女性必見! 恋愛リアリティー番組「オトシアイ」が刺さる

内藤みか 作家
更新日:2019-04-22 06:00
投稿日:2019-04-22 06:00
 最近のAbemaTVは恋愛リアリティードラマの宝庫です。高校生がLINEのやりとりで恋をする「アオハル♡LINE」や年上女性たちと年下男子たちの恋模様を追う「私の年下王子様」など、気になるものがいろいろです。なかでも私が斬新だと感じているのは「オトシアイ」!これは気に入らない異性を毎回1人ずつ落としていくという恐ろしい番組なのです!

企画したのは秋元康さん!

 この「オトシアイ」を企画したのはあの秋元康さん。時代感覚が鋭いこの方のプランだけに、他の恋愛バラエティーショーとは一線を画した本音炸裂の凄まじい番組となっています。番組に参加したのは20代の男女それぞれ10人ずつ。毎回、気に入らない異性を投票し、1人ずつ削ぎ落としていくというエグい内容なのです。

 嫌いな人をどうやって選ぶかというと、まずは同性同士の会議が行われ、あいつはキライ、こいつのここが気になる、などとざっくばらんが意見が交わされます。そして落とされそうになった異性を気に入っている人は「あの子はいい子だよ」などと必死にかばいます。そして最終投票で選ばれたものは、涙ぐみながら皆に別れを告げ、去っていくのです。

女子の裏の顔が怖すぎる!

 皆に投票され、去らなくてはならない人の心情はどんなものかと考えると、とてもせつなくなります。自分のなにがいけなかったのだろうと落ち込みながら帰路につかなくてはならないのですからつらいですね。後日放映を観れば、どういうところがNGとされたのかがわかるでしょうが、それでまた傷ついてしまいそうです。

 こういう恋愛バラエティー番組では、必ずといっていいほどいるのが、異性の前では態度が変わる女性。今回もいました。男性陣の前ではニコニコしていて「いつも笑顔なんです私〜」などとアピールしていたはずなのに、女だけで話し合う部屋に入った途端「さあ誰を落とそっか?」などとニコリともせずにクールに場を仕切っていて、ゾッとしてしまいました。

男子、そこをチェックしてるのか!

 そしてこの番組の醍醐味とも言えるのが、男たちの話し合いの場。男性たちが女性の難点を次々と挙げていくシーンは、なかなか観られる機会はないと思うので、女子は必見かと。なにしろ彼らは意外なところをチェックしているのです。たとえばミニスカートの女の子の脚がガニ股だったことを目ざとく見つけ「自分の彼女がガニ股なのはちょっと」とまで言い放った人もいました。そしてそれに頷く男子もいて、脚はそこまで大事だったのかと衝撃が走りました。

 そんな彼らが一様に好んでいたのはセクシーお姉様タイプと、ほのぼの微笑みタイプ。だけどあなたたちがいいねと言ってるほのぼの微笑みタイプの女子、男がいないところでは全然笑ってなかったのよ、気づいて! と、サスペンスドラマを見ているかのように手に汗握ってしまいます。さらに彼らは雀荘でアルバイトをしている26歳女性もどうも苦手みたい。自己紹介の際に自分が知らない麻雀の話をしている年上女性に、腰が引けてしまったらしいのです。初対面から相手が理解不能な話はしない、というのも鉄則なのかもしれませんね。

醜さ見せながらのサバイバル

 他の恋愛リアリティー番組でも、その日の終わりに脱落する人が選ばれるという方式を取っているものはいくつもあります。けれどそこには「みなさん素敵でしたけど、断腸の思いで選ぶしかなくて」という申し訳なさや惜しむ思いなどが垣間見えました。しかしこの番組にはそれがありません。「検討した結果、あなたには難がありました。多数決で選ばれましたので、お帰りいただきます」という冷徹な宣告があるのです。

 この「アイツがキライだから仲間はずれにしよう」という方式、どこかいじめにも似ていて、帰宅することになった人が気の毒でなりません。だけど、そんなギリギリの設定だからこそ、人間の醜さが浮き彫りになり、ドラマが生まれるのでしょう。観ているこちらも熱くなり、ついつい最後まで観てしまいそうです。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

