NHK朝ドラ「らんまん」~第13週「ヤマザクラ」#62
酒屋の組合を作ろうと翻弄する綾(佐久間由衣)と竹雄(志尊淳)。が、女の蔵元というだけで心無い言葉を浴びせられ、協力者は得られず。
帰り道、立ち寄った神社で、心折れた綾が「私が蔵元というだけで峰屋のこの酒が閉ざされるがじゃのう。私が呪いながじゃ」と弱音を吐くも、深い愛情をもって励まし諭す竹雄。ついにふたりの想いが通じ合う。
一方、ヤマザクラの病をなんとかしたい万太郎(神木隆之介)は食事をとるのも忘れて研究に没頭。寿恵子(浜辺美波)の言葉も耳に入らず、ついには、「構わんとってくれんか。寿恵子さん頼む、今は邪魔じゃき」と。
気づけば部屋からいなくなっていた寿恵子を探し回る万太郎。「幸せな家にしたいのに、万太郎さん邪魔だって」と綾と竹雄に訴える寿恵子を見つけ、その本心を知り、土下座で謝る万太郎。「一生、幸せにする」と改めて誓った。
【本日のツボ】
「竹雄、面倒くさいき」(綾の台詞)
女の蔵元である自分の言葉をまともに聞いてくれる同業者はおらず、それどころか暴言を吐かれて落ち込む綾。帰途、神社の草に寝転び、「わたしが呪いながじゃ」と弱音を吐き、「のう竹雄、夫婦(めおと)になろうか」と自棄気味にプロポーズ。
ついに長年の想いが成就、やったね、竹雄! と思ったら、竹雄の口から出た言葉はまさかの「嫌じゃけ」。そして、「そりゃ真から欲しい言葉じゃ。欲しゅうて欲しゅうてたまらんけんど、今の綾さまからは欲しゅうない」と。
万策尽きて、「私がおるき、いかんじゃが」と思い詰める綾を深い愛情をもって励まし、「あなたは呪いじゃない。祝いじゃ。酒蔵におるがが女神じゃいうがやったら、あなたこそ峰屋の祝いの女神じゃき。わしはそういう女神様に欲しがられたいがじゃ」とその想いをぶつけました。
綾にとって、絶対的な味方であり、時に叱り、時に励ましてくれる竹雄は最良のパートナーと、誰もがわかる名シーンでした。
初めて唇を重ねるふたりがアップではなく、ロングショットで、なおかつ、そんなふたりを挟むように、さりげなく阿吽の狛犬が映っていました。
狛犬も阿吽の呼吸のベストカップル誕生を祝っていたことでしょう。
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