羽生結弦“衝撃離婚”の余波
フィギュアスケート五輪2連覇の羽生結弦(28)が11月17日、公式SNSで離婚を発表した。8月4日の結婚発表からわずか105日での出来事に世間はぎょぎょっとなったが、羽生は自身のSNSで離婚の経緯をこう説明している。
《誹謗中傷やストーカー行為、許可のない取材や報道がなされています》
《私たちは、共に思い悩みながらも、このような事態から、互いをなんとか守っていけるように努めてきました。しかし、私が未熟であるがゆえに、現状のままお相手と私自身を守り続けることは極めて難しく、耐え難いものでした》
羽生のコメントからは、結婚を巡る過熱報道や相手の女性などに対する誹謗中傷などが原因だったことがうかがえる。
「羽生さんファンは年齢が高く主婦層が多い。熱心に国内外の会場まで足を運び、彼のプロ意識に魅せられて競技を応援しています。フィギュアスケートファンは基本的にマナーがいい方が多いので、ストーカー行為や誹謗中傷があるならよほどレアなケースではないでしょうか。若年層のアイドルに対するガチ恋ファンとは異質です」(スポーツ紙スケート担当記者)
「みんなの羽生結弦」がもたらしたもの
もし、マナー違反のファンがいたのなら残念だが、自身は結婚をしていて推しを恋愛対象として応援していないのにストーカーや誹謗中傷をしてしまうとしたら、その心理は?
明大講師の関修氏(心理学)が言う。
「最近はアイドルだけでなく、アスリートも握手会やイベント、SNSで触れ合える機会が増えて身近な存在になっています。距離が近くなるほどファン側は『所有欲』が強くなります。とくに母親感覚で応援していたファンが多いと見受けられますから、『私が育ててきた』という心理から、自分の息子の結婚相手を見るように相手の女性を判断してしまう可能性がある。予想と異なる人物像であれば、そこで反感を買ってしまうのです」
羽生はスケート記者の間で、プロ意識が高くストイックで知られる選手。私生活は見せず、結婚まで恋愛の噂は皆無だったという。
私が育ててきたという所有欲
「ファンは突然すぎる結婚発表を裏切りと捉えたのでしょう。羽生さんとしては、元結婚相手の女性は8歳年上の元バイオリニストと報じられ、芸術家同士の申し分ないお相手で、結婚発表時にも女性の詳細に触れずに、ファン心理を優先にしたコメントを出しています。
しかし、羽生さんは選手時代から、あまりにプライベートを見せずに“みんなの羽生結弦”というイメージを大事にしていた印象。その完璧さが逆にマスコミの取材攻勢や一部ファンからの反感に繋がったのではないでしょうか」(前出の関修氏)
もともとファンを寄せ付けないクールなキャラや恋愛スキャンダルの多い選手だったら、違ったのかもしれない。
ライフスタイル 新着一覧