生田斗真が《怖すぎる》…大河「べらぼう」最終回も1ケタの陰で評価上げた“国民が震えた悪役ぶり”

更新日:2025-12-16 17:03
投稿日:2025-12-16 17:00

 横浜流星(29)主演のNHK大河「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」が12月14日に幕を閉じた。最終回の世帯視聴率も9.5%(関東地区=ビデオリサーチ調べ)で2ケタに届かず。全話平均も9.5%で歴代ワースト2位が確定したが、その「べらぼう」で最も評価を上げたのは、生田斗真(41=写真)の悪役ぶりともっぱらだ。一橋治済と、その替え玉である斉藤十郎兵衛の2役を演じ、一橋を演じる際の一挙一動が《憎たらしいけど、引き込まれる》《生田斗真が怖すぎる》などと話題に。

「生田さんが大河で悪役を演じるのは、これが初めてではありません。2022年放送の『鎌倉殿の13人』で演じた源仲章。これもヒールと呼ぶにふさわしい《悪い》役だった。暗殺されて最期を迎える瞬間の蒼白な顔で吐き捨てた『寒いんだよ!』のセリフはもはや語り草。まさかあの仲章に負けずとも劣らない悪役をまた見せてくれるとは」(エンタメ誌編集者)

「べらぼう」では、特に12月に入ってから生田の《悪い》演技がヒートアップ。視聴者は「鎌倉殿」の仲章を思い出し、《生田斗真は年末になると国民を震え上がらせてくる》なんて声も出たぐらいだ。

「生田さんや、『ちょっとだけエスパー』(テレビ朝日系)の岡田将生さんしかり、美しい顔立ちの人が悪役を演じると、逆に凄みが出るんですよね。菅田将暉さん主演の『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』(フジテレビ系)にも、二階堂ふみさん演じるリカの元情夫・トロ役で生田さんは出演しています。これがまた悪い男。しかも人を惑わす色気もムンムンなだけに質が悪い」と笑うのは芸能ライターのエリザベス松本氏だ。

 特に11月19日放送の「もしがく」第8話での生田の芝居が印象的だったという。トロ(生田)は借金のカタにするため、リカ(二階堂ふみ=31)に女優をやめさせようとする。リカを渡すまいと久部(菅田将暉=32)はニセの拳銃を使って、トロと対峙するというシーンだ。

「圧巻でした。途中で離脱した方には『生田さんのあの芝居を見られなくって損しましたね』と言いたくなるぐらいに。菅田さんの気迫も凄かったのですが、受ける生田さんの演技の七変化ぶりが見ていて息をするのを忘れるほどで。久部をいなし、怒り、恐れ、最後は別人格のようになってしまう。生田さんの震える声や呆けた表情……素晴らしかった」(前出のエリザベス松本氏)

 スポーツ紙芸能デスクは「生田さんといえば昨年、"無痛分娩おねだり"発言という炎上案件がありました。が、こうやってさまざまな役を演じ、評価を高めることで見事にリカバリーしているような気がします」と話す。昨年5月のこと。生田は自身のSNSで、《出産こわいよー》と不安を書き込んだファンに対して《旦那様に無痛おねだりするか》と返信。

「これが《おねだりってなんなの!?》《出産をなんだと思ってる?》《出産の大変さをわかっていない》などと炎上。すぐさま生田さんが《僕の発言で傷つけてしまった方がいるようです。ごめんなさい》と謝罪した経緯があります。生田さんの妻は女優の清野菜名さん。夫の炎上は妻の芸能活動にも関わりますから、早い火消しを試みたのでしょう」(前出のスポーツ紙芸能デスク)

 炎上を乗り越えた生田。もともと定評があった演技にいっそう磨きがかかり、旧ジャニーズ勢の演技派トップクラスという枠も越えていきそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 名優への道まっしぐらの生田斗真だが、その一方で炎上にも見舞われていた。関連記事【もっと読む】生田斗真「無痛分娩おねだり」発言でP&Gに問い合わせ殺到 「ノーコメント」貫くCM企業の苦しい胸中…では、本人の炎上案件について伝えている。

