空前のオカルトブーム! 大人も楽しめる「夏のホラーアニメ」3選。平成の“トラウマ級”作品が令和にリメイク

曽我美なつめ ライター
更新日:2025-08-12 11:45
投稿日:2025-08-12 11:45

口裂け女、二宮金次郎…懐かしい都市伝説が満載『ダンダダン』

「また大勢のアニメファンが心待ちにしていた『ダンダダン』も、今クールで2期が放送が開始。幽霊は信じても宇宙人は信じない女子高生・モモと、宇宙人は信じても幽霊は信じないオタク・オカルンのコンビによるオカルティック怪奇バトルです。

 昨年の1期放送開始時にはCreepy Nutsの主題歌『オトノケ』や、ウルトラマンなど往年の特撮映像を彷彿させるオープニングに注目が集まりました。

 都市伝説がベースとなっており、「私キレイ?」と囁く“口裂け女”を思い出させるカシマレイコや、二宮デスロード金次郎という学校の七不思議を元ネタとした怪異が登場し、子どもの頃の恐怖を思い出すことができるはずです。

 今夏放送されているアニメ2期では新たなキャラクターたちも物語に本格参戦。次々にあちこちで巻き起こる怪異たちとのバトルも、どんどん見逃せない展開となっていきます」

流行りのBL入門編としても『光が死んだ夏』

「近年、実写ドラマや映画でも注目が集まっているBL。今期ドラマでは風間俊介さん主演の『40までにしたい10のこと』(テレビ東京系)も人気ですよね。

 男性同士の深い関係性に興味があるものの、本格的なBLはちょっと…という方にもおすすめなのが新進気鋭の作家・モクモクれん氏によるマンガを原作とする『光が死んだ夏』です。


 主人公・佳紀と仲の良い幼馴染・光。2人は田舎にある山間の町で暮らす高校生ですが、ある日光は山での遭難をきっかけに、人ではない“何か”になって戻ってきてしまいました。隣にいるのは、光の姿をした光ではない“何か”。けれどもう二度と、幼馴染である彼を喪いたくない。

 そう思い、光ではない“何か”と共存することを選んだ佳紀。ですが幼馴染2人の暮らす町は、光ではない“何か”の影響で少しずつ環境が歪み始めていきます。人ではなくなってしまった親友と、離れるべきか否か。

 ゾクッとする展開と併せて、主人公二人の男子高校生らしいもどかしさ&不器用さと、人を傷つける危うさを孕んだ依存的な執着感情。一見相反するような要素を巧みに両立させた、異色のブロマンスホラー作品ともなっています」

怖いだけじゃない「アニメ」でホラー体験を

 この他にも人気作の続編となる「地縛少年花子くん2」や、こちらも人気マンガを原作とする「出禁のモグラ」など、2025年夏アニメには妖怪や地獄、あの世などを主題にした作品が大豊作となっているとのこと。

 その背景には間違いなく、昨今さまざまなカルチャーでホラーが注目を集めている事も理由のひとつとなっているのでしょう。実写映画や体験コンテンツはやっぱり怖い…という人も、架空の物語を描くアニメの世界なら、もしかしたら今トレンドを席巻する「ホラーの世界」を楽しめるかも。

 時々笑えて、時々切なくて、そしてちょっぴりゾクッとしたり、ビクッとしたり。大勢を魅了するホラーコンテンツを、この夏はぜひアニメでも楽しんでみてはいかがでしょうか。

曽我美なつめ
記事一覧
ライター
四国在住のフリーライター・インタビュアー。平成に生まれネット文化に育ち、音楽・アニメ・マンガ等エンタメを幅広く愛するサブカル淑女。酒の場が好きなゴリッゴリのEN型。



