青い星「ブルースター」は夏の暑さに強い!ポット苗見つけたら即買いで☆

斑目茂美 開運花師
更新日:2024-06-19 06:00
投稿日:2024-06-19 06:00
 ご近所にとても仲良くしてくださっている老夫婦が住んでいます。四六時中仕事で不在のワタクシを見るにみかねて、我が家でじっとお留守番をしているニャンコたちの面倒や庭のお掃除を「アンタは私の娘みたいなもんだから」とフォローしてくださるオッちゃんとオバちゃん…感謝しかない。

近所の植物名人のオバちゃん

 そんなオバちゃんのご自宅は広さはないものの、ガーデニング作業がものすごく上手。お礼にプレゼントする植物も、びっくりするぐらい美しい花をずっと咲かせ続けてくれます。ウチの庭にも同じものがあるんですけどね。まるで別物ですわw。

 そんな植物名人のオバちゃん宅では、数年前にお渡しした青いお星様の花の挿し芽が、「マジかよ!」な驚きの状態で咲き誇っております。これまた我が家にあった頃とはまるで別物に…。

 今回は植物名人のオバちゃん直伝のテクニック「青いお星様がお庭にいっぱい! 暑さに強いぞ! ブルースター」の解説です。

ブルースターってなんですか

 5枚の青い花びらが開くと小さな青い星のように見えるブルースター。正式名は「オキシペタラム」ですが、俗名「ブルースター」の方が有名かもしれません。

 切り花として出回るのが主流ですが、比較的簡単に育てられるステキングな花。

 今のこの時期はポット苗でギリギリ入手が可能でございます。暑さに強く、初夏から秋まで咲き続け、暖地では霜よけをすれば戸外で冬越しする、比較的丈夫な多年草です。

 咲き始めの花色は薄青色、時間の経過とともに青みが強まり、咲き終わりはピンクを含んだ色に変化。ピンク色や白、八重咲きの花もありますが、切り花の流通が圧倒的に多いので、ガーデニング商材として見かけることが少なく、見つけたら即ゲットでお願いいたします。

 日当たりと水はけの良い場所で育ち、花が終わってから樹形を整えるつもりで切り詰めていくとドンドン花が増えて咲き続けます。しかもロングタイムOKでござんす!

 ややツル性の性質があるので、支柱や塀などに頼って育てた方が気が楽。ワタクシは過去そのまま植えたら茎がブラブラ伸び続け、せっかく伸びたのに切るのがもったいない! と切らずにいました。

 ただしそれも、あまりに伸びすぎてウザってぇ! となってから茎を切ったら、切るほどに太く盤石になるばかりか秋が深まって寒くなるまでドンドン花が咲き、「もっと前に切ればよかった~」と後悔したことも。

→【関連記事はこちら】■命がけで庭の雑草駆除、今年もやるの?ローメンテを叶える夏の雑草対策

カットした茎を挿し芽にしてもGood

 地植えもできますが、鉢植えの方がおすすめです。長雨がちょっと苦手で花や葉にシミができやすい性質。雨が続く時には軒下などに移動しやすい鉢植えか、雨が直接あたりにくい場所での地植えがベターです。

 開花後、オクラのような長さ7~8cmの大きな紡錘形の種もできます。裂けるとふわふわの綿毛のついたタネが飛び、こぼれダネでもよく増えます。青い花で種がふわふわ。「瑠璃唐綿」(ルリトウワタ)という和名もなんだか頷けます。

→【真夏の青いお花といえばこちらもおすすめ】■暑い夏!“NO.1”の青い花「デルフィニウム」で頭も体も冷やす

 株を増やすのは種から育てるのも良いですが、春から秋までにカットした茎を挿し芽にしてもいいですわよ。

 年々株が老化して勢いがなくなるので、2~3年で切り替えた方が無難…というか、数年で勝手に消えちゃいますけどね。

 ですから、種をまくか挿し芽で株を増やすのが良いと思いますわよ。

かぶれちゃうかも…樹液にはご用心

 ブルースターの茎はカットすると白い樹液が出ます。この液は皮膚の柔らかい部分に付着するとまめにかぶれちゃう方もいらっしゃるのでお気をつけて。

 樹液が収まって十分に水分を吸うまで水の中に入れ、固まった樹液は洗い流します。フカフカの用土に挿して発根するまで水分は絶やさずにいれば比較的簡単に発根してくれます。

 さすがに真夏のメチャ暑い時は控えて、やるなら今! あるいは涼しくなってから! 一冬越えて次の春になれば株も落ち着き、初夏になれば次から次へとバンバン咲いてくれるはず。お試しあれ!

