一生添い遂げる相手を見つけるのは不可能!?日本の結婚制度限界じゃない?

豆木メイ フリーライター
更新日:2024-04-23 06:00
投稿日:2024-04-23 06:00

結婚制度に無理があるのでは?

 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。

 婚活がうまく進まず、「婚活疲れ」している人がいると聞きます。

 一人で人生を歩むよりも、結婚して家庭を作って幸せに過ごしたい――。

 そのように感じるのは自然な感情でしょう。しかし、時代の変化とともに、同じパートナーと一生添い遂げることを期待される結婚制度には、令和の時代にマッチしているのでしょうか。

日本人女性が結婚したくない理由

 内閣府が行った「令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査」のうち、独身の男女に聞いた「積極的に結婚したいと思わない理由」では大変興味深い結果が出ています。

 男女間で差があり、女性の方が高いものの一つに「仕事・家事・育児・介護を背負うことになるから」が上げられているのです。

 現代社会では結婚しても共働きが一般的です。さらに出産すると、育児の負担は女性に大きくかかります。その上、トシを重ねると、配偶者の家族や自分の両親の介護問題も発生します。

 このような状況下で、負担はパートナーと分担すればいいのですが、上の年齢の女性たちがこれらの問題に苦労している姿を見て、結婚に対してネガティブな感情を抱くのも理解できます。

 結婚後、家庭の責任が女性に一方的に押し付けられる現状では、結婚したくなくなる気持ちも納得できます。

 しかし、このままでは少子化が進み、日本の未来は暗くなる一方です。子育ては大変ですが、家庭において幸せな時間をもたらしてくれることも事実です。

 結婚の是非は置いておいて、少子化を食い止めるためにも、若い世代には子どもを授かることをためらわないで欲しい、と思っています。

子育てがひと段落したら解散

 私は、子育てがひと段落した後は、解散(離婚)してお互いが自由に生きればいいのではないかと考えています。

 子どもが幼い頃は、母親と父親の存在は重要です。可能な限り2人で協力しながら子育てをするのが良いでしょう。

 しかし、その後はお互いが自由な道を歩むのも一つの選択肢です。結婚は一生涯にわたって続くものと考えるのではなく、夫婦の関係もまた変化する可能性があります。

 もちろん、お互いが一緒にいたいと思うのなら、関係を継続させてもいいでしょう。それが理想の夫婦の形だと思いますが、全ての人にとって結婚が唯一の幸せな形態であるとは限りません。

 私には、夫との間に2人の子どもがいます。現在は協力しながら子育てをしていますがセックスレス状態ですので男女としての関係はもうありませんし、好きという感情もありません。

 家庭としては機能していますが、夫婦としての役割は果たせていないので、離婚を決意しました。

 夫婦の形は、もっと多様であるべきだと思うのです。

今でも結婚は間違いではないと思っているが

 現在は、夫とのセックスレスは10年を超えていて、SNSでつらい胸の内を発信していますが、それでも夫と結婚したことを後悔はしていません。

 私は、昔から自分の意見は譲らず、どちらかというと自分勝手でわがままだと自負していますが、そんな私を受け入れてくれる夫に感謝すらしています。

 でも、そんな相手であっても、一生添い遂げることを期待するのは無理があると感じています。夫婦として、家庭を運営するパートナーとして、男性として、父親として…。全ての役割を一人に求めるのは無理があるのではないでしょうか。

 人生100年時代。ライフステージごとに、パートナーを変えてもよくないですか?

 人間は変化するものです。20代の頃に求めるものと、40代の頃に求めるものは異なるでしょう。新婚時代を経て、子育てが落ち着いたら、パートナーを見直すことは自然な流れではありませんか?

離婚をネガティブに捉えすぎないように

 以前、結婚したくない若者が増えていることについてコラムを書きました。その理由の一つに、離婚をネガティブに捉える社会の風潮が関係しているのではないかと思うのです。

 離婚をただ否定的に捉えるのではなく、新たな人生の始まりや、人間関係の再構築として、ポジティブに変換すべきではないでしょうか。

豆木メイ
記事一覧
フリーライター
アラフォー2児の母。2人目の子供を出産後からセックスレスになる。各SNSでセックスレスのつらさについて発信したところ多くの方から反響をいただく。5年後離婚するために経済的自立を目指して奮闘中。趣味は飲酒。
XInstagramnoteYoutube

