NHK朝ドラ「虎に翼」~第6週「女の一念、岩をも通す?」#29
涼子(桜井ユキ)と香淑(ハ・ヨンス)の思いを背負って、寅子(伊藤沙莉)たちは再び高等試験に挑むが、今度は梅子(平岩紙)の姿が会場にない。
梅子を気にしながらも筆記試験を終えた寅子が帰宅すると、そこには梅子からの手紙が届いていた。
夫から離婚を言い渡され、三男の光三郎(石塚陸翔)を連れて家を出たという。梅子が寅子たちに想いを託す中、寅子の口述試験の日がやって来る。
【本日のツボ】
優三(仲野太賀)のためにやった寅子の全力変顔
※※以下、ネタバレあります※※
今週は、留学生の崔香淑が母国に帰り、華族の涼子が家を守るために結婚、梅子は夫に離婚を言い渡され、三男と家を出て…。高等試験間際に仲間が次々といなくなり、寂しくなりました。
残った寅子とよね(土屋志央梨)は、志半ばで去らざるを得なかった女子部の仲間たちの想いを背負い、高等試験に挑みます。
それにしても梅子です。先週、予告編で、2時間ドラマなどでよくみる断崖絶壁のようなところで、遠くを見つめているシーンがあり、よもやよもやと思いましたが、三男の光三郎も一緒だったので安心しました。母は強し。きっと力強く生きていくことでしょう。
筆記試験を前に緊張する優三のために、寅子は変顔をして「つらくなったらこの顔を思い出して」と励まします。結果、寅子も優三も合格でした。官報に名前を見つけた2人の喜びようったら。優三に初めて〇がつきました。
裁判所で、笹山(田中要次)に「試験はかなり手ごたえがあったんです」と訴える寅子に、「同じ成績の男と女がいれば、男をとる。それは至極まっとうな事だ。かなりの手ごたえ、なんて言っているうちは受かりはしない! 誰もを凌駕する成績を残さなければな」とは、桂場(松山ケンイチ)の言葉。愛のムチに聞こえたのは私だけでしょうか。
よねと優三は不合格に
口頭試験前日、いつもより6日も前に月経が来てしまった寅子。ほんとうに鬱陶しい猪爪家では、寅子の月のもののことがオープンで、それには、若干の違和感がありますが、下宿人の優三もちゃんと心得ているようで頼もしいです。
口頭試験を待ちながら、よねが教えてくれた三陰交のツボを押す寅子。あのときの回想シーンが重なり、胸が熱くなります。
そして、合格発表の日。寅子は合格し、轟、中山、久保田も合格、日本初の女性弁護士が誕生しました。
残念ながら、よねと優三は落ちてしまい、優三はこれで辞めにすると決断します。「寅子さんのおかげで、腹も下さず、全力を出し切った」と。
「ここが潮時です」と優三。「寅ちゃんもそんな顔しないで。凄いことを成し遂げたんだから、もっと喜ぼうよ」と、優三のいい人ぶりがさく裂した回でした。
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