→【関連記事はこちら】■灼熱の真夏「水やりのタイミング」正解は?間違いだらけの植物生活の答え

 可愛らしい青いお星様のお花がアナタのお家でキラキラ輝いて咲いてくれますことを…遠いお空のむこうから応援しておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


わかるけど…LINEの「疲れた」アピールにウンザリ。愚痴って対応に困るんです!
 何気なくする“疲れたアピール”は、ときに人を困らせてしまうもの。相手に遠慮や我慢をさせてしまったり、無理させたりする場...
仕事一筋の私が『対岸の家事』詩穂に共感した理由。くだらない「専業主婦vsワーママ」対立してる場合じゃない
 多部未華子さん主演のドラマ『対岸の家事』が6月3日に最終回を迎えた。毎回放送されるたびに話題になり、SNSを中心に視聴...
ストゼロでも消えない死への恐怖。介護に離婚…友人それぞれが歩む人生に救われた夜。人が最後に行きつく先は
 学生時代から今に至るまで赤羽に20年住む百恵。非正規雇用、独身だが、行きつけのスナックが居場所となり、不自由なく暮らし...
48歳、乳がん検診の「要精密検査」に衝撃。独居暮らし男の孤独死に重なる…誰にも看取られない恐怖
 学生時代から今に至るまで赤羽に20年住む百恵。非正規雇用、独身だが、行きつけのスナックが居場所となり、不自由なく暮らし...
40代は“知人の訃報”がくる年齢だ。憎んだ男の「死亡通知書」で20年ぶりに集う同級生、独身の私はどう映る?
 板チョコのような重い扉を百恵が開けると、真っ赤な口紅を施したママさんがいつものように明るく出迎えてくれた。 「い...
「20年モノのフライパン」がかっこいい? 貧乏戦線に異状あり!
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
お酒の席の“あのルール”に物申したい! グラスに注ぐベストタイミングは…
 働く側としても、お客さんとしても大好きなスナック。今後も良いところをどんどん書いていければと思っているのですが、今回は...
若者が『めおと日和』の“昭和な恋愛”に胸キュンするのは何故? タイパ重視じゃないもどかしさ
 アラフィフ独女ライターのmirae.です。前回のコラムでは、「50代の恋愛にときめきは必要なのか?」というテーマについ...
婚活に介護…もう頑張れない。アラフォー女性が抱えがちな問題、6つのケースを聞いた
 今回ご紹介するのは、アラフォー女性の悲鳴。「もう頑張れない」と思っていることを教えてもらいました。同じ悩みを抱えている...
怒った中年の顔は「ブス」だと知った。更年期世代がイラついた時にするべき大事なアレ
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
ゴロンする一瞬♡ 奇跡のモフモフ“にゃんたま”とプニプニ頬っぺが尊すぎる
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「現金がよかった」ってそりゃないよ~!『母の日』のガッカリエピソード
 日頃の感謝を伝えるために贈った母の日のプレゼント。なのに微妙〜な反応をされたら悲しいですよね。今回はそんな“母の日のガ...
女性の「理想の顔」ランキングが発表。石原さとみや新垣結衣を抜いた第1位は、上品なイメージのあの女優!
 もしも憧れの芸能人の顔に近づけるとしたら……あなたは誰を「理想」だと感じますか?
好きならやってよ…って、それ「やりがい搾取」されてない? 職場で警戒したい言葉5つ
 ここ数年でよく見聞きするようになった「やりがい搾取」。仕事や日常生活で相手のやる気を利用して低賃金で働かせるような言動...
ぷにぷに肉球が愛おしい♡ 青空に映える癒しの“にゃんたま”爆弾
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
【動物&飼い主ほっこり漫画】第98回「先日のお礼です!パワー!」
【連載第98回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...