自民青年局はチップ口移し会合 夫の夜のハメ外しはどこから浮気と不倫?

コクハク編集部
更新日:2024-03-15 06:00
投稿日:2024-03-15 06:00

自民党青年局の“チップ口移し”会合が大炎上

 夫の夜の店通いやハメ外しは裁けないのか――。

 2023年11月、自民党青年局の懇親会で行われた過激なダンスショーが話題になっている。一部報道によると、肌を大きく露出した水着のような衣装を着た女性が壇上で踊っていて、スーツ姿の男性がダンサーの衣装に紙を挟み込んでお尻を触ったり、口移しでチップを払っていたという。

 結局「直接、肌には接触していない」を主張し、懇親会に参加した青年局長などが役職を辞任して幕引きを図ろうとしているが、彼らの妻の立場も複雑だろう。

妻は慰謝料請求できるorできない

 もし夫が仕事先やプライベートで“品性に欠ける”行動を繰り返していたら、妻は慰謝料請求できるのか。民事訴訟に詳しい弁護士の山口宏氏が解説する。

「今回のチップの口移し問題で、青年局が主張するように肌の接触がなければ公然わいせつには当たりません。女性側も風営法などの認可を受けた会社から派遣されていれば、職務を全うしただけなので相手の女性を訴えるのは難しいでしょう。

 ただ、夫が会社の上司に強制的に連れられ、たびたび過激なサービスをするお店に通っていた証明ができれば、会社側に慰謝料請求できるケースはあります。これが原因で、離婚に至るほど夫婦関係が破綻してしまった場合に限りますが…」

 基本的に1、2回程度過激なパーティーに参加し、直接肌に触れていなければ夫の行動を追及するのは法的には難しい。

近年は妻側に有利になりつつある

 ただ、夫がホステスなどと繰り返し「同伴」していたら訴えることは可能だ。

 2014年に妻側がホステス側を相手に起こした裁判では、東京地方裁判所はクラブのママやホステスは「枕営業」を行っただけで、不貞行為の損害賠償請求はできないとの判決を下した。

 判決文には、《売春婦の場合と同様に顧客の性欲処理に商売として応じたに過ぎず何ら婚姻共同生活の平和を害するものではない》と綴られた。つまり、ママやホステスはあくまで自分の仕事をまっとうしただけ、というものだ。

 しかし、4年後の18年には「枕営業」でも《配偶者である原告に対する婚姻共同生活の平和の維持という権利又は法的保護に値する利益に対する侵害行為に該当する以上、不法行為が成立する》と判断されており、近年は妻側に有利になってきたという。

慰謝料請求は時代背景に左右される

「民放709条の慰謝料請求は、違法に他人に損害を与えたかが争点になります。これは社会通念上、誰もが不快に感じるかが大事で、常に時代背景に左右されています。

 男性が外で働いて、付き合いで女性のいるお店に通う、愛人を囲むことが許されていた時代は終わりましたから、3、4度と同じホステスと同伴し、ホテルに滞在した証拠などがあれば十分、慰謝料請求することが可能ではないでしょうか」(前出の山口宏弁護士)

 慰謝料の相場は数十万円からと一般の女性との不倫よりは低いそうだ。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ラブ 新着一覧


