それ本気? 私たちの“ガラスの天井”体験談。「子どもがいたら無理でしょ」の言葉が悔しい

コクハク編集部
更新日:2025-12-18 08:00
投稿日:2025-12-18 08:00
 女性初の総理誕生という歴史的なニュース。「ガラスの天井」が破られたのかと希望を持った女性もいる一方で、「いやいや、実際のところまだガラスの天井はあるでしょ」と、胸の奥がチクリとした人も少なくないはず。

 今回は、そんな“ガラスの天井”を実際に感じた女性たちのリアルな声を集めました。

女たちの切ない「ガラスの天井」経験談

「ガラスの天井」とは、ガラスのように目には見えない壁によって、女性やマイノリティの組織内昇進や社会進出に支障が出ている状態のこと。

 実際に働いてそれを感じた女性も多いのでは? 「男女平等」なんて言うけれど、実際のところはどうなんでしょうか。

1. 実績で勝っても、昇進候補にすら入らなかった

「営業成績がチームトップだったのに、昇進候補に挙がったのは全員男性。『リーダーは残業多いからね、君は子どももいるし、大変でしょ?』って言われた。

 家庭の事情なんて聞かれたこともないのに、勝手に『無理だろう』と決められて、悔しいというよりただ虚しかった」(32歳・営業)

 “能力ではなく性別で線を引かれる”——。そんな理不尽を笑い飛ばせる人なんていないでしょう。

 でも、子どもを産んでから「責任が重い仕事を振られなくなった」と実感している女性がいるのは事実です。

【読まれています】「ガラスの天井」以外もあった! 昇進を阻む意味を持つもう1つの「天井」は?(難易度★★★★☆)

2. 上司が無意識に“女の子扱い”してくる

「上司に『〇〇ちゃん、コーヒーお願い』『この企画書のコピー、お願いできる?』って、なぜか私だけが雑務を振られる。私と同期の男性には絶対言わないのに。

『気が利くね』って褒められても、それが評価につながらないことはもうわかってるから悔しい」(29歳・企画)

 “お茶出し・コピーは女の役目”は、昭和までにしてもらいたいですね。

3. “女性リーダーは感情的”と言われた瞬間、心が折れた

「プロジェクトでメンバーをまとめてたとき、意見が対立して少し強めに話しただけで『感情的になるな』って言われました。

 男性が同じトーンで話すと“リーダーシップがある”になるのに。それ以来、自分の発言の一つひとつにブレーキがかかってしまいます」(35歳・制作)

 “女は感情的”というレッテルを貼られた気がするとのこと。

 男性の感情的な発言は許されて、女性の場合は許されない風潮はまだまだ残っているのかも。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ライフスタイル 新着一覧


ここで既読スルーする!? 驚いた「未返信LINE」3選。いい大人が“仲間外れ”って!
 相手に“既読スルー”されて戸惑った経験は多くの人がしているはず。内容によっては「え? なんかまずいこと言ったかな…」と...
もっと早く買っておけば…! ダイソーの「夏グッズ」大当たりを発見。灼熱の季節はコスパ良く乗り切るぞ
 蒸し暑い夏が始まりました。今年の夏も無事乗り越えられるようにと、ダイソーで「夏に使えるアイテム」を購入してきました! ...
『あんぱん』の方言、実際どう? 高知県民からの評価を聞いた。「あの俳優の声質と土佐弁が相性抜群」
 現在NHKにて絶賛放送中の連続テレビ小説「あんぱん」。今田美桜が演じる主人公・のぶと北村拓海演じる嵩の二人が、どのよう...
ジメジメ湿度が憎たらしい! 梅雨の「嫌~な思い出」エピソード集。白いスカートが一瞬でビシャッ
 毎年ゆううつな、ジメジメとした梅雨の季節。髪はうねるし、メイクは崩れるし、傘があっても結局びしょ濡れ…なんてこと、あり...
休日がない(涙)私のストレス発散法。祝日ゼロな“魔の6月”はこう乗り越えた!
 祝日がない6月を乗り切った同士の皆さま、お疲れ様です! ただ、残念なことに7月と8月の祝日もたった1日だけ(涙)。休み...
お兄ニャン、そんな無防備スタイルで大丈夫? “たまたま”を心配する妹猫の優しさにキュン♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ゲフッ…炭酸でむせるのは“老い”のせいか。ついに来た「更年期の地雷」はそこかしこに。麺のむせはどうする?
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
世話めんどくせっ!ズボラでも枯らさない「タフネス植物」たち。NASAが認めたスタイリッシュなツワモノも
 猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋さんに今年も恐怖の季節がやってまいりました。  いやはや最近の日本の夏は、...
「社会人としての責任ですよー」休日に勘弁して! 私が“退職”を決意したLINE3つ
 仕事を辞めるのにはさまざまな理由がありますが、中には「あるLINEがきっかけで退職を決めた」なんて人もいるようです。い...
夫がイクメン=家庭円満とは限らない。妻でも母でもない“私”を取り戻すのは悪いこと?
「おしゃれは自分のため」と言いつつも、パートナーから「きれいだね」なんて一言があれば、それだけで1日中気分がよくなるもの...
「大阪万博」開幕から2カ月、どうなった? 変化した5つの常識。インパク、わんぱく…ファン専門用語も解説
 4月13日に大阪・夢洲で開幕し、連日にぎわいを見せている大阪・関西万博。累計入場者数も900万人を突破し(6月23日現...
美猫が勢ぞろい! 天才モデルに令和の王者まで♡ 癒しの“にゃんたま”の9連発
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 2025年6月にご紹介したもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかし...
記憶から消えていく…加工アプリを使わずに撮った、本当の顔
 踊り子として全国各地の舞台に立つ新井見枝香さんの“こじらせ”エッセーです。いつでも、いついつまでも何かしら悩みは尽きな...
にゃんたま族はヒモが好き。誘惑に吸い寄せられて…この通り!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
【動物&飼い主ほっこり漫画】第99回「気分転換も必要ニャン」
【連載第99回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
「スメハラ」ですよ! 香水に“マナー”があるの知ってる? ビジネス、プライベート別の付け方をおさらい
 上手く使えば人の心を鷲掴みにできるアイテム、香水。香りは人の記憶に強く残るので、相手に自分の印象を残したいときに役立ち...