彼はモデル級の顔立ち、それでも褒めるのに躊躇する理由
ーー続けてください。
「彼と再会したのは、新宿の個室エスニックレストランです。他の客から見えない、間接照明がともるデートにうってつけの空間。
私は清楚な白のワンピースを選び、ボブヘアも丁寧にブローしていきました。
彼は黒のシックなシャツに細身のパンツ姿でした。長身で長めの髪に彫りの深い顔立ちがライトに照らされ、うっとりしてしまって……。
彼はカメラマンの助手ですが、彼自身がモデルになってもいいと思えるほど美しい顔立ちなんです。
でも、毒親育ちという背景があるため、容姿を褒めるのははばかられました。
人によって『何が地雷になるか』、とても気を遣うんです。
ですから、今回も映画やグルメ、旅行の話題で盛り上がりましたよ。
そして、『会えない10日間が長かったね』などと言われて……、まるで恋人同士の会話になっていました。
2時間ほど食事をして、お酒もワインやビールをに3~4杯は呑んだでしょうか。
二人ともほろ酔い気分でした。
時計を見ると、時刻は午後9時。
彼が『まだ9時だけど、この後どうする?』と訊いてきたんです。
私は、『まだ、9時』という言葉に反応しました。『もう9時』と言われるのと『まだ9時』と言われるのでは、雲泥の差がありますから。なので『Gさんさえよかったら、もう一軒行きます?』と、さりげなく言ったんです。
と、ここでテーブルの上に置いていた私の手に、彼が手を重ねてきたんです。
そして『C子ちゃんと、もっと親密になりたいな』と、目を見つめられながら言われて……。
ロマンティックなファーストキス
30分後、私たちは新宿のラブホテルにいました。
どちらが誘い文句を切り出したか覚えていないくらい緊張していました。手に手を取って、ホテルの門をくぐり、エントランスからロビーで部屋を選んで……。
部屋に入るなり、彼は私を抱きしめて、唇を重ねてきたんです。
柔らかな唇の感触と、少しだけチクチクする髭の感触が心地よかった。先ほど呑んだワインが甘く香りました。
私たちは靴を脱いで部屋に入ると、ベッドに倒れこみました。
彼は優しく覆いかぶさってきて、再びキスへ。柔らかな舌を差し入れられて……私も彼の口内を探るように舌を絡ませました。
『ン……』と私が声をあげると、彼も鼻を甘く鳴らしてきて、ロマンティックなファーストキス。
そのうち、彼の手がワンピースごしの私の乳房を包んで、やわやわと揉みこねてきたんです。
初めて会った時『手がキレイな男性』とキュンとしましたが、その美しい手に乳房を揉みしだかれていると思うと、快楽が次第に増してきて……。
彼、キスをしながら『C子ちゃんの唇も胸も柔らかくて気持ちいい』と囁いてきたんです……もう肌熱が一気にあがりましたね。パンティの奥がジュン……と濡れるのが分かって……。
『私、欲情してる』と感じました。
そのうち、彼の手がわき腹を伝い落ち、腰からスカートのすそに手を入れてきたんです。
私はとっさに『待って』と太ももをよじり合わせました。ちょうど彼の手を太ももで挟むかたちになりましたが、彼はちゃんと手を止めてくれましたよ。強引なことはいっさいしません。
そんな従順な彼を見ると、ますます抱かれたくなってしまいます。
私は『シャワーを浴びさせて』と言い、バスルームに行きました」
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