韓国で増える非婚主義。老後を意識するアラフィフ独女の心は複雑です…
 韓国では経済的な負担の大きさや価値観の変化により、結婚を選ばない「非婚主義」が増えています。この傾向は日本でも同様で、...
mirae.(みれ) 2025-03-31 06:00 ラブ
不倫が親バレする原因と4つの対策方法。相手の奥さんに家凸されたら一巻の終わり…
「不倫相手の奥さんから内容証明が届いたけど、親にはバレたくない…」「不倫していることを親には隠したい」と、ソワソワしてい...
恋バナ調査隊 2025-03-31 06:00 ラブ
突然の塩対応にガクブル! デート前日に男から届いたガッカリLINE3通
 楽しみにしているデートの前日。男から届いたLINEを見て不安になった経験のある女性は多いようです。  嫌な予感し...
恋バナ調査隊 2025-03-30 06:00 ラブ
「ポイ捨てよりマシ」結婚対象外でも女性の誘いに応じる52歳男性の奇妙な優しさ
「冷酷と激情のあいだvol.239〜女性編〜」では、パートナーに相応しいと思える男性・ダイスケさん(52歳・仮名)への典...
並木まき 2025-03-29 06:00 ラブ
「私はあなたの何なの?」進展しない“中年の恋”に落胆する46歳バツ1女性の嘆息
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-03-29 06:00 ラブ
具合が悪い彼氏に返事マストなLINEを送るようじゃ無理かぁ…体調気遣いながらも“うざい”認定されがち3選
 彼氏や彼女が体調を崩した時には、心配でつい体調を気遣うLINEを送りたくなりますよね。でも、もしかしたら送る内容によっ...
恋バナ調査隊 2025-03-29 06:00 ラブ
「隣に座ってもいいかな?」ゆきずり不倫沼にハマる女を救った意外な人物 #3
 咲子さん(30歳日系CA/独身)は、子供時代から「かわいい」と言われて育った美女だ。大学卒業後、大手エアラインのCAと...
蒼井凜花 2025-03-28 06:00 ラブ
恋愛にどっぷりハマる依存体質な女性の特徴4つと抜け出す方法。“彼色”に染まらなくても大丈夫!
「恋愛すると彼に依存して、彼が全ての人生になっちゃう…」「どうしても恋愛に依存してしまう」このように悩んでいる、“恋愛依...
恋バナ調査隊 2025-03-28 06:00 ラブ
女風で“新人すぎる”セラピストで失敗しないために…指名時、ルックス以上に大事なこととは?
 女性用風俗が話題です。ドラマでも、セックスレスの人妻が衝動的に呼んでしまうシーンをよく見かけるようになりました。  ...
内藤みか 2025-03-27 06:00 ラブ
同棲解消後の正直な男の気持ちは…? アラフォーの恋愛は駆け引きひとつとっても難しい
「マンネリしてきたから一度離れたほうがいいのかな」「なかなか結婚に踏み切ってくれないから危機感を持たせよう」と、彼との同...
恋バナ調査隊 2025-03-27 06:00 ラブ
見た目重視で後悔ばかり…ルッキズム恋愛をやめたい人への5つの処方箋
「恋人を顔だけで選んで、いつも後悔する…」「顔がいい人としか恋愛をしたくない…でもこんな自分が嫌だ…」と、男性の見た目重...
恋バナ調査隊 2025-03-26 06:00 ラブ
【実録】地獄のラブストーリー開幕! 米国では二股デートは当たり前? 一線を越えるのはいつなんだ
 アメリカ人の恋愛事情って、日本人からするとちょっと理解しがたいところがありますよね。「アメリカ人はオープンで、すぐ付き...
2025-03-25 06:00 ラブ
新入社員と既婚社員による職場不倫のリスク。春の人事はとりわけ要注意
 春になると新入社員が加わり、人間関係がガラリと変わりますよね。すると途端に増えるのが「不倫」です…。なぜかって? 社内...
恋バナ調査隊 2025-03-25 06:00 ラブ
お花見で彼氏ができた女性たちの体験談4つ。おひとり様にチャンスあり?
 友達などから「お花見に行かない?」と言われて迷っているそこのあなた。もしかしたらそのお花見には、未来の彼氏が待っている...
恋バナ調査隊 2025-03-24 06:00 ラブ
40代の合コン、若者との違いは? 物足りない判定を回避するポイント5つ
「40代になったけど、久々に合コンに誘われちゃった…!」「十数年ぶりの合コン、どうしたらいいかわからない!」と40代の合...
恋バナ調査隊 2025-03-23 06:00 ラブ
「育児疲れかな? ま、そんなもんでしょ」妻の異変を軽く受け流す37歳男のお気楽思考
「冷酷と激情のあいだvol.238〜女性編〜」では、離婚となる“決定打”はないものの、結婚4年目の夫に不満な妻・奈緒さん...
並木まき 2025-03-28 17:25 ラブ