日テレの番組を行脚する山下智久
ジャニーズ事務所が創業以来の一大事で揺れる中、“辞めジャニ”成功例の筆頭である山下智久(38)が民放TV出演本格復帰の兆しを見せている。
今月15日、日本テレビの子会社が運営するHuluで日仏合作の主演ドラマ「神の雫/Drops of God」の配信がスタート。それに連動し同日、山下は日テレ系情報番組「ZIP!」、「Day Day.」、「ヒルナンデス!」をはしご生出演。
さらに20日には同局系バラエティ番組「笑ってコラえて!秋祭り!茨城で!熊本で!静岡で!『こんにちはーー!』2時間スペシャル!」の「ダーツの旅」コーナーに出演し、訪れた町の人々と触れ合う様子が放送された。山下が食したゆばの通販サイトでは設定数量が完売するなど相変わらずの人気ぶりだ。
Instagramのフォロワーは520万人
18日にはアーティストとして、テレビ東京系音楽番組「プレミアMelodiX!」に出演し、5年ぶりのツアーを成功させたというトークの後、自身の最新アルバムより「Sweet Vision」を披露した。
20年にジャニーズを退所後、日本の民放TV出演からは遠ざかっていた山下だが、ハリウッド映画や日米共作ドラマに出演してきたほか、ブルガリやDiorのアンバサダーに就任するなど、かつての所属事務所のしがらみにとらわれない海外挑戦を続けてきた。
山下のInstagramのフォロワーは520万人を超えており、絶大な支持を得ていることもそれを後押ししてきた。
長らく出演がなかった状況こそ不自然
本人の努力に加え、この1年弱でジャニーズを巡る環境も一変し、今月怒涛の民放TV出演ラッシュに繋がったのだろう。
“辞めジャニ”の印象が強い山下を出演させることで、TV局側としても「ジャニーズに忖度していません」というアピールにもなり得る。とは言え、これまで長く出演がなかった方が不自然だったわけで、あるべき状態に戻ってきていると考えるべきだろう。
ジャニーズ事務所は7日の会見で、東山紀之新社長(56)が「(今後忖度は)必要ない」と明言。即座に、長らくジャニーズと競合するボーイズグループを排除してきたと会見でも指摘された「ミュージックステーション」(テレビ朝日系、以下「Mステ」)は、29日放送の3時間スペシャルにBE:FIRSTが出演すると発表した。
BE:FIRSTのMステ出演も当然
BE:FIRSTは7人組ボーイズグループで、かつてジャニーズに所属していた日高光啓(36)がプロデューサーを務めている。これまでもMV再生1000万回越えを連発してきたが、最新曲「Mainstream」は自身最速でそれを突破し、公開9日で1200万回再生を達成している。
忖度がないことのアピールに使われると複雑なファンもいるようだが、むしろ人気と実力を考えれば当然の流れで、ふさわしく出演することを素直に受け止めていいはずだ。
ジャニーズ若手4強に肉薄するJO1
同じ流れで、ジャニーズ外のボーイズグループからJO1も「Mステ」に出演する方向だと報じられている。JO1は日韓の合弁会社LAPONEエンタテインメント所属の11人で、元ジャニーズのメンバーも含まれる。
JO1は「オリコン上半期シングルランキング2023」で「TROPICAL NIGHT」が31万枚を売り上げ10位に食い込んだ。並みいる有名ベテランジャニーズグループを押さえ、堂々のトップ10入りだ。
デビュー以来、CDセールスではジャニーズ若手4強であるKing & Prince、Snow Man、SixTONES、なにわ男子に肉薄してきた。弟分のINIも合わせ、今後忖度のない番組出演が可能なら、ますますの躍進が見込まれる。
山下や、ジャニーズ以外のボーイズグループが正当に民放TV出演するならば、元ジャニーズ・滝沢秀明氏設立のTOBEに合流した元V6三宅健(44)、元King & Prince平野紫耀(26)と神宮寺勇太(25)、元Kis-My-Ft2の北山宏光(38)らも、退所前と同様の露出があって然るべきだ。
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