フジ26年冬ドラマは手堅いラインアップ…「もしがく」2%台の“黒歴史”から狙うは90代黄金期の復活

更新日:2025-12-10 17:48
投稿日:2025-12-09 17:00

 秋ドラマはクライマックスへ。視聴率では「ザ・ロイヤルファミリー」(TBS系=日曜夜9時)と「相棒」(テレビ朝日系=水曜夜9時)が“2強”を保っているが……。

「ネットの評判ではTBS系の火10『じゃあ、あんたが作ってみろよ』の独り勝ちですね。竹内涼真さんの“勝男”人気で、TVerの再生数はあの『VIVANT』(TBS系)超えです」(テレビ誌ライター)

 その一方で、三谷幸喜脚本×菅田将暉(32)主演の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」(フジテレビ系=水曜夜10時)は大苦戦。視聴率は初回5%台と厳しいスタートで、ずっと3%台の低空飛行。初回放送後からSNS上では《何を見せたいのかわからない》《演者が豪華なのに話が散漫で入ってこない》《菅田将暉の顔芸が空回りしてる》など厳しい声が目立った。

「それでも見続けている視聴者からは《だんだん面白くなってきた》と徐々に評価を上げていました」(前出のテレビ誌ライター)

 11月26日に枠拡大で放送された第9話では、ラストに小栗旬(42)が蜷川幸雄役で登場するサプライズもあり、《三谷らしい仕掛けが効いてきた》《神回!》《トニー最高かよ》と絶賛する声も多数あったものの、視聴率はついに2%台に。レビューサイトFilmarksの評価も5点満点で3.1(8日現在)と下位に沈んでいる。

「数字に関係なく熱烈な視聴者には確かに刺さってはいるものの、明らかに失敗でしょう。せっかく盛り上がった第9話の翌週はFNS歌謡祭で休止になってしまい、一部では《三谷と菅田の黒歴史になる》とさえささやかれています」(ドラマ制作会社関係者)

 というか、もはやフジにとっての“黒歴史”。例の問題でスポンサーも視聴者も離れてしまったフジテレビにとって、“立て直し”のはずの企画が大コケでは、来年もいばらの道が続くのか。テレビコラムニストの亀井徳明氏は「来年1月期のラインアップを見ると、1990年代のフジドラマ黄金期のファンを呼び戻したいという意図が伝わります」という。

 ちなみに、月9が橋本環奈(26)が元ヤンの医者を演じる「ヤンドク!」。火9が福士蒼汰(32)主演の刑事ドラマ「東京P.D. 警視庁広報2係」。水10が反町隆史(51=写真)×大森南朋(53)×津田健次郎(54)のトリプル主演のヒューマンコメディー「ラムネモンキー」。木10は玉木宏(45)が元刑事の保険調査員を演じる「プロフェッショナル 保険調査員・天音蓮」。

「全体的に50代向けの手堅いジャンルに見えますね。ただ、イケオジトリオの『ラムネモンキー』は化ける可能性十分。『コンフィデンスマンJP』の古沢良太さんが描く“おっさんコメディー”は、若い世代にどう映るか分かりませんが、少なくともオジサン世代にウケる予感がしますし、僕も今から期待しています」(前出の亀井徳明氏)

 結果が出なかった「もしがく」に続いてオジサン世代を狙うフジ水10。秋ドラマ惨敗のフジ、今度こそドラマ黄金期の復活のきっかけとなるか?

