30代女性がお正月に“老い”を実感する理由。若さの代わりに何を得た?

おがわん ライター
更新日:2026-01-08 11:45
投稿日:2026-01-08 11:45
 正月になると「もう若くないんだな」と改めて実感する。食べきれなくなったおせちに、少なくなった年賀状…。老いを自覚する女性が、それでも自分を誇れる理由とは?

おせちが食べきれない

 友人の沙織(38)は、元日の昼過ぎにぽつりと言った。

「正月ってさ…一気に現実見せてくるよね」

 彼女の目の前には、おせちの重箱。黒豆、数の子、伊達巻。どれも嫌いじゃない。むしろ好きだ。なのに二日目には、胃がずっしり重い。

「昔は三が日ずっと食べ続けられたのにさ。今は一段で限界」

 そう言いながら、胃薬を探し始める姿に、笑っていいのか分からなくなる。

 こたつに入れば入ったで、今度は腰が痛い。立ち上がるたびに「よいしょ」という声が、無意識に出る。

「え、今の私のお母さんと同じ動きしてない?」

 沙織はそう言って、自分で自分にツッコミを入れていた。 

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消えゆく年賀状にしんみり

 正月三が日というのは不思議な期間だ。仕事は休み。予定も少ない。なのに、心も体もまったく休まらない。むしろ、普段は見ないものを、これでもかと突きつけられる。

 例えば、年賀状。かつては、ポストを開けるのが楽しみだった。「誰から来てるかな」そんなワクワクがあった。

 でも今はどうだろう。そもそも枚数が少ない。出す人も減ったし、来る人も減った。

「今年、10枚も来てないかも」

 沙織はそう言って笑ったが、どこか複雑そうだった。交友関係が整理された証拠。それは成長でもあり、老いでもある。

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