「未亡人の患者と恋に落ちたんです」不倫歴1年、56歳眼科医の告白 #1

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-09-13 06:00
投稿日:2024-09-13 06:00
 不倫や婚外恋愛という言葉が世の中に浸透して久しい。守るべき家族があっても、道ならぬ恋に落ちてしまうこともある。
 筆者自身、不倫、結婚、離婚、再婚を経験しており、文筆業と共に、「不倫や夫婦問題の相談」もおこなっている。そんな背景から、不倫に悩む男女の実態、取材記事をご紹介したい。記事として公表する旨は本人に了承済みだ。

「良き夫、良き父」だけど不倫歴1年

 今回、取材に応じてくれたのは、信一さん(仮名・56歳眼科医/妻子アリ)だ。信一さんは東京都下で眼科医院を開業し、大学生の娘と専業主婦の妻と仲睦まじく暮らしている。

 周囲には「良き夫、良き父」として映っているようだが、不倫歴1年である。

 信一さんは語る。

「不倫相手の美香さん(仮名・46歳無職/夫と死別・子供なし)とは、地元のスナックで出会いました。僕は若い頃からのんべいで、仕事後は近所の寿司屋や居酒屋、スナックで一杯やるのが習慣でね。スナックでたまたま隣り合った美香さんを、ママが紹介してくれたんです」

 美香さんとは、いったいどんな人物だろうか。

「彼女はご主人を病気で亡くした未亡人で、遺産で暮らしていると言っていました。ルックスは癒し系美人という印象かな…で、僕が眼科医と知るなり、『私、健康診断で眼圧が高いから、緑内障の疑いがあると言われたんです。

 緑内障って失明の恐れがあるんですよね? 眼科を受診するよう勧められたんですけど、恐くて…』と相談されたんです。この質問、眼科医なら、よくされるんですよ」

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自分の病院での受診を提案

 信一さんは、「もし、緑内障だと診断されても失明するとは限らない。眼科で処方された薬を使い、眼圧が上がらないよう気をつければ失明はしない症例が多いんだ」と教え、かかりつけの眼科で診てもらうよう、何ならうちで診てあげようか? と伝えた。

 ママも「信一先生は信頼できるお医者様だから」と言ってくれたおかげで、美香さんの安心につながったようだ。

「美香さんは僕に『お医者様と知り合いになれて、とても心強いです。これからも色々相談に乗ってください』って喜んでくれてね。カウンター席で乾杯して『次は来週の水曜日にここで会いましょうか』と約束したんです。

 うちは妻も娘も下戸だから、家族で飲みに行くことは少なかったし、綺麗な未亡人と知り合えて嬉しかったんですが、まさか、恋愛に発展するとは思いませんでした」

 後日、美香さんは信一さんの眼科を受診。幸い、緑内障ではなかった。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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