  ◇  ◇  ◇

 フジ冬ドラマ出演者の“近況”を知りたいなら、関連記事【もっと読む】【さらに読む】なども要チェックだ。

エンタメ 新着一覧


菅田将暉『眉毛 なぜ』の話題で持ち切り。菅田3兄弟から目が離せない!
 菅田将暉(31)は見るたびに印象が違います。たとえば、先日の「あさイチ」(NHK)プレミアムトークに出演した際は、「デ...
ニコイチだった目黒蓮「海のはじまり」と松村北斗「西園寺さん」、株を上げたのは…?
 夏ドラマで“シングルファーザー”設定かぶりで話題となった、Snow Man・目黒蓮さん(27)主演の「海のはじまり」(...
こじらぶ 2024-09-28 06:00 エンタメ
ヒロインがすでに亡くなっている…! “地獄の道”を歩んだ佐田寅子は特別な女性だったのか?
 さまざまな仕事をかけ持ちし、多忙な毎日を送る優未(川床明日香)。花江(森田望智)もひ孫に囲まれ平穏に暮らす。航一(岡田...
桧山珠美 2024-09-28 06:00 エンタメ
なぜ『内村プロデュース』は伝説の番組に? 有吉弘行らから見える内P愛
 来たる9月28日、『内村プロデュース』(テレビ朝日系)が『祝!内村光良還暦祭り 内村プロデュース復活SP!!』と題して...
桂場の甘味好き、愛を語る家裁メンバー…「虎に翼」の登場人物は愛すべき人たちばかり
 最高裁大法廷では、いよいよ美位子(石橋菜津美)の事件の判決が出されようとしていた。寅子(伊藤沙莉)は早朝、よね(土居志...
桧山珠美 2024-09-25 17:10 エンタメ
期待はずれと面白かった夏ドラマを調査!『新宿野戦病院』をよそにアラフォー世代に刺さったのは…?
 2024年夏ドラマが続々と最終回を迎えています。今期も話題を振り撒いてくれた数々の作品がありましたが、みんなの率直な感...
ちちんぷいぷい返しを試みた航一は朝ドラヒロイン良き夫“ベスト5”に入る
 寅子(伊藤沙莉)の名前を知る少女の祖母・佐江子(辻沢杏子)が訪ねてきて、孫を助けてほしいと寅子にすがる。  そん...
桧山珠美 2024-09-23 17:25 エンタメ
『光る君へ』は吉高由里子、『スオミの話』には長澤まさみ…人気脚本家“お気に入り俳優”の傾向は?
 大石静氏脚本のNHK大河ドラマ『光る君へ』、クドカン節がさく裂するフジテレビ系『新宿野戦病院』など、昨今放映されている...
斎藤元彦知事は謹んで却下! イケメン知事5の存在を脅かす“大本命”は…
 わたくしたちイケメン愛好者の間で、常々イケメン知事と注目しておりましたのが、北海道の鈴木直道知事、青森県の宮下宗一郎知...
「虎に翼」大団円へ…ブレない寅子、桂場、航一の名場面をありがとう
 桂場(松山ケンイチ)に真っ向から意見した航一(岡田将生)だが、心ならずも寅子(伊藤沙莉)にまで心配をかける事態に陥って...
桧山珠美 2024-09-21 06:00 エンタメ
悪評だらけの天才、平手友梨奈が遅刻やドタキャンを繰り返す本当の理由
 2022年12月に、鳴り物入りで韓国大手事務所「HYBE」傘下の「NAECO」に移籍したものの、今年8月、2年も経たず...
堺屋大地 2025-01-03 10:01 エンタメ
【写真特集】魔性の女こと葉月里緒奈の色っぽい流し目…
【この写真の本文に戻る⇒】真田広之も“シタ夫”経験者…裏切られたサレ妻が離婚後も「また一緒にいたくなる男」にある共通点
寅子フリーズ! 美佐江くりそつな美雪登場、意味深な微笑が恐怖をあおる
 元明律大学女子部の一同が、久しぶりに寅子(伊藤沙莉)の家で顔を合わせる。涼子(桜井ユキ)は司法試験に挑戦していた。皆、...
桧山珠美 2024-09-18 16:35 エンタメ
芸人はランジャタイ伊藤から学べるか 「地雷女」を避けるたった一つの方法
 ランジャタイ・伊藤幸司(38)が未成年との不適切な関係を持ったことを暴露され、芸能活動を休止した。過去を振り返れば、伊...
帽子田 2024-09-18 10:08 エンタメ
老眼鏡かける寅子。「最後はいい方に流れていく」発言にトラツバロス一歩手前…!
 香淑(ハ・ヨンス)は、原爆被害に遭った外国人への支援を始めることを決意する。一方、寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)は...
桧山珠美 2024-09-16 14:00 エンタメ
秋元康との共通点も? 柏木由紀がすがちゃん最高No.1に惹かれた理由を考察
 9月11日、NEWSポストセブンが、元AKB48のゆきりんこと柏木由紀さん(33)と、お笑いトリオ・ぱーてぃーちゃんの...