3. 正しい水分補給の方法とセルフケア
脱水状態に陥るのを防ぐためにも、正しい水分補給の方法や、日頃から意識しておきたいセルフケアを紹介します。
3-1.のどが渇く前に水分補給
のどが渇く前に、こまめに水分補給をしましょう。1回あたり200mlが目安です。とくに、朝起きてすぐ、食事の前後、外出や入浴の前後のタイミングで補給してください。
お茶だけではなく、白湯や具沢山の味噌汁で水分補給をするのもおすすめです。
食事に含まれる水分を除き、1日の目標摂取量は1.2Lだといわれています。ただし、汗を多くかく日は、これ以上に水分を摂ることを意識しましょう。
3-2.水だけでは足りない
汗をかくと、水分だけではなくナトリウムやカリウムも失われます。そのときに、水だけを大量に摂取すると血液中の塩分濃度が低下し、けいれんや頭痛の原因になることも。
塩タブレットや梅干し、おにぎりなども水分と一緒に摂りましょう。スポーツドリンクは糖分過多になりやすいので、摂取量に注意してくださいね。
3-3.体質ケアも重要
暑い夏でも、冷たいものを摂り過ぎたりエアコンの風に直接あたったりして、からだの内側から冷えると、水分循環が滞り脱水のリスクが高まります。冷えやすい人は、温かい飲み物を飲んだり、ショウガやシナモンを食事にプラスしてみましょう。
「水分も塩分も摂っているのに体調がすぐれない」という人は、根本的な体質の見直しが必要かもしれません。
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4. 水分を正しく摂って、楽しい夏を!
「今の話を聞いて、去年の水分補給が全然足りていなかったことがわかりました。それと同時に、正しい水分補給を意識したら、過剰に脱水を怖がらなくてもいいのかな、って…」
「そうね。脱水も熱中症も、しっかり対策することが大切よ。でも、過剰に心配しすぎてせっかくの夏を楽しめないと台無しになるわ。適切な対策をとって、今年の夏もたくさん楽しんでちょうだい」
「ありがとうございます。今まで外出の予定を入れていなかったんですけど、早速友達を誘ってみます!」
「えぇ、行ってらっしゃい」
晴れやかな表情でサロンを去っていくマキさんを、えりのボスは笑顔で送り出しました。
★サロン「コクハク」のオーナー えりの
顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。
(漫画/腹肉ツヤ子)
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<この記事の監修者>
あんしん漢方薬剤師 中田 早苗(なかだ・さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-youtubeチャンネルでは、お薬最適化薬剤師として「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーに薬の最適な選び方を解説する動画を公開中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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