かに勝男の「化石男」ぶりは目に余った。鮎美の手料理を前に、「並んだ料理が全部茶色い」とか、「味噌汁の具が小鉢の具とかぶってる」とか言いたい放題。見ている側も「じゃあ、あんたが作ってみろよ」と切り返したくなった。
その後、勝男は鮎美に対する未練でいっぱい。反省の日々の中で、自分の価値基準を押し付けることの理不尽さや、「幸せも人それぞれ」であることが分かってきた。
また鮎美も美容師の渚(サーヤ)などに影響され、徐々に変化してきた。自分の思いや感情は言葉にしなければ相手に伝わらないこと。自分の人生は自分で決めるべきであること。その上で「自分らしく生きたい」と思うようになったのだ。
物語の進行は決して早くない。2人の「気づき」や「成長」をじっくりと描いている。浮上してくるのは、「普通」という概念に惑わされず、「自分の感覚」で生きることの大切さだ。夏帆と竹内のコメディーセンスも功を奏し、今期ドラマの収穫といえる一本となった。
(碓井広義/メディア文化評論家)
エンタメ 新着一覧
歌手引退――。スズ子(趣里)はその決断を、愛子(このか)や大野(木野花)に伝えた。
羽鳥善一(草彅剛)に絶縁す...
反町隆史主演「GTO」が26年ぶりに帰ってきます。反町演じる元ヤン教師・鬼塚英吉がさまざまな問題を解決する学園モノで、...
昭和31年、大みそか。第7回オールスター男女歌合戦当日。スズ子(趣里)は、楽しみに会場へと向かう。スズ子が楽屋で支度を...
愛子(このか)は、翌日の体育の時間に足の早い転校生と競争することになっていた。しかし、勝てる見込みがなく、愛子は学校を...
東京ブギウギのヒットから9年、ブギブームも下火になってきつつある中、スズ子(趣里)や羽鳥善一(草彅剛)のブギは古いとい...
NHK大河ドラマ「光る君へ」は、平安中期の貴族社会を舞台に、吉高由里子演じる主人公のまひろ(紫式部)の生涯を描くもので...
2月25日、沢尻エリカの女優復帰作となった主演舞台『欲望という名の電車』が千秋楽を迎えました。
「『残念プロフ...
誘拐犯が捕まってから、愛子(このか)は3日間も学校を休んでいた。スズ子(趣里)は、学校に行くようにと言うが、愛子は友達...
大野(木野花)が受けた電話は、3万円払わなければ、愛子(このか)を誘拐するという脅しの電話だった。そして、警察には伝え...
羽鳥善一(草彅剛)作曲二千曲記念ビッグパーティーの日が近づいてくる。羽鳥はスズ子(趣里)たちに、パーティーで余興をして...
この投稿をInstagramで見る 【公式】「ユーミンストーリーズ」オムニバス夜ド...
ドラマ『SP 警視庁警備部警護課第四係』(2007年/フジテレビ系)や『最高の離婚』(2013年/同)などでの演技が好...
梅吉(柳葉敏郎)が亡くなった。葬儀では松吉(木内義一)が号泣しながら、遺影の自慢をする。
そんな中、スズ子(趣...
久しぶりに香川に戻ったスズ子(趣里)は、梅吉(柳葉敏郎)が写真館を切り盛りし、繁盛していた話を聞く。梅吉が大切にしてい...
アメリカ行きを決めたスズ子(趣里)だったが、愛子(小野美音)は置いていかれることにすねてしまう。
旅立ちの直前...
2月29日16時42分のことでした。NHKで衆院政治倫理審査会(政倫審)の中継を見ていたら、<大リーグ・大谷翔平選手 ...
















