第10週「生きろ」#47
戦争が激化し、太平洋戦争が開戦。小麦粉が配給になり、朝田パンは休業に追い込まれる。嵩(北村匠海)は東京の製薬会社に勤めて1年が過ぎようとしていた。そんな中、健太郎(高橋文哉)に赤紙が届き、嵩は生きてまた会おうと言って見送る。
一方、のぶ(今田美桜)のもとには、航海が取りやめになったと次郎(中島歩)が帰ってくる。
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【本日のツボ】
しれ~っと新婚の家に戻っているのぶ
※※以下、ネタバレあります※※
次郎が航海中、のぶは朝田家から小学校に通うという話だったはずが、月曜の放送でメイコが「きょうも泊まっていくがやろ」とのぶに言ったり、ヤムさんの残していったレシピを元に乾パンを焼くシーンでも、のぶが「おかあちゃん、明日も帰りに寄って手伝うき」と言ったり。おかしなことを言うものだ、と思っていたら、なんと、いつの間にか、のぶは新婚の家に戻ってきた様子です。
1話見そびれたのかと思って遡って確認しましたが、やはりそのようなシーンはなく……。同じ時代を描いたドラマ「波うららかに、めおと日和」(フジテレビ)のなつみ(芳根京子)が夫の留守にひとりで家を守っているというのに、のぶは実家に帰るってなんなんだ、という苦情がNHKに殺到したなどいう話も聞きませんが、なぜかしれ~っとそういうことになったようです。
本日は昭和16年12月8日からスタート。ラジオがアメリカとの開戦を報じていましたが、朝田家の居間にのぶの姿はなく、ひとり自宅でラジオを聴く様子が流れていました。
この疑問はすぐに解決します。開戦で航海が取りやめになった次郎が予定よりも早く帰ってきたのです。にもかかわらず自宅がもぬけの殻ではあんまりなうえに、朝田家に迎えに行かなくてはならないので、そこは割愛することにしたのでしょうか。
せめて、次郎から早く帰国する旨、電報が届いたと言う場面のひとつでもあれば納得がいったのですが……。
たしかに、のぶが居なければ、次郎が玄関でのぶを「パシャッ」とカメラで撮るシーンが成立しなくなり、そのあとの2人の暗室で現像するシーンもできなくなります。
新婚生活もあまり描かれていないのぶと次郎にとっては貴重なエピソードになりうる場面なので、こうするしか仕方が無かったのでしょうが、ずっと見てきている視聴者を混乱させるような、ご都合主義はいただけません。
玉ねぎのみじんぎりをする健ちゃんの腕前
健ちゃんのカレーを作るシーンです。健ちゃん役の高橋文哉は調理師免許を持っており、たまねぎをみじんぎりにする手つきがさまになっていました。ご自慢の腕前を披露できてなによりですが、別れのカレーになってしまったのが残念です。赤紙がきたことをなかなか言い出せない健ちゃんの切なさが伝わってきました。
嵩だけでなく、私たち視聴者にとっても癒しの存在だった健ちゃん、どうかご無事で。
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