デビュー時から“憑依”の片りんを見せていた
「欅坂46脱退・平手が唱え続けた“みんなで欅”…欅魂の継承」の〈前編〉と〈後編〉では、平手友梨奈(18)が欅坂46に残した功績として、主に直近の半年に焦点を当て後輩にその身を削って欅魂を継承してきたことをお伝えした。
今回はさらにさかのぼり、改めて、彼女が残したグループ結成(2015年8月21日)から脱退を発表した2020年1月23日までの1617日間、欅坂46栄光の数々とその裏にあった苦悩、それでもグループのためにと闘い続けた軌跡を綴ってみたい。
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乃木坂46の妹分として、欅坂46メンバーが初お披露目されたのは15年8月21日。この時の集合写真には、当時まだ最年少で14歳のあどけない表情をした平手友梨奈が、他のお姉さんメンバーを背に、最も目立つ、グループのセンターの位置に立たされ撮影に応じる姿があった。
オーディション当時からプロデューサー秋元康氏を含め全ての審査員から高評価を得て、満場一致でセンターに決まった平手。初お披露目のその日から脱退までの4年半、センターの重圧を一度も降ろすことなく闘い続ける日々が待っているとは、この時の彼女も、ファンも、秋元氏すらも想像していなかっただろう。
ベテラン芸人・土田晃之も舌を巻く存在
その後、同年10月からデビューに先駆けて欅坂46の冠番組「欅って、書けない?」(テレビ東京)がスタートするのだが、番組MCである土田晃之は、各メンバーの自撮り自己紹介VTRをチェックしていくコーナーにて、平手のVTRは場面の違う3カットが入っていたが、どれも表情や雰囲気が変わると驚き絶賛していた。
今となっては、その後の4年半で、あらゆるタイプの楽曲の主人公に憑依し曲ごとに全く違う表情を見せた彼女。当時から初出演にして初主演を務めた映画「響 -HIBIKI- 」で第42回日本アカデミー賞新人俳優賞、第31回日刊スポーツ映画大賞新人賞、第28回日本映画批評家大賞新人賞など数々の賞を受賞する未来すら想起させていたことになる。
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