関連キーワード

ラブ 新着一覧


男運がないの、自分のせいじゃん! “ダメ男ホイホイ”女の4つの共通点「私だけが理解者」って違うから
「いつもダメ男に引っかかっている気がする…」と思っていませんか? もしかしたら、あなたがダメ男に引っかかるタイプの女性だ...
恋バナ調査隊 2025-08-26 08:00 ラブ
返信が来ない…彼は「回避型男子」では? 6つの“恋愛あるある”から学ぶ攻略法
「彼から好意を感じるけど、アプローチされない」「なかなか彼との距離が縮まらない」と悩んでいるそこのあなた。もしかしたら彼...
恋バナ調査隊 2025-08-26 08:00 ラブ
「姉がいる男性は沼る」ってマジか! 実は“難易度高め”な彼らの恋愛あるある。小賢しいテクは通用しない?
 姉がいる男性って、どこか女性に慣れていて自然体な雰囲気がありますよね。話しやすくて優しいのに、時々ドライで現実的な面も...
恋バナ調査隊 2025-08-25 08:00 ラブ
その“オレ通信”いらんわ! 距離感バグってる男たちのLINE6選「オレに一番似合う色は?」「角栓の写真送る!」
 仲良くもない男友達から、毎日届く俺通信…。あまりにうざいと、「あの日LINEを交換するんじゃなかった」と悔やんでも悔や...
恋バナ調査隊 2025-08-24 08:00 ラブ
「妻が出て行けばいい」“無駄遣い”は原動力だと言い切る夫。資産形成や貯金の要望を拒否する呆れた理由
「冷酷と激情のあいだvol.260〜女性編〜」では、ミーハーな暮らしを好む夫との離婚を決意したミニマムライフを好む真琴さ...
並木まき 2025-08-23 11:45 ラブ
「人生設計が狂いました」妊活に失敗した妻、浪費家の夫といる意味が見いだせない。離婚願望が強くなる日々
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-08-23 11:45 ラブ
「宝塚の男役みたいで…」夫には秘密、女性同士の濃密な関係。昂ぶる想いが“執着と嫉妬”に変わるまで
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-08-22 11:45 ラブ
「ほんと、ちょろい」裏アカが暴いた彼の本性。優しい言葉は全部ウソだった…SNS二重人格男の恐怖
「優しそうで誠実な人がいいな」――そんな言葉を繰り返していた友人のマキが、「まさに理想通りの人に出会った」と目を輝かせて...
おがわん 2025-08-22 11:45 ラブ
イケメンより優しい人より「筋肉男子」好き! 今、そんな女性が増えているワケ。背景は“社会情勢”にあり?
 筋トレ男子が人気です。今までは「マッチョはちょっと怖い」と言っていた女性も、「やっぱり逞しい人がいい」と気持ちが切り替...
内藤みか 2025-08-21 11:45 ラブ
なんで付き合ってるの? 友達の彼氏に“ドン引き”したエピソード。カスハラに束縛男って無理すぎ!
 友達の恋愛は応援したいですよね。でも「その彼氏はやめておいたほうがいい!」と思うときもあるはずです。今回はそんな体験談...
恋バナ調査隊 2025-08-20 08:00 ラブ
「優しい男はモテない」説の真実…女が語る“ガッカリした”5つの瞬間。神対応は私だけじゃなかったの?
 多くの女性が理想の男性像に“優しい人”を挙げるものの、“優しいのにモテない男性”が存在します。この矛盾はいったいなぜ生...
恋バナ調査隊 2025-08-19 08:00 ラブ
彼氏に「見知らぬ土地で置き去り→バックレ」って最悪じゃん! 人間性終わってた男の最低エピ5連発
 恋愛は、人の数ほどストーリーがあります。胸が熱くなる純愛エピソードもあれば、時には信じられない最低最悪彼氏に出会うこと...
恋バナ調査隊 2025-08-19 08:00 ラブ
「ホテル行かん?笑」にキモッ!男友達との友情が崩れたLINE3選。冗談でもムリだけど
 あなたは、男女の友情はあると思いますか? もちろん「ある」と答える女性もいるでしょう。でも、友達だと思っているのはあな...
恋バナ調査隊 2025-08-17 08:00 ラブ
「女の役目でしょ」帰省を拒む妻がムカつく――47歳夫の譲れない家族観。絶対に同行させたい理由とは
「冷酷と激情のあいだvol.259〜女性編〜」では、コロナ禍に定めた「夫の実家にはもう帰省しないでいい」というルールを、...
並木まき 2025-08-16 11:45 ラブ
「夫と子どもで帰省してよ!」妻から“夫婦のルール”を破る男への抗議。義母と相性最悪なのになんで?
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-08-16 11:45 ラブ
「私と結婚してほしい」障害のある恋、成就した女が決めた5つのルール。捨てられる女との違いはどこに?
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-08-15 11:45 ラブ