国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”
「弊社の対応が、お二人のお気持ちに寄り添ったものではなく、申し訳なく思っております」
12月10日、日本テレビが元TOKIOの城島茂(55)、松岡昌宏(48)に向けて発表した謝罪文だ。
国分太一(51)の「重大なコンプライアンス違反」に関する一連の問題で、日テレが発表したこの文面は、功労者たちに対する局側の譲歩にも感じ取れる内容だ。しかし、この文章の裏側には、決して埋まることのない両者の深い溝が隠されているという。
いま一度、経緯を整理しておくと、発端は今年6月。「ザ!鉄腕!DASH!!」などで長年活躍した国分の番組降板騒動だった。局側は「重大なコンプライアンス違反」としつつも詳細を公表しなかったが、11月になって、こうした日テレの対応に対して国分側は「理由の明確な説明がない」として反発。日弁連に人権救済を申し立てる異例の展開となった。
この動きに呼応したのが元TOKIOのメンバーだった松岡。週刊誌の取材に対し、盟友である国分の言い分を信じ、日テレ側の対応の不誠実さを公然と批判した。
しかし、こうした松岡の対応を冷ややかな視線で見つめているさる日テレ関係者はこう話した。
「国分の違反行為とされる内容は、一部、週刊誌で報じられましたが、オブラートに包まれており、いまひとつ詳細が伝わってこない。しかし、被害者は週刊誌で報じられた2人にとどまらないと見られています。仲間を思う松岡の“男気”は分かりますが、松岡はこうした背景をどこまで知っているのでしょうか」
日テレサイドがこれまで詳細を伏せてきた理由は、「被害女性たちのプライバシー保護と人権を守るため」の一点張りだが、安易な「答え合わせ」は、さらなる二次被害を生むとこの関係者は話している。
「一部の被害者の中には、いまだにフラッシュバックなどで仕事もままらない者もいる。そもそも日テレが松岡や城島らに対して国分が犯したコンプラ違反の詳細について説明しなかったのは、長年の功労者である国分に対する人権的配慮があったからですよ。しかし、沈黙を守ったことで逆に“説明不足による人権侵害”と糾弾される事態になってしまった」(前同)
日テレ局内では国分が記者会見した時からある種の違和感が生まれていたという。
「加害者である国分にも人権はあるが、そもそも被害者の人権はどうなるのか。いまだ苦しんでいる被害者の苦しみを考えれば当然のことだと思います」(前同)
それだけに、今回の城島・松岡に対する日テレの謝罪は、あくまで事後報告の不手際を詫びたものに過ぎないものだという。
「国分のスタッフへの当たりの強さは、かねて現場では有名でした。それを『プロ意識の強さ』と体よく言い換えることもできますが、“ハダカの王様”であったことは否定できないでしょう。週刊誌の報道を読んだ時は、やっぱりな、と思いましたよ」(番組関係者)
いつまでもモヤモヤが消えないままのこの騒動、日テレと国分の平行線はどこまで続くのか。
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