国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

更新日:2025-12-04 17:03
投稿日:2025-12-04 17:00

【芸能界クロスロード】

「長年の活動の中で、立場と環境にあぐらをかいていた部分があった」

 11月26日の国分太一(51)の記者会見でもっとも象徴的な言葉だった。

 立場とは当時のタレントとしてのポジション。番組の顔として、なんでも言えた国分。周囲はお殿様でも扱うように指示に従い国分を大切にする環境を整えたことで、国分は「あぐらをかき」好き勝手に振る舞った。

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」とはならず、国分に注意する者もいない。振る舞いはエスカレート。パワハラ、セクハラに至った流れは、中居正広と酷似している。

 自覚のなさが最大の要因だが、歴史を振り返れば、立場と環境は旧ジャニーズ事務所によってつくられてきた。タレントのスキャンダルなど事務所に不都合な話は、テレビ局に「全ての番組からうちのタレントを引き揚げる」と圧力をかけたと言われてきた。

 極めつきが、ジャニー喜多川社長の性加害の隠蔽だった。テレビ局にとって厄介な人でも、タレントにとっては心強い守護人。「常に事務所(メリー氏)が守ってくれる」という気持ちが当たり前と思うタレントも少なくなかった。

 芸能界の一大勢力だったジャニーズがなくなり、代わって受け皿になったスタート社。国分のTOKIOも在籍していたが、スタート社とはエージェント契約に切り替えられていた。日本テレビにとっては好都合なタイミングだった?

■日テレの対応は妥当だったと思う

 今年6月、「番組担当者が交代するので挨拶を」と国分を呼び出し、その場で「コンプラ違反」を突き付け、番組降板を通達した。

 もしも、スタート社に所属していたら、事務所を飛び越え国分を呼び出すことはなかったはず。番組とタレントをつなぐのが事務所の役割。業務連絡でタレントを直接、呼び出すことは原則できない。

 国分の現在の肩書はタレントで事務所の副社長。直接、連絡するのはスジが通っている。国分にとっては「だまし討ち」のように感じたろうが、アポイントの段階でコンプラ問題を明かせば、国分が事前に誰かに相談もできるし対策を練ることもできる。日テレは被害者保護も含め抜き打ち的に行った。妥当な策だと思う。

 国分は日テレへの抗議も込めての会見だった。
5カ月ぶりの公の場に現れた国分の顔は青白くやつれオーラも消えていた。それでも「復帰への糸口を見いだしたい」思いが会見にあったと推測できる。

 会見を開いた水曜日は微妙なタイミングだった。

 翌日発売の「週刊文春」には「国分太一が自白した2つの猥褻事案の全貌」のスクープ報道。2人の女性スタッフが国分から受けたセクハラ行為が具体的に語られていた。

 文春は取材の過程で国分の弁護士に会っており、会見の日にはおおむね把握していたはず。

 国分はこの話に触れることもなく、「答え合わせ」の言葉を繰り返した。国分の会見を受け、日テレの社長は1日の定例会見で「国分さんがヒアリングの場で述べられたそのものが重大なコンプライアンス違反」と、答え合わせの必要なしと断言した。

 国分の会見が終わったタイミングで、スタート社は公式サイトに「TOKIOとの契約を年内をもって終了する」と発表。城島茂、松岡昌宏、国分の3人は今後、個人で活動することになる。歌手や俳優と違い、好感度と人気が命のタレント。国分の席は、後輩タレントで十分埋めることができる。国分の行く道はさらに険しくなった。

(二田一比古/ジャーナリスト)

