波瑠「フェイクマミー」で33歳俳優が魅せた“怪演” 評価爆上がりで《ジェネリック綾野剛》も返上
12月12日に最終回を迎える、波瑠(34=写真)と川栄李奈(30)がダブル主演の連ドラ「フェイクマミー」(TBS系)。「母親になりすます」という物語だけに、最初から《設定がありえない》と敬遠する向きもあったが、無料配信サービスTVerのお気に入り登録数は94.1万(10日現在)。秋ドラマでは5位あたりと、結果的には人気ドラマとなった。元バリキャリの薫(波瑠)が、元ヤンでシングルマザー社長の茉海恵(川栄)のひとり娘、いろは(池村碧彩=9)の小学校で母親になりすますというお話だ。
「《設定が納得できない》という不満の声も、途中で“三羽烏”と呼ばれる同級生の母親3人が味方になったあたりから薄れていきました。《盛り上がってきた》《三羽烏、胸アツ展開》などとグッと引きつけられた視聴者が多かったようです。三羽烏を演じるのは野呂佳代さん、橋本マナミさん、中田クルミさん。3人ともなかなか印象に残るお芝居で、確かに存在感があったと思います」(エンタメサイト編集者)
やはり「野呂佳代が出るドラマにハズレなし」か。三羽烏の人気が上がる一方で、《ホントに憎たらしい》《あまりにムカつきすぎて、出てきたら嫌な気分になる》とブーイングの嵐なのが、茉海恵の元カレで、いろはの実の父である慎吾。演じるのは笠松将(33)だ。
ドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏は、「笠松さんは2019年に映画、連ドラ合わせて計18本に出演し、その年の20代俳優で最多となりましたが、演技に関しては今作が最も話題になっている気がします。何から何まで自己チューな男である慎吾。表情としぐさが、まあ、いちいち憎たらしいんですよね。視聴者の慎吾に対する怒りがヒートアップしていますが、それは笠松さんの演技が達者すぎるから。それは間違いありません」と話す。
ネット上には《慎吾がムカつきすぎて、演じる役者さんまで嫌いになりそう。笠松さん演技上手すぎ》《笠松さんの演技良すぎて、慎吾マジでムカつくWW》《笠松さんの演技、超気持ち悪い(褒めてます)》なんて書き込みも多数。評価爆上がりの笠松だが、長らく《綾野剛と見分けがつかない》と言われ続けた過去もある。
「顔立ちは確かに似ていますね。綾野さんの方が繊細で、どこか壊れそうなモロさのようなものがあるとは思いますが。でも、慎吾のようにリアルにいそうなチョー嫌なヤツを演じさせたら、笠松さんの方がピタっとハマる。《ジェネリック綾野剛》なんて不名誉なあだ名もありましたが、もうこれで《綾野剛と見分けがつかない》などと揶揄されることもなくなるでしょう」(前出の山下真夏氏)
あるドラマ制作会社スタッフからはこんな声も。
「綾野さんも当初はひとクセある役が多かった。イメージを大きく覆したのは、NHK朝ドラ『カーネーション』の紳士服職人・周防役。多くの視聴者をメロメロにしました。事務所の移籍問題などでゴタついた過去もありますが、『フェイクマミー』で注目を浴びたこの先は、オファーの幅もかなり広がるはずです。憎まれ役から一転、視聴者をメロメロにする役が回ってくる可能性もある。さらなるブレークを期待したいですね」
綾野剛似ではなく、笠松将としてスターへの道を突き進めるか。
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