コロナ禍に元カノに連絡してしまう男性の心理を分析してみた

内藤みか 作家
更新日:2021-02-25 06:00
投稿日:2021-02-25 06:00
 新型コロナウイルスの影響で、男女の出会いのシーンもかなり制限された状態が続いています。そんななか、元カレから連絡が来たという女性が増えています。コロナ禍に、なぜ男性は元カノに連絡をしてくるのでしょうか。

知らない女より知っている女

 新型コロナウイルスへの受け止めかたは人それぞれ違いますが、多くの男性は、人との接触をできるだけ避けて暮らしています。こういう時期は、素性がよくわからない見知らぬ女性との出会いは怖いので控えがちです。

 そんな時に思い出すのは、元カノという存在です。出会い系で知らない女性と待ち合わせをしてゆきずりの関係を持つよりも、かつて馴染んだ女性と親しんだほうが安心感があるものです。この女性なら怖くない、そんな気持ちから元カノに連絡を取りたくなるようです。

まだ俺のことを好きなはず幻想

 特にひとり暮らしの男性は家でひとりで過ごす時間が長く、孤独感も強いので、女性が恋しくなるようです。しかし風俗で遊ぶことも感染のリスクと背中合わせだし、しょっちゅう遊べるほど裕福でもありません。

 そんな時、元カノとのエッチを思い出し、彼女とならヤれるかもしれない、と期待してしまうのです。かつては交際していたこともあり「彼女はまだ俺のことを好きなはず」と信じて疑わないのです。だからなのか、元カノに今は別の交際相手がいるかどうかということを考える前にまずは連絡してしまいます。

復縁したいわけではない

 そして、ここがズルいところですが、元カレたちは、復縁したくて元カノに連絡するわけではありません。すぐに会えて、あわよくばエッチもできる、身元がわかっている女性を求めているだけなので、復縁するかどうかというのは二の次なのです。

 もちろん二人の仲が盛り上がり、ずっと一緒にいたくなったら復縁も考えないでもありません。けれど、差し当たって彼が求めているのは、この閉塞的な世界を一緒にしのいでくれる存在なのです。なので元カレが連絡してきた理由を複雑に考える必要はあまりありません。おそらく彼はさみしかったのです。

元カレが恋しくなる女性も

 こうした感情が女性にもあります。なかなか新しい出会いがないために、元カレを思い出し、彼は今どうしているだろう……と考えてしまうのです。けれど、女性の場合、男性のように肉体的欲求に駆られるということはありません。懐かしいあの人はどうしているだろうという、精神的な感覚が先に立つのです。

 とはいえ女性のほうから元カレに連絡をすることもあります。その時は「今でもひとりかな」と、彼の現状を知りたい気持ちが抑えられないから行動してしまうようです。女性は常に誰か「好きな人」を心に置いておきたい生き物です。誰も好きな人がいない時は、別れた元カレを心に一時的に置いておきたくなるのでしょう。

元カレとどう付き合う?

 元カレが会いたいと誘ってきた時、会うべきかどうか迷う女性は少なくありません。そんな時は、「彼に会いたいか」と自問自答してみることです。彼を恋しく思い、会っておかなければ後悔してしまいそう、と感じるのなら、会っておいたほうがいいでしょう。

