世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚外恋愛経験者だという。SNSやマッチングアプリが普及し、不倫のハードルは下がる一方。しかし、その裏にある人間の欲望と自己演出には注意が必要だ。
ワイドショーの定番、それは芸能人の不倫騒動。謝罪会見に活動休止──愛に溺れた代償はあまりにも重い。
世間が「不倫=絶対悪」と決めつけるなかで、それでも、人はなぜその扉を開けてしまうのか。禁じられた恋に身を投じる不倫の背景をCA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持ち、数々の人間模様を見てきた筆者が読み解いていきたい。
同期の絆を壊したのは…
仲の良かった同期が、ある日を境に「敵」になる。女の友情とは、男ひとりでこうも簡単に壊れてしまうのか――。
今回のエピソードを語ってくれたのは、美容師歴8年の十和子さん(29歳/独身)だ。
「私が就職した美容室には、同期が2人いました。絵美(29歳/当時独身)と栄太(30歳/当時独身)です。同じサロンに入社した同期で、新人研修から切磋琢磨して、仕事帰りには飲みに行き、休日も一緒に過ごすほどの仲間。本当に、かけがえのない同期に恵まれたと思っていました」
結婚、退職、開業。ずっと応援していたのに
月日は流れ、3人はベテランへと成長。そんな中で、絵美さんと栄太さんは交際を経て結婚した。それを機に絵美さんは美容師を辞め、念願のネイルサロンを開業することになった。
十和子さんは語る。
「私は素直に喜びました。同期の門出ですから。ネイルサロンにも通って応援していたくらいです」
ところが、3人の関係に亀裂が入ったのは、ほんの些細な出来事だった。
栄太さんが休日を取っている木曜日、彼の顧客が「急な葬儀で茶髪を黒染めにしたい」と来店したのだ。カラー履歴の確認が必要になり、十和子さんはやむなく栄太さんへLINE電話をかけた。
応答したのは、妻の絵美さんだった。
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