エンタメ 新着一覧


「あんぱん」八木(妻夫木聡)と蘭子(河合優実)カップル、オトナの視線の絡み合い…朝から見ていいんですか?
 八木(妻夫木聡)のひらめきで嵩(北村匠海)の詩とイラストが入った陶器のグッズは追加注文が来るほど売れていた。それでもも...
桧山珠美 2025-08-28 15:03 エンタメ
坂口健太郎に逆セクハラ騒動。永野芽郁にmiwaとも…BLACKPINK リサだけじゃない“女性に押される”男の特徴
 BLACKPINKのリサ(28)が国境を越えて、大炎上中だ。今年2月にリリースしたソロデビューアルバム『Alter E...
田中麗奈、45歳。心も体も変化するなか、ずっと変わらない“芝居”への気持ち
 多くの人の心をつかんだ「なっちゃん」のCMの初代キャラクターに始まり、映画『がんばっていきまっしょい』『はつ恋』、近年...
望月ふみ 2025-08-24 11:45 エンタメ
『あんぱん』のぶ、山に登って「ボケー!」は“征服欲”の成せる業か? アンパンマンの原型がついに爆誕
 のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)の別居生活が続く中、登美子(松嶋菜々子)から嵩の名前の由来を聞いたのぶは、ひとり山へ向...
桧山珠美 2025-08-28 15:04 エンタメ
ラウール、22歳の色気が破壊級!「愛の、がっこう」は“代表作”になると断言してもいい
 夏ドラマも中盤にさしかかりました。そのなかでも回を重ねるごとに盛り上がっているのが、木曜劇場「愛の、がっこう」(フジテ...
【芸能クイズ】松本人志が福山雅治と「HEY!HEY!HEY!」で作った“オリジナル料理”の名前は?
 テレビやネットでふと耳にした、あのひとこと。記憶の片隅に残る発言の背景には、ちょっとした物語があるのかも?  ネ...
「あんぱん」羽多子らの“あの言葉”にあんぐり…のぶも感動してる場合か。落語家の年齢も気になる
 嵩(北村匠海)は「まんが教室」という番組に出演してほしいという健太郎(高橋文哉)の頼みをしぶしぶ承諾する。そして第1回...
桧山珠美 2025-08-28 15:06 エンタメ
「あんぱん」のぶ、議員のコネ入社なのに“クビ”の謎。急成長したアキラ君と老けないオトナ達に酔いそう…
 嵩(北村匠海)が書いた詞にたくや(大森元貴)がメロディーをつけて生まれた「手のひらを太陽に」は、「みんなのうた」でも紹...
桧山珠美 2025-08-28 15:06 エンタメ
スキャンダル続出の花田優一、美女にモテまくるのは何故? 不誠実男に学ぶ「悪名は無名に勝る」メリット
 元横綱・貴乃花光司と元フジテレビアナ・花田景子を両親に持つ“親の十四光り”の花田優一。  現在、元テレビ東京アナ...
堺屋大地 2025-08-17 11:45 エンタメ
「あんぱん」八木(妻夫木聡)と蘭子(河合優実)、“何か”が始まっちゃう? 嵩は作詞能力をいつ見抜かれたのか
 舞台公演は成功裏に幕を閉じる。数日後、なぜかぼんやりした様子の嵩(北村匠海)。そこに、また一緒に楽しい仕事をしようとた...
桧山珠美 2025-09-04 12:26 エンタメ
カズレーザー、山里亮太…芸人はなぜモテる? 業界人が分析する「メロい」現象が起こりやすい納得の理由
 カズレーザーさんと女優の二階堂ふみさんが結婚した。週刊誌にも撮られなかったどころか、噂すらなかったので世間はびっくり&...
帽子田 2025-08-15 11:45 エンタメ
島崎遥香31歳、40代を迎えても「幸せの更新」方法は変わらない。カテゴライズせず“ぱるる”として生きていく
 昨年、初めての著書『ぱるるのおひとりさま論』(大和書房)を出版するなど、このところ「ひとりが好き」「結婚願望はナシ」と...
望月ふみ 2025-08-14 11:45 エンタメ
ドラマ『しあわせな結婚』の奇妙な違和感。松たか子らの“ちぐはぐさ”は計算どおりなのか?
『光る君へ』『ふたりっ子』『大恋愛』などで知られるベテラン脚本家・大石静さんの完全オリジナル作品として、夏ドラマの中でも...
「あんぱん」六原永輔=永六輔の“言葉”に違和感が…。いせたくや(大森元貴)らの記憶力も凄すぎる
 のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)は互いに隠していたことを打ち明け、新たに前を向く。それから7年の歳月が流れ――、未だ漫...
桧山珠美 2025-08-13 18:06 エンタメ
【芸能クイズ】ヒントは有名コンビ!「佐藤嘉彦・粋子」が本名な芸人は誰でしょう?
 テレビやネットでふと耳にした、あのひとこと。記憶の片隅に残る発言の背景には、ちょっとした物語があるのかも?  ネ...
空前のオカルトブーム! 大人も楽しめる「夏のホラーアニメ」3選。平成の“トラウマ級”作品が令和にリメイク
 近年、小説や映画を中心に巻き起こっているホラーブーム。Web記事から単行本化された小説を原作とし大ヒット映画となった「...