元気がない「シクラメン」復活大作戦! お手入れ3つのコツ

斑目茂美 開運花師
更新日:2021-12-22 06:40
投稿日:2021-12-22 06:00

水やりのポイントは

 そして、問題は水やりです。

 よく聞かれる質問の中に、「何日おきに水やりをしたらいいですか?」というものがございます。

 律義に水やりスケジュールなんぞをカレンダーに書いていらっしゃるお客様も多く、それだけいただいたシクラメンを大切にしている気持ちの表れと思えば、ありがたく思うワタクシでございます。

 正直、水やりの日数間隔というのはその環境によります。水をあげる目安は、表面の土と葉っぱを触って判断してくださいませ。表面の土がパサパサになって、葉も触って柔らかくなりはじめてきたら水やりをしてOK

 私たち花屋が良いシクラメンを見極めるポイントの1つに、「葉っぱの張り具合」というものがあります。葉っぱの張り具合は見るだけではなく、押すように手のひらで優しくポンポン叩いて、張り具合を見極めます。

 たくさんの小さな葉っぱがみっちりと密集し、ポンポンと叩く手のひらをはね返すようにパリッとしているのがとても良いシクラメン

 そして、葉がどんなに詰まっていても、水が落ちはじめると葉っぱの感触が少し柔らかくなってきます。それが、シクラメンの水やりの目安でございます。

 シクラメンの水やりは控えめに……と申し上げると、毎日少しずつチョロチョロ控えめにあげる、と、勘違いなさる方が非常に多いのですが、毎日あげると大概、球根が腐ってしまいます

 控えめにというのは、毎日少しずつあげるのではなく、あげる時はたっぷりと、そして、葉が少し柔らかくなるまで水は控える

 すべては、メリハリということでございます。

最近のシクラメン事情

 近年のシクラメンは、「なんじゃこりゃ〜!」とあまりの美しさに驚嘆してしまうような品種が続々と出てまいりました。シクラメンを切り花に使うシーンも増え、すでに「鉢花」というカテゴリーからは外れております。

 花びらの形態も一重や八重、フリンジやカールしたものがあったり、中央にお花がまとめて咲くシクラメンではなく、鉢の葉っぱの上を覆うようにたくさんの花が咲く“チモシリーズ”「ローゼスバイカラー」や「フェアリーピコ」。

 変わり種では、丸い蕾から咲けば咲くほど激変していく「」や、小さな天使が翼を広げたように咲く「天使のはねシリーズ」など、今までのシクラメンの概念を軽く超えております。

 シクラメンの花言葉「はにかみ」「内気」から、かけ離れた華やかさと可愛らしさで、見る者の目を奪ってまいりますわ。

「こんなシクラメン見たことないなぁ!」そんなシロモノをいただいたアナタ。それは間違いなく高額商品です。

 大切に育てれば、来年もまた大株になって花を咲かせる可能性が高い丈夫な品種もございます。

 シクラメンの管理がわからなくなったら、近所のお花屋さんにご相談してくださいませ。きっと、丁寧に親身に相談に乗ってくれるはずでございますよ。

 アナタのもとに届いたシクラメンが張り切って美しい花を最後まで見せてくれますことを……遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ〜。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


【動物&飼い主ほっこり漫画】第99回「気分転換も必要ニャン」
【連載第99回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
「スメハラ」ですよ! 香水に“マナー”があるの知ってる? ビジネス、プライベート別の付け方をおさらい
 上手く使えば人の心を鷲掴みにできるアイテム、香水。香りは人の記憶に強く残るので、相手に自分の印象を残したいときに役立ち...
イタタ…妻が困る「非常識」夫のトンデモLINE3選。「挨拶するわけないやろw」ってどの口が?
 恋は盲目。“彼氏”のときは見えなかったけど、“夫”になったら気になりまくる非常識なパートナーに頭を抱えている女性もいる...
【女偏の漢字クイズ】「妻、委、要、妾、姿」の中の仲間外れはどれだ?(難易度★★★☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
ドラマ『ひとりでしにたい』未婚・子なしは悪なのか? 独女が“人生の選択肢”を考えた結果、決めたこと
 アラフィフ独女ライターのmirae.です。50代になり、「老後」や「終活」といった言葉が、少しずつ現実味を帯びてきまし...
そこまでやる!? 節約ガチ勢の爆笑テクニック「焼肉の匂いはご馳走です」夫の節約はどう操縦する?
 少しでも生活を楽にしようと節約に挑戦している人はたくさんいるはず。独特な節約方法を編み出した強者もいるようです。 ...
夜職の沼…ホステスが“出戻る”ふたつの理由。まずはお金、もうひとつは?
 スナックというものに関わりはじめて十数年。働く側としてもお客さん側としても、いろんなことを知り、経験してきて、やっぱり...
も~鬱陶しいなあ! なぜか“鼻につく”人の8つの特徴。否定から入られると不快なんです
 あなたが「鬱陶しいわ」「なんかイライラする」と鼻につくのはどんな人ですか? きっとさまざまな意見が飛び交うでしょう。 ...
優しさのつもりが…「ホワイトハラスメント」に要注意! 部下のやる気と成長機会を奪っているかも
 セクハラ、モラハラ、カスハラ、マタハラ…。ハラスメントに厳しい昨今、次々と「これはハラスメントだ」といわれることが増え...
令和の王者・にゃん太郎の“たまたま”、この雄姿を見れるのは今だけ! 去勢避妊手術が始まる
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
本当のルッキズムってなんだ? Z世代が支持するグループ「HANA」が社会に“No”を突き付けた影響
 社会に深く根付き、日々私たちを苦しめる「ルッキズム」。そんなルッキズムが支配する社会に対し、Noを突きつけるアイコニッ...
借りパクは許さん! 催促LINEの“波風立たない”お手本集。日傘や漫画にお金…どうする?
 人に貸したものを返してくれなかった時、催促するのは気まずいと感じる人が多いですよね。今回は、LINEで相手に嫌な思いを...
何のためだっけ…「美容ガチ勢」が“闇落ち”する瞬間6つ。天然美人をみて虚無になる
「美容ガチ勢」と聞くと、美容を全力で楽しんでいるキラキラした女性が頭に浮かびますよね。でも、美容ガチ勢の女性は美容を楽し...
もう嫌~!ダメ上司を撃退する4つの方法。配属ガチャで泣く前に試して
 転職や人事異動など、新しい環境で仕事がはじまったはいいものの、めっちゃ仕事ができないハズレ上司を引いてしまったー! な...
「超人でないと子育てと両立できない」なんて、そんなバカな|トイアンナ『えらくならずにお金がほしい』
 子育てと仕事、どちらも完璧を求められる令和。「ちゃんとした育児」は本当に必要なのでしょうか? 無理せず幸せに暮らすため...
「はいはい、なるほど」は印象わる…好かれる人が実践してる“好感度100%”の相づち6つ
 仲を深めたい相手、良好な関係を築きたい相手と会話をするときは、相手が気持ちよくなる相づちを打つよう心がけてみてください...