「欲まみれの世界は無理」失敗実業家の男が家庭を持つより死守したいもの

並木まき ライター・エディター
更新日:2023-10-07 06:00
投稿日:2023-10-07 06:00
冷酷と激情のあいだvol.163〜女性編〜」では、一目惚れから交際に発展した恋人・マサユキさん(38歳・仮名)が、事業に失敗して以来ずっと働かなくなっていることに気を揉む瞳さん(43歳・仮名)の心情をお届けしました。
 ふたりの関係を今すぐにでも進展させたい瞳さん。しかしマサユキさんは自分の不甲斐なさを瞳さんに謝るばかりで事態はまったく好転しないそうです。マサユキさんは今の恋人との関係についてどう受け止めているのでしょうか。

穏やかな生活に満足

「いや〜、僕がダメ人間すぎるから瞳ちゃんには本当、迷惑をかけちゃっていて情けないです。

 こんなはずじゃなかったんですけどね、友人に騙されてしまって、築き上げていたものを一瞬にして失ってしまってから、なんだかやる気が起きなくて」

 はにかんだ笑顔でこう話すマサユキさんは、今の生活について「夢も野望もないけれど、心は穏やかに暮らせているので、そこそこ満足しているんですよ」と言います。

メンタルの安定が嬉しい

「今ってスマホがあれば単発のアルバイトもすぐに探せるから、毎月、最低限かかる生活費の分だけをアルバイトで稼いでいます。僕は物欲とか見栄とかがもともとないので、月に数万円しか使わない生活に変えたら、それはそれで快適だなぁって感じなんですよ。

 まぁ年齢的には、もっとちゃんと働かないと世間が冷たい目を向けるのも理解はしていますが、幸いなことに僕は親が財産を持っているので、それがあればなんとかなるかなぁっていう目論見もありますね」

 今の生活は人間関係のストレスもなく、好きな時に寝て好きな時に起きて、お腹が空いたらコンビニに出かける毎日だそう。

 単調ではあるけれど、会社を経営していた頃に比べると体調も良く、何よりもメンタルが安定していることが嬉しいとマサユキさんは話します。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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