おトキのホンモノの涙
「ヘブン先生に会えて…夜な夜な怪談を語り…聞いて貰えてよかった。仲間、できて、本当に、楽しかった」と話しながら、目から涙があふれ、自然とこぼれ落ちるおトキ。それはもう演技を超え、感情から湧き出たホンモノの涙でした。
「ワタシモ」。そう言いながらヘブンは錦織のほうを振り返り、「ニシコリサン」と呼びかけ、英語で、「あなたという友人にも大変お世話になった」と話します。
「友人」という言葉に反応する錦織。「通りすがり」の件以来、ずっと引っ掛かっていたヘブンとの関係に「友人」という名を与えられ、さらに「『滞在記』は、あなたのおかげで充実しました」と感謝を告げられ、ウルっと…。
「『滞在記』が完成したら、松江を離れるのか?」と英語で訊ねようとした錦織に、おトキは「日本語で聞いてくださいませんか?」とおトキ。「せっかくなら、わかる言葉で聞きたいです」と。
「『日本滞在記』が完成したら、帰る ですよね?」「松江 離れる 居なくなる?」となぜかカタコトの日本語で訊ねる錦織に対して、「イテモ イイデスカ?」とヘブン。
もう一度、「イテモ イイデスカ?」と今度はおトキを見つめて、「マツエ イル イタイ」と話します。その言葉を聞き、「なして?」とおトキ。
その手を握り、「トナリ ズット トナリ イサセテ クダサイ」とヘブン。「イサセテクダサイ」が言えずに「イサセ イサセラレ」とやるのはご愛敬として、おトキの弾むような声が印象的でした。
さすがの錦織もこのあたりで自分がおじゃま虫であることを察したよう。2人を交互に見、目のやり場に困り、そっと視線をはずし、所在なさげにお茶を飲んで「熱っ」とする一連の錦織の動きにも目が離せませんでした。
出雲大社で永遠の愛を誓うヘブンとおトキ。その傍らには錦織。おトキとヘブンが結ばれたのはなによりですが、そこに錦織がいてよかったなあと思いました。
そして、ここで八重垣神社の恋占いを思い出したおトキ。おトキの紙だけなかなか沈まなかったあげく、遠くのほうに流れてようやく沈んだあの恋占いのことです。
「あれは遠く西洋から来たヘブン先生とのご縁だったんだなあと」としみじみするおトキに、「ソウデス アレ ワタシデス」とヘブン。笑い合う2人を錦織気分で見届けながら、新年早々、幸せのお裾分けをいただきました。
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