櫻坂46小林由依が卒業…数多の試練を乗り越えたアイドル人生8年半に幕

こじらぶ ライター
更新日:2025-08-27 15:22
投稿日:2024-02-03 06:00

櫻坂46の1期生・小林由依が卒業

 櫻坂46の1期生・小林由依(24)が、2月1日の「小林由依 卒業コンサート」をもってグループから卒業した。改名前の欅坂46時代から約8年半、高い歌唱力とダンススキルで常に屋台骨となってグループを支えてきた。

 また、女性ファッション誌の「with」や「andGIRL」でモデルを務め、ドラマや舞台で俳優としても高く評価されるなど、個人でもマルチに活躍してきた。

真っすぐで、優しい、努力の人

 そんな小林は「真っすぐで、優しい、努力の人」だ。欅坂46創世記には、デビュー曲「サイレントマジョリティー」でフロントに選ばれ、今泉佑唯とグループ内フォークデュオ「ゆいちゃんず」を結成し、「渋谷川」など多数のユニット曲を世に放った。

 欅坂46には、8枚の全CDシングルでセンターを務めたエース・平手友梨奈(22)が在籍していた。17年、平手が怪我でライブに出演できなくなったなった際、多くのメンバーが「平手がいなければライブはできない」と戸惑う中で、小林は「平手がいなくてもお客さんを満足させなければ」と感じていたという(映画「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」より)。

 小林は平手不在時には、ライブや音楽番組など高頻度で代打を務めた。18年末には「輝く!日本レコード大賞」(TBS系)、「NHK紅白歌合戦」という大きな舞台でセンターに立っている。

 19年の雑誌「blt graph.」インタビューでは、平手と2人で食事に出かけグループについて語り合ったことを明かしている小林。平手脱退前の同年は、小林のブログからも、2人は行動を多く共にするなど厚い信頼関係にあったことがうかがえる。

 しかし、平手脱退後の20年8月、改名を控えた欅坂46の配信限定ラストシングル「誰がその鐘を鳴らすのか?」では、小林が冒頭や曲中のセリフを担当し、ポジションも実質的にセンターに立ちながら、同曲は「センターなし」の扱いになっている。

2期生センターを支え続けた

 また、同年10月にグループ名を櫻坂46に改名して以降は、それまでCDシングルに参加経験がなかった2期生が、表題曲およびカップリングのセンターに抜擢されるなど前面に押し出されることになった。

 それでも小林は、フロントや2列目中央のポジションなどで、2期生センターを支え続けた。森田ひかる(22)、田村保乃(25)、山﨑天(18)、藤吉夏鈴(22)、守屋麗奈(24)と、次々に2期生センターの才能が開花し、グループの主軸になっていったのも、小林の後方支援があったからだろう。

「胸を張って、誇れるグループになれた」

 23年には櫻坂46に3期生11人が加入した。同年、改名以降グループの方向性を模索してきた櫻坂46が再び飛躍することになるが、その追い風となったのは逸材揃いの3期生だ。

 この時点で、元は21人いた1期生も5人になっていた。欅坂46から櫻坂46にかけて常にグループのコアに近い存在であり続けた小林が、2期生だけでなく3期生にもグループの神髄を受け継いだことは極めて大きい。

 同年には、パリとマレーシアでそれぞれ行われた「Japan Expo」、フィリピンにて開催の「Asia Artist Awards」にも参加し、小林自身の夢でもあった海外でのライブも成功させた。

 同年11月、卒業を伝えるブログで小林は、

「改名時は胸を張ってグループの名を言えないこともありましたが、今は胸を張って、誇れるグループになれた実感があります」

 と記した。多くの試練を乗り越えてきた小林の言葉だからこそ、説得力と重みがある。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