関連キーワード

エンタメ 新着一覧


荒木飛羽・松本怜生・秋谷郁甫、湊かなえドラマ『人間標本』に考察は無駄!? 等身大な3人の本音トーク
 イヤミスの女王こと作家の湊かなえさんの同名小説を実写ドラマ化した『人間標本』が、Prime Videoにて全5話全世界...
望月ふみ 2025-12-28 11:45 エンタメ
国分太一「人権救済申し立て」“却下”でテレビ復帰は絶望的に…「松岡のちゃんねる」に一縷の望みも険しすぎる今後
 コンプライアンス上の問題を理由に日本テレビから同局系『ザ!鉄腕!DASH‼』を降板させられ、無期限の活動休止を表明して...
2025-12-28 10:58 エンタメ
ドラマ的「2025年イケメン大賞」を勝手に発表!5位ツダケン、2位竹内涼真、1位は“ウブ男子”俳優に決定
 2025年も、記憶に残る素敵なドラマがたくさん生まれました。その中で物語に彩りを与え、私たちをキュンキュンさせてくれた...
M-1グランプリ優勝の「たくろう」に5年半前、徹底して注意したこと
【お笑い界 偉人・奇人・変人伝】#272  たくろう   ◇  ◇  ◇  先日の「M-1グランプリ2025」で栄...
2025-12-27 18:08 エンタメ
佳子さま31歳の誕生日直前に飛び出した“婚約報道” 結婚を巡る「葛藤」の中身
 秋篠宮家の次女、佳子さまが12月29日に31歳の誕生日を迎えた。佳子さまについては、18日配信のFRIDAYデジタルが...
2025-12-27 15:08 エンタメ
M-1王者・たくろうが「面白くない」人に伝えたい。現役芸人が圧倒された“凄まじさと名人芸”
 漫才師の頂点を決める「M-1グランプリ」(朝日放送テレビ)が12月21日に開催。結成9年目のたくろうが優勝を掴んだが、...
帽子田 2025-12-27 11:45 エンタメ
「ばけばけ」ラスト3分が最高の演出だった。想いが一つになった2人、次回がなんと待ち遠しい!
 月照寺での帰り、トキ(髙石あかり)は銀二郎(寛一郎)から、やりなおしたいと告げられる。一方、ヘブン(トミー・バストウ)...
桧山珠美 2025-12-27 08:00 エンタメ
ワーナー・ブラザース ジャパンの劇場配給年内終了にみる視聴システムの変化
 ワーナー・ブラザース ジャパンが、日本国内での映画の劇場配給業務を2025年12月31日で終了する。2026年からは東...
2025-12-26 17:03 エンタメ
生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景
【続続・あの有名人の意外な学歴】#8  生田絵梨花   ◇  ◇  ◇  ミュージカル女優として活躍する乃木坂46...
2025-12-26 17:03 エンタメ
M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ
 12月21日放送の漫才日本一決定戦「M-1グランプリ 2025」(テレビ朝日系)で、優勝したコンビ「たくろう」がネタに...
2025-12-26 17:03 エンタメ
真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング
 女優の真木よう子(43=写真)が12月24日、弟と一緒にやっているYouTubeチャンネルで第2子の出産を発表した。 ...
2025-12-26 17:03 エンタメ
未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判
「深夜に未成年の少女を自宅に呼びつけ、密会していた騒動のケジメがこの程度か」  など、業界関係者の声が上がっているのが...
2025-12-26 17:03 エンタメ
芸人たちが生き生きとしていた?「さんまのお笑い向上委員会」深夜生放送に登場した「音声カット」の奇観
 12月24日深夜に生放送された「さんまのお笑い向上委員会クリスマス生放送SP」(フジテレビ系)について、《面白いトーク...
2025-12-26 17:03 エンタメ
なぜかよく当たる? 小阪由佳を洗脳した元タレント「人気占い師」の“ネタ元”
 世の中が不安定になるとスピリチュアルなど占い番組がはやるというが、最近話題になっているのが占い師による「洗脳」被害につ...
2025-12-25 17:03 エンタメ
広末涼子が危険運転致傷に問われなかったワケ「新東名185キロ」制御不能事故でも略式起訴に
 俳優の広末涼子(45)が今年4月、静岡県の新東名高速道路上りトンネル内で乗用車を運転中、前を走る大型トレーラーに激突し...
2025-12-25 17:03 エンタメ
2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作
【碓井広義 テレビ 見るべきものは!!】  今年のドラマ「ベスト3」を選んでみたい。  1本目は「続・続・最後から二...
2025-12-25 17:03 エンタメ