眼瞼下垂ってなに?
目の上が凹んできた、二重が広くなってきた、夕方あるいは夜になるとまぶたが重い…。そんなあなたは、眼瞼下垂かもしれません。
目を開ける力が弱ってくるとおでこの筋肉を使って目を開けようとするので、額にシワがよって、その結果おでこの緊張が頭全体や首まで伝わり、頭痛や肩こりの症状につながるケースは少なくありません。
日常生活に支障をきたす「眼瞼下垂」は保険適用で症状を回避する手術を受けることもできます。
目が開く仕組み
目は「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」と呼ばれる筋肉が、「挙筋腱膜(きょきんけんまく)」というとても薄い膜を介して、まつ毛のキワにある「瞼板(けんばん)」を持ち上げることで開くのですが、挙筋腱膜は加齢によってさらに薄くなっていきます。
“極薄”になった挙筋腱膜によって、連動する眼瞼挙筋はつられた状態になり、目の上の脂肪が奥へ移動することで凹みが生じたりします。
また眼瞼挙筋自体も衰えて伸びたり弱ったりするので、最終的に瞼板から外れて別の力を頼り出し、おでこの皺が常に寄ってしまうのです。
目の上が凹んでいる状況は、筋肉のさらなる酷使につながるので、何かしらの治療や対策を講じたほうがいいでしょう。軽度の眼瞼下垂なら、目の上へのヒアルロン酸注入のみで解決できる場合もあります。
よりまぶたが重く感じる場合は、いよいよ手術が必要となります。
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眼瞼下垂の手術は大きく2つ
1. ダウンタイムの少ない「糸による切らない眼瞼下垂」
糸で二重まぶたを作る埋没法を応用して、薄くなった挙筋腱膜を糸でたぐり寄せ、まぶたの開きもよくしてしまおうという画期的な手術です。
傷跡は、“二重ライン上の針穴のみ”なので、ほとんど目立ちませんし、お化粧は3日目から可能です。
ダウンタイムが思うように取れない忙しい方には、もってこいです。美容外科界隈では「世紀の大発明」と言われるくらい、見た目と機能がどちらも整う、保険診療では受けられない技術です。
ただし保険適用外の自費診療のため、お値段はさまざま。10~40万円とクリニックにより幅広い価格設定なのも、この手術の一つの特徴です。
眼瞼下垂はまぶたの手術の中でも最も経験と技術が問われるので、手術にかけるプライドと想いが表れる部分ですね。
2. 術後に1週間の休みが取れるなら「切開の眼瞼下垂」を
凹みに負けて二重まぶたの食い込みがなくなっている、あるいは、黒目が上半分隠れているような“眠そうな目”の場合は、糸による手術では太刀打ちできません。
皮膚のたるみが多い場合も、糸でたくし上げるには限界があります。眼瞼下垂の切開手術のメリットでもある、少量の皮膚切除を行うことで、機能と見た目を整えます。
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