「ばけばけ」錦織(吉沢亮)、すっかり笑いのわかる男に。“ささやき女将”ばりの振る舞いがもう最高!
 リヨ(北香那)をヘブン(トミー・バストウ)から遠ざけるため、トキ(髙石あかり)はリヨに付き合って外出することに。リヨに...
桧山珠美 2025-11-27 17:56 エンタメ
天海祐希「緊急取調室」ドラマはドラマの最終回で完結して欲しいという思いも捨てきれない
【碓井広義 テレビ 見るべきものは!!】  2014年に始まった天海祐希主演「緊急取調室」(テレビ朝日系)。  4年...
2025-11-27 17:03 エンタメ
今田美桜“もうひと脱ぎ”でトラブル対処の荒技プラン…「3億円訴訟報道」と写真集10万部快挙の攻防
 所属事務所が約3億円の支払いを求める訴訟を起こされたことを「週刊新潮」に報じられ、その動向に注目の集まる人気女優の今田...
2025-11-27 17:03 エンタメ
「ロイヤルファミリー」視聴率回復は《目黒蓮効果》説に異論も…ハリウッドデビューする“めめ”に足りないもの
 “涙活”のために見ている人も多いだろう。妻夫木聡(44)主演のTBS日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」の話。競馬の世界...
2025-11-27 17:03 エンタメ
国分太一5カ月ぶり公の場での謝罪は“涙の引退”会見か…日テレと「対立する気はない」も復帰は困難 
 6月に解散したTOKIOの国分太一(51)が11月26日、都内で記者会見した。国分は6月に過去の複数のコンプライアンス...
2025-11-27 17:03 エンタメ
timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願
 アイドルグループ「timelesz」の人気に陰りが見え始めている。事の発端は、メンバーの篠塚大輝(23)が11月18日...
2025-11-26 17:03 エンタメ
北川景子が果敢に「汚れ役」挑戦のワケ…「ばけばけ」では"魂を売った物乞い"、映画ではシンママドラッグ売人
 NHK連続テレビ小説「ばけばけ」で、結った日本髪もボサボサの北川景子(39)が演じた"魂を売った物乞い"姿は、ファンは...
2025-11-26 17:03 エンタメ
松本人志は後輩芸人の判決にニンマリ? 登録50万人→なし崩し的に地上波復帰に向かいそうな「危うい空気感」
「ダウンタウン」の松本人志(62)に女性を紹介したとする写真週刊誌「フライデー」の記事で名誉を毀損されたとして、吉本興業...
2025-11-26 17:03 エンタメ
「永野芽郁不在」「3億円トラブル報道」「紅白リハーサル」…2025年の今田美桜のクリスマスは“三重苦”の様相
 12月25日まで1カ月を切った。世間では、いよいよクリスマスムードが高まっているが、2025年のクリスマスを青息吐息で...
2025-11-26 17:03 エンタメ
「ばけばけ」SNSで“ウグイス”ネタバレは残念だけど…ご令嬢は「バイプレイヤーズ」の紅一点、ライバルにぴったり!
 トキ(髙石あかり)とヘブン(トミー・バストウ)は、リヨ(北香那)にプレゼントされたウグイスを花田旅館でお披露目していた...
桧山珠美 2025-11-25 17:02 エンタメ
橋本環奈に新たな逆風…フジ月9参戦で“風評被害”払拭へ、元ヤン医師役で勝負の大一番
「たとえ事実無根だとしても、一度染みついたイメージを回復するのがいかに難しいか、ですね」と大手芸能プロ幹部はため息をつく...
2025-11-25 17:03 エンタメ
「嵐」ラストコンサート日程発表でいよいよ始まる“最後の狂騒曲”…ホテル難民続出? ベビー向けグッズも発売か
 国民的アイドル「嵐」のラストコンサート「ARASHI LIVE TOUR 2026 We are ARASHI」の日程...
2025-11-24 17:03 エンタメ
嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題
 STARTO ENTERTAINMENTが嵐のコンサートツアーを22日に発表したことで、旧ジャニーズ事務所社長の藤島ジ...
2025-11-24 17:03 エンタメ
【芸能クイズ】紅白司会の“やらかし”。2015年の綾瀬はるか、SMAPへの失態を覚えてる?
 テレビやネットでふと耳にした、あのひとこと。記憶の片隅に残る発言の背景には、ちょっとした物語があるのかも?  ネ...
「ばけばけ」でヘブンさんが好演だが…ドラマに外国人俳優が少ない不思議
【桧山珠美 あれもこれも言わせて】 「♪日に日に世界が悪くなる~」。気がつけばハンバート ハンバートの主題歌「笑ったり...
2025-11-23 17:03 エンタメ
NSC格安講師 NON STYLE石田の道端から始めた漫才への愛情
【今週グサッときた名言珍言】 「(1カ月)2時間が7コマ。で、9万!」 (石田明/フジテレビ系「さんまのお笑い向上委員...
2025-11-23 17:03 エンタメ