更新日:2026-01-16 08:00
投稿日:2026-01-16 08:00
昼下がりの突然の依頼に困惑
「ダメもとで電話しました」
秋の兆しを感じるのんびりとしたある昼下がり、猫店長「さぶ」率いる我がお花屋に、「初めまして」の若い男性から一本の電話がございました。
「俺自身を花束にすることってできますかね?」
はて? なんだかよくわからないけれど、ウケ狙いならばちょっと面倒な感じだぞ。
受話器の向こうで一生懸命話すこの方に、ワタクシ警戒感マシマシで、どうやってお断りしようか考えつつ、お話を伺っておりました。
「目的は撮影か何かですか?」
ワタクシの問いかけに返ってきたのは、想像もしていなかった悲しいお話でした。
「事故で身体が不自由になってしまった友達を、俺の体で励ましたいんです」
思ってもいない事故
仮に電話をかけてきた男性をAさんとします。
Aさんは海水浴をするため、男友達数名で楽しく夏の海へ。その海は砂浜だけでなく飛び込むには絶好な岩場もあり、彼らのテンションは爆上がり。
ここで悲劇が起こります。
岩場に着くや否や、いち早く頭からダイブした友人の一人が、一向に海から上がってきてこないのです。
その友人が飛び込んだ海は思いの外浅く、彼は頭と首を強打。海底で気をうしなっていたのです。これはまずい! と全員で急いで救いあげ、そのまま病院へ。
意識を取り戻した彼を待っていたのは、頚椎損傷により首から下が不自由になった、というつらい現実でございました。
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