親権と財産分与がネック
決して取り乱すことはないものの、苦々しい表情で淡々と妻の浮気を語るマナブさん。離婚をするにあたって気がかりなのは、子どもたちの親権と財産分与だと言います。
「本当は今すぐにでも離婚を進めたいのですが、子どもたちの親権を僕が欲しいことと、財産分与をするにあたって僕のほうが妻よりも収入がいいので、我が家で貯めていた分からそれなりの額を妻に持っていかれちゃうのが悔しくて、時間がかかっています。
妻とは12年いましたからね、向こうの浮気が原因で別れるから慰謝料はもらえるとしても、財産分与でそれなりに向こうが受け取る分もありますから。
そのお金が、あの若い男とのデート代だか新生活の費用だかに消えてしまうのが、僕からすると悔しいんですよ。だからなんとかして、妻に渡すお金を少しでも減らせないかと画策しています」
妻に離婚の打診をしても…
金銭的な事情さえ整えば、すぐにでも妻と別れたいと話すマナブさんは、つい最近になってから、何度か妻に離婚の打診をしたことがあるとのこと。しかしそのときの妻の答えがマナブさんの期待するものではなかったことから、妻の真意がわからずに困惑しているそうです。
「俺が『離婚しないか?』と打診したら、妻は『いいわねぇ。もう一緒にいるのも飽きたものね』って言うんですよ。でも具体的な離婚話には、まったく進んでいかない。俺のことをバカにしているのか? って思ってしまいますよね。
しかも不倫をしているのがバレていないと思っているのか、妻はいつも僕の前で堂々とした様子です。
バカにされている? 妻の真意がわからない
そろそろ不倫ネタを本人に突きつけてギャフンと言わせたいですけどね、有利に離婚するためには証拠は最後までとっておいたほうがいいのかなって思って隠しているんですよ。
それにしても、妻はなんで『いいわねぇ』なんて呑気なことが僕に言えるんでしょうね? ぶっちゃけこっちは、いつ離婚の引き金を引いてもいいと思っていて、それをされたら困るのは妻のはずなのに。
なんだかバカにされている気がして、不愉快なんですよ。妻が何を考えているのかわからない。そこまでバカにするならすぐにでも離婚してやろうかとも思っちゃいますけど、自分に有利な離婚をしたいので、今は静かに“そのとき”を待っているんです」
夫から「離婚」の2文字が出てもまったく動じることがなかったという妻。では、妻の楓さんは今の夫婦関係についてどう受け止めているのでしょうか。実は、妻は妻で、夫であるマナブさんが想像もできないような心境で過ごしていたのです。
次回に続きます。
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