 けれど、会うのがダルいと感じるのなら、会わないほうが無難です。

 また、彼は復縁を急ごうとはしないことが多いでしょう。そんな時に「どうして私に連絡してきたの?」「私はカラダだけ?」などと彼を責めないことです。

 誰だって未知のウイルスは怖いし、誰かと一緒にいたくなるものです。元カレとふたり、しばしの間ウイルスのことを忘れて楽しい時間を過ごして気をまぎらわす、事態が落ち着くまではそんな大人の関係を続けてみるのも、悪くないかもしれません。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「育児疲れかな? ま、そんなもんでしょ」妻の異変を軽く受け流す37歳男のお気楽思考
「冷酷と激情のあいだvol.238〜女性編〜」では、離婚となる“決定打”はないものの、結婚4年目の夫に不満な妻・奈緒さん...
並木まき 2025-03-28 17:25 ラブ
「発達遅めの我が子を横目に、夫はまだ独身気分…」離婚の決定打はなくても夫婦関係が苦痛な35歳女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-03-22 06:00 ラブ
《この男を落とすわ…》同期CAの夫だと知って罠を張り、寝取った証拠を自撮りする女 #2
 咲子さん(30歳日系CA/独身)は、子供時代から「かわいい」と言われて育った美女だ。大学卒業後、大手エアラインのCAと...
蒼井凜花 2025-03-21 06:00 ラブ
未来の義母に難あり! 彼氏の親が原因で破局を決めた4つのケース。別れて悔いなし
 彼氏の母親は、結婚すればあなたの義母になります。その義母が癖のある人でも、彼氏と結婚したいと思えますか?
恋バナ調査隊 2025-03-21 06:00 ラブ
マッチングアプリの狙い目は「地方男子」!本当の恋を求めたい、じっくり仲を深めたいなら…
「マッチングアプリはやりたくない」という女性が少なくありません。カラダやお金が目的の男性が多く、本気の恋愛を求めている人...
内藤みか 2025-03-20 06:00 ラブ
既婚者はスッキリ、未婚者はウジウジ? 不倫相手と別れた後の男性心理
 不倫していた彼に未練がある女性もいるのではないでしょうか? でも彼はすでに気持ちを切り替えているかも。不倫相手と別れた...
恋バナ調査隊 2025-03-20 06:00 ラブ
【女性200人調査】元彼との復縁、言い出したのはどっち? ヨリを戻した理由は「愛を囁かれているうちに…」
 誰しも一度は「別れた恋人とヨリを戻したい」と考えたことがあるのではないでしょうか。ですが、壊れてしまった関係を修復する...
セックスレスは「むしろ嬉しい派」の本音7選。ムダ毛処理が面倒など、女性なら共感できるかも?
 パートナーとのセックスレスに不満や寂しさを感じる女性もいるでしょう。しかし「むしろ嬉しい!」と喜ぶ女性もいるようです。...
恋バナ調査隊 2025-03-17 06:00 ラブ
実はSSR級のスパダリだったな…。人生の先輩方が振り返る「別れない方がいい彼氏」4選
 年齢とともに恋愛観も変わりがち。アラフォーになれば多くの女性が結婚を意識するため、より「今の彼氏でいいのか」と迷いが生...
恋バナ調査隊 2025-03-16 06:00 ラブ
「誕プレに指輪を渡しただけなのに…」恋人からの婚約破棄の慰謝料話に困惑する38歳男性
「冷酷と激情のあいだvol.237〜女性編〜」では、結婚話から逃げ続ける恋人に苛立っている柚月さん(仮名・34歳)の心情...
並木まき 2025-03-15 06:00 ラブ
婚約指輪は何だったの? 婚約破棄され「慰謝料請求」も辞さない34歳女性の憤りと動揺
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-03-15 06:00 ラブ
厄介な“相談女”を3タイプに大別。その特徴と彼氏を守る方法は?
 男性に相談を持ちかけて、無理に恋愛に持っていこうとする「相談女」。厄介な彼女たちには、どのような特徴があるのでしょうか...
恋バナ調査隊 2025-03-15 06:00 ラブ
他人の男を欲しがるアラサーCA。ルッキズムに苦しんだ過去から一転、恋愛ゲームのハンターに… #1
「ルッキズム」が謳われて久しい。やはり「若さと美貌」を兼ね備えた女の人生は圧倒的に有利――そう考える人も少なくないのでは...
蒼井凜花 2025-03-14 06:00 ラブ
スペックの低い旦那にイラッ&恥ずかしいと感じたら、思い出してほしい6つのこと
「この人を生涯かけて愛していくんだ」「一生添い遂げるんだ」と思ってしたはずの結婚。でも、毎日一緒にいると、「日に日に太っ...
恋バナ調査隊 2025-03-14 06:00 ラブ
アラフィフになって“恋愛圏外”だと実感。そんな女性2人がシニアコミュニティーに参加したら…
「アラフォーになったら女として見てもらえなくなった」という声をよく聞きます。アラフィフになったらなおさらで、女磨きに力が...
内藤みか 2025-03-13 06:00 ラブ
どこからアウト? 口悪い彼氏との別れを決意した決定的瞬間6つ。モラハラやDVに発展する恐れも…
 口が悪い彼氏を「かっこいい」「男らしい」と感じる女性もいるでしょう。しかし、口の悪さが一線を越えるようなら、別れたほう...
恋バナ調査隊 2025-03-11 06:00 ラブ