ラブ 新着一覧


既読スルーを撃破!返信催促がうますぎる絶妙なLINE3選。褒められたらつい…
 気になる人、好きな人とのLINEはなるべく長く続けたいですよね。でも「返信は?」と催促するのは重く思われそうで気が引け...
恋バナ調査隊 2025-11-16 08:00 ラブ
「絶対に離婚しますよ」妻の冷たい一言で45歳夫が覚醒。毎日コンビニ弁当でも“期限までには”別れたい理由
「冷酷と激情のあいだvol.272〜女性編〜」では、仮面夫婦から完全なる家庭内別居まで悪化した夫婦関係に悩む妻・絵里香さ...
並木まき 2025-11-15 11:45 ラブ
「完全に“他人”扱いです」結婚18年目、こぼれた本音に夫が青ざめて…45歳妻が今も悔やむ一言
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-11-15 11:45 ラブ
【漫画】「妻の価値0点」夫の暴言に涙。扉の向こうにいた女は…サレ妻の復讐が始まる!『60点の夫婦でいいのに』#3
【『60点の夫婦でいいのに』あらすじ】  「お前の主婦力20点」「もはや妻としての価値0点」――結婚してから態度が豹変...
【漫画】「旦那さんかっこいい」自称・100点女の発言に戸惑い…不穏な笑みの意味は?『60点の夫婦でいいのに』#2
【『60点の夫婦でいいのに』あらすじ】 「お前の主婦力20点」「もはや妻としての価値0点」――結婚してから態度が豹変し...
【漫画】私の最高得点は60点…モラハラ夫の“採点”に耐える日々「俺に見合う女になれ」って何様?『60点の夫婦でいいのに』#1
【『60点の夫婦でいいのに』あらすじ】 「お前の主婦力20点」「もはや妻としての価値0点」――結婚してから態度が豹変し...
「後ろ振り向いてみてー」のLINEにギョッ! 浮気がバレた3つの瞬間
 今回は、浮気がバレた瞬間のLINE、つまりフラれる直前のLINEを見せてもらいました。長年付き合っていたとしても、終わ...
恋バナ調査隊 2025-11-15 08:00 ラブ
「俺は子作りの道具?」男性が反発する理由。年末に焦る女に伝えたい、本当の結婚への近道
 2025年の年頭に「今年こそ結婚する!」と誓った女性は、かなりいると思います。その言葉を胸に婚活に励んだ人もいたでしょ...
内藤みか 2025-11-14 11:45 ラブ
「全部 知ってるよ」に戦慄…ハイスぺ夫がストーカー化。元ホステスの妻が怯える“もう一つの顔”
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-11-14 11:45 ラブ
クリスマスまで間に合うか!? 私が進行中の“彼氏作り大作戦”。マチアプで同時進行、女友達から攻めるetc.
 ハロウィンが終わり、クリスマスムードが漂ってくるこの季節。「今年こそは彼氏と過ごしたい!」そんな想いから、今まさに“恋...
恋バナ調査隊 2025-11-13 08:00 ラブ
特別だけど恋人じゃない。“名前のない関係”に揺らぐ4人の体験談。「夜を過ごしたのは一度だけ」
 恋人じゃないけど、他の人より特別。曖昧で切ない“名前のない関係”に心を揺らした経験はありませんか? 今回は、誰にも言え...
恋バナ調査隊 2025-11-12 08:00 ラブ
「もう離婚だ!」小さな不満が露わに――年代別に見る夫婦の危機の注意ポイント。どうすればうまく乗り越えられる?
 長い結婚生活を送っていると、いろいろな課題や困難に心が折れそうになることがありますよね。実は「夫婦の危機」は、年代別に...
恋バナ調査隊 2025-11-12 09:50 ラブ
若者世代で「キスはOK、その先はNG」が増えている? 性欲を“汚いもの”と決めつけるのは酷じゃないか
 先日Xで「キスやハグはいいけど、行為だけは無理」という投稿を見かけました。  そのコメント欄やリポストを眺めてい...
豆木メイ 2025-11-11 11:45 ラブ
40代でこう変わった! 私達の“理想の恋愛”5つのカタチ。「離婚後は初恋のようなトキメキを…」
 皆さん、40代になってからの恋愛観は、若いころと変わりましたか? それもと同じ? 酸いも甘いも経験したからこそ、「こう...
恋バナ調査隊 2025-11-11 08:00 ラブ
「推しは浮気」で破局!恋と推し活の両立うまくいく? 成功と失敗、6つの体験談。デート代<遠征代は当然♡
「推し」がいるあなたは、推し活にかける時間と恋愛にかける時間、どちらの方が長いでしょうか?   今回は恋愛と推し活...
恋バナ調査隊 2025-11-10 08:00 ラブ
また愚痴かよ…と思わないで~! 恋人の“仕事の文句”を受け止める5つの方法。愛を試されてるのかも?
 もし彼氏に、仕事の愚痴を言われたらあなたはなんと答えますか? 答え方を間違えると、二人の関係を悪くしてしまう可能性も…...
恋バナ調査隊 2025-11-10 08:00 ラブ