頭の中では彼の妻を思いながら…
――その後は、どのようなセックスになっていったんですか?
「私は目をつむって腰を前後に振り立てました。だって、目を開くとご主人の顔が見えるじゃないですか。私はペニスが挿入されている物理的な心地よさと同時に、脳裏には美咲さんと性器をこすり合わせたり、乳房を吸いあっている光景を思い描いていました。腰を激しく前後させると、クリトリスがいい具合にこすれるんです。もうたまらなくなって、乳房をぶるぶる跳ねさせながら、我を忘れて腰を躍らせました。『ああ、イキそう』と私があえぐと、『イッテごらん』って彼も下から突き上げてくるんです。
頭の中では彼の妻を思いながらセックスしていることなど、彼はみじんも感じなかったでしょう。そのうちに、絶頂の兆しが訪れました。太腿が小刻みに震え、全身が汗びっしょりになり、結合部から熱い塊が今にも爆ぜそうになって……。イク直前、私は彼に『このまま中に射精(だし)てーーッ!』と叫んでいました。ピルを飲んでいたので妊娠の心配はありません。美咲さんも膣奥で受けとめたであろう彼のザーメンを、私も欲しかったんです。直後、膣奥にドクン、ドクンと激しい脈動を感じ、彼が射精したことを察しました」
――凄まじいセックスでしたが、その後は?
「体の相性も良かったので、時々、こっそり逢うようになったんです。私には不倫をしているというよりも、あくまでも『大ファンである女優・美咲さんと間接的にエッチをしている』という悦びのほう勝りました」
――美咲さんを裏切っているという罪悪感は?
この質問に、邦子さんはしばし視線を落として考え込みました。
「……美咲さんが知ったら、きっと悲しむでしょうね……ただ、肉体はペニスに反応しても、心にいるのはあくまでも美咲さん。美咲さんは憧れの女性なんです」
そう形のいい唇を噛みしめた邦子さん。しかし、逢瀬を重ねていくうちに、予想外のことが起こったのです。(続きは次回)
エロコク 新着一覧