エンタメ 新着一覧


「あんぱん」八木(妻夫木聡)と蘭子(河合優実)カップル、オトナの視線の絡み合い…朝から見ていいんですか?
 八木(妻夫木聡)のひらめきで嵩(北村匠海)の詩とイラストが入った陶器のグッズは追加注文が来るほど売れていた。それでもも...
桧山珠美 2025-08-28 15:03 エンタメ
坂口健太郎に逆セクハラ騒動。永野芽郁にmiwaとも…BLACKPINK リサだけじゃない“女性に押される”男の特徴
 BLACKPINKのリサ(28)が国境を越えて、大炎上中だ。今年2月にリリースしたソロデビューアルバム『Alter E...
田中麗奈、45歳。心も体も変化するなか、ずっと変わらない“芝居”への気持ち
 多くの人の心をつかんだ「なっちゃん」のCMの初代キャラクターに始まり、映画『がんばっていきまっしょい』『はつ恋』、近年...
望月ふみ 2025-08-24 11:45 エンタメ
『あんぱん』のぶ、山に登って「ボケー!」は“征服欲”の成せる業か? アンパンマンの原型がついに爆誕
 のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)の別居生活が続く中、登美子(松嶋菜々子)から嵩の名前の由来を聞いたのぶは、ひとり山へ向...
桧山珠美 2025-08-28 15:04 エンタメ
ラウール、22歳の色気が破壊級!「愛の、がっこう」は“代表作”になると断言してもいい
 夏ドラマも中盤にさしかかりました。そのなかでも回を重ねるごとに盛り上がっているのが、木曜劇場「愛の、がっこう」(フジテ...
【芸能クイズ】松本人志が福山雅治と「HEY!HEY!HEY!」で作った“オリジナル料理”の名前は?
 テレビやネットでふと耳にした、あのひとこと。記憶の片隅に残る発言の背景には、ちょっとした物語があるのかも?  ネ...
「あんぱん」羽多子らの“あの言葉”にあんぐり…のぶも感動してる場合か。落語家の年齢も気になる
 嵩(北村匠海)は「まんが教室」という番組に出演してほしいという健太郎(高橋文哉)の頼みをしぶしぶ承諾する。そして第1回...
桧山珠美 2025-08-28 15:06 エンタメ
「あんぱん」のぶ、議員のコネ入社なのに“クビ”の謎。急成長したアキラ君と老けないオトナ達に酔いそう…
 嵩(北村匠海)が書いた詞にたくや(大森元貴)がメロディーをつけて生まれた「手のひらを太陽に」は、「みんなのうた」でも紹...
桧山珠美 2025-08-28 15:06 エンタメ
スキャンダル続出の花田優一、美女にモテまくるのは何故? 不誠実男に学ぶ「悪名は無名に勝る」メリット
 元横綱・貴乃花光司と元フジテレビアナ・花田景子を両親に持つ“親の十四光り”の花田優一。  現在、元テレビ東京アナ...
堺屋大地 2025-08-17 11:45 エンタメ
「あんぱん」八木(妻夫木聡)と蘭子(河合優実)、“何か”が始まっちゃう? 嵩は作詞能力をいつ見抜かれたのか
 舞台公演は成功裏に幕を閉じる。数日後、なぜかぼんやりした様子の嵩(北村匠海)。そこに、また一緒に楽しい仕事をしようとた...
桧山珠美 2025-09-04 12:26 エンタメ
カズレーザー、山里亮太…芸人はなぜモテる? 業界人が分析する「メロい」現象が起こりやすい納得の理由
 カズレーザーさんと女優の二階堂ふみさんが結婚した。週刊誌にも撮られなかったどころか、噂すらなかったので世間はびっくり&...
帽子田 2025-08-15 11:45 エンタメ
島崎遥香31歳、40代を迎えても「幸せの更新」方法は変わらない。カテゴライズせず“ぱるる”として生きていく
 昨年、初めての著書『ぱるるのおひとりさま論』(大和書房)を出版するなど、このところ「ひとりが好き」「結婚願望はナシ」と...
望月ふみ 2025-08-14 11:45 エンタメ
ドラマ『しあわせな結婚』の奇妙な違和感。松たか子らの“ちぐはぐさ”は計算どおりなのか?
『光る君へ』『ふたりっ子』『大恋愛』などで知られるベテラン脚本家・大石静さんの完全オリジナル作品として、夏ドラマの中でも...
「あんぱん」六原永輔=永六輔の“言葉”に違和感が…。いせたくや(大森元貴)らの記憶力も凄すぎる
 のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)は互いに隠していたことを打ち明け、新たに前を向く。それから7年の歳月が流れ――、未だ漫...
桧山珠美 2025-08-13 18:06 エンタメ
【芸能クイズ】ヒントは有名コンビ!「佐藤嘉彦・粋子」が本名な芸人は誰でしょう?
 テレビやネットでふと耳にした、あのひとこと。記憶の片隅に残る発言の背景には、ちょっとした物語があるのかも?  ネ...
空前のオカルトブーム! 大人も楽しめる「夏のホラーアニメ」3選。平成の“トラウマ級”作品が令和にリメイク
 近年、小説や映画を中心に巻き起こっているホラーブーム。Web記事から単行本化された小説を原作とし大ヒット映画となった「...