SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン
音楽プロダクション「BMSG」代表取締役CEOでラッパー、音楽プロデューサーのSKY-HIこと日高光啓氏(39)に落胆の声が上がっている。
「NEWSポストセブン」が12月19日、SKY-HIが17歳の未成年女性アイドルを深夜、自宅に複数回呼び出し、彼女に対して〈かわいすぎる死ぬ〉〈タイプすぎて辛いまである〉〈だぁいすき〉と直接的な好意を見せるメッセージを送付していたと報じた。この報道後にTOKYO FM「JUMP UP MELODIES」に生出演したSKY-HIは、「お騒がせして申し訳ございません」と冒頭で謝罪するも詳細には触れなかった。
「BMSG」公式サイトでは、今回報道に対し、「一般社会の常識とは乖離した軽率な行動でありました。弊社としましては、今回の事態を厳粛に受け止めております」と厳しい言葉を並べ、謝罪文を掲載している。
SKY-HIといえば、自費で1億円を投資し、ボーイズグループオーディション「THE FIRST」を主催し、そこから生まれたBE:FIRSTは大人気グループへと成長した。2022年から連続でNHK紅白歌合戦に出演を果たし、SKY-HIが各所で掲げてきた「芸能界を健全な方向に変えていきたい」という理念に共鳴し、「BMSG」全体を応援しているファンも多い。
そのため今回の報道に対し、《RYOKIの問題の時も思ったけど、他人に厳しく自分に甘いタイプだね》《BMSG好きだからショックを受けてる。みんなにいつもかけているあの誠実な言葉の数々は何だったのか》と失望の声が上がっている。SKY-HIは、女性ユーチューバーとの婚約破棄トラブルが伝えられたRYOKIこと三山凌輝(26)をツアーにおとがめなしで参加させるなど、掲げる理想とは裏腹に自身や身内に甘いと受け止めた人もいるようだ。
■05年にAAAとしてデビュー、長く音楽業界にいたからこそ見えたもの
「SKY-HI氏は、日本の音楽業界が社会規範や一般常識からかけ離れた世界になってしまっていることにより、モラルに欠けた行為が起き、それにより才能が潰されるという芸能界の異質さに危機感を抱いていると度々語っています。実際にBMSGは、アーティストに対し礼儀作法研修、薬物乱用防止セミナーから、JICAによる世界で活躍するための心構え講習、ジェンダー論研修なども行っており、そういった理念を掲げていただけに、トップのSKY-HI氏がモラルを問われる行いをしては本末転倒。BMSGに所属するアーティストそのものへの影響も計り知れません」(音楽業界関係者)
SKY-HIは、自身もAAAの一員として05年にデビューし、音楽業界に長くいた。それでも業界そのものに苦言を呈し、内側から変えようという姿勢が内外から高く評価されてきた。
「保護者の同意や正当な理由なく、深夜に18歳未満の青少年を連れ出したり留めたりする行為は、多くの自治体の青少年保護育成条例に違反します。SKY-HI氏は、ポストセブンの取材に対し、『女性の父が送迎していたことで、許可をとっているという認識だった』と説明しています。ただ、いずれにせよ深夜に複数回自宅に呼び出し、好意を示すメッセージを送っていることは事実として認めているので、SKY-HI氏が苦言を呈していた音楽業界が一般常識からかけ離れた感覚だということを自らが体現してしまったといえます」(芸能ジャーナリスト)
アーティストの才能を殺さないためにも、人間的・社会的成長に目を向けて、必要な投資を行うという理想を掲げ、実現してきたSKY-HI。今回の報道でこれまでの努力が水泡に帰すようなことになれば、応援してきたファンも残念だろう。
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