運命変わる土用の丑の日に…金運UPの花「アナベル」の育て方

斑目茂美 開運花師
更新日:2021-06-16 06:26
投稿日:2021-06-16 06:00

「アナベル」ってなんですか?

 アナベルは、さわやかな白やグリーン、まれにピンク色の小さな可愛らしいお花で、北アメリカ東部原産の「アメリカノリノキ」( Hydrangea arborescens)を基とするアジサイのことでございます。

 “アメリカアジサイ”とも呼ばれ、本来なら山アジサイ(ガクアジサイみたいな感じ)のように、両性花(雄蕊と雌蕊がある花)の周りに装飾花(雄蕊と雌蕊がない花)が周囲につくだけだったのですが、突如、花全体が装飾花になったものが発見され、オランダで改良されて今のアナベルの形に定着いたしました。基本的には一重咲ですが、八重咲もございます。

 見た目は、“ちょっぴり繊細な作りのアジサイ”という感じ。暑さ・寒さにも強く、園芸ビギナーでも簡単に育てることができるアナベルは、ちょうど今ごろ6月から7月にかけて花の見ごろを迎えるのでございます。

 アナベルとアジサイ。咲く時期はアジサイのほうがチョイと早くて、アジサイがそろそろ終盤ね~のころが、アナベルの最も美しいシーズン。

 ツボミや咲き始めは、見目麗しいさわやかグリーン。満開は真っ白になり、咲き進んでやがて秋に近づくと、アンティークグリーンに変わってまいります。フレッシュ切り花としても、ドライフラワーとしても大人気!!

 アナベルのさわやかなグリーンや白が、夏のムシムシした気分を一掃してくれるようでございます。

アジサイと同じような育て方でいいの? 3つの違い

 アジサイもアナベルも日本の風土に合っていて、育てることにあまり苦労はいたしません。お庭に植えても、植木鉢でも大丈夫! ただ、両者見た目は似ておりますが、比べてみれば意外と違いがございます。その違いは大きくわけると3つ。

1. 剪定の時期が違います

 どちらも、必ずしも剪定が必要というわけではございません。ほっぽらかしでも問題なく咲きますが、どんどん巨大化していけばお困りになるでしょうから、剪定をして大きさを調整するのはオススメしたいところでございます。アジサイとアナベルでは咲く芽のある枝が伸びる時期が違うので、剪定の時期がずれてくるのでございます。

アジサイ……秋に来年の花芽ができますので、開花が終わってから、少なくとも夏が終わるころには剪定を完了していなければ、花芽を切ることになりますのでご注意を。

アナベル……夏から秋に、今季花を咲かせる芽の付いた枝を伸ばします。「アジサイ科だから問題ないでしょ」とアジサイと同じタイミングで剪定をしてしまうと、花芽を切ってしまうことになります。剪定をするのなら、2月上旬~3月下旬までに完了させてくださいませ。

 株を横に広げず、大きく豪華なお花を咲かせたいのなら、地面から数芽を残して思い切りバッサリ。株が多少横に広がっても、たくさんの小さいお花の塊りを咲かせたいのなら、剪定しないか、上の部分を多少剪定で。先端が枝分かれするので、花期には枝の先端にたくさんのお花が期待できますわよ。

2. 日当たりが大好き!

 アジサイは日陰でも元気に育ちますが、アナベルは日当たりをとても好みます。日当たりが良い置き場の場合、気を付けていただきたいのは「水枯れ」。水もガブガブ飲むアナベルの「水切れ」は、アジサイよりも厄介でございます。

 植木鉢で育てた場合の真夏の管理は、一日二回の水やりでも良いくらい。冬もやはり水を飲みますので、水切れにはご注意を。

 地植えの場合は、鉢植えほどは気にしなくても大丈夫。土が乾いているようであれば、たっぷりお水を飲ませてあげる程度でご心配いりませんよ。

3. 土壌管理は関係ございません

 よく聞く「アジサイの花の色は土壌の性質により変わる」という話ですが、アナベルの場合は関係ございません。酸性だろうがアルカリ性だろうが、白は白。ピンクはピンクでございます。

 栽培するにあたって相対的に申し上げれば、「簡単と言われるアジサイよりも、アナベルのほうがさらに楽」といったところでしょうか……。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


最強の猫ファイターを目指せ! “たまたま”の白熱トレーニングを激写
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
 片付けられない人の「あとで使う」を信じるな! 笑っちゃうトンデモ言い分6連発
 あなたは部屋を片づけるのが得意ですか? それとも「片づけて!」と怒られてから渋々片付けようとするものの、なかなか片づけ...
小さいけれどめっちゃタフ! ヒマワリ界の超新星「サンフィニティ」ほっぽらかしでも100輪咲くよ
 猫店長「さぶ」率いる我がお花屋の仕事には、歩道や公園の脇に造成された花壇への草花納入もあります。その中には近隣も含まれ...
組織には必要不可欠?「デキおじ」に「女々しい高倉健」などクセありおじさんが大活躍!
 本コラムは、地元の“幽霊商店会”から「相談がある」と言われ、再始動の先導役を担う会長職を拝命することになったバツイチ女...
老眼は関係ないよ? アイドルグループが皆同じ顔に見える現象で決意したこと
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
「愛想笑い、やめたい」気づいたらヘラヘラ…いつもニコニコ女子も人知れず悩んでいます
「無意識に愛想笑いをしてしまう…」「1日中愛想笑いをして疲れた…」このように、愛想笑いがやめられずに悩んでいる女性は多い...
アラフィフ独女が見たフジテレビ問題。氷河期世代の私が感じた世代間の「当たり前」のズレ
 アラフィフ独女ライターのmirae.(みれ)です。昭和48年生まれの私は、氷河期世代として社会に出たときからセクハラや...
仕事でも損してない? 自己肯定力が低い人の特徴&高める方法4つ。まずはネガティブな口癖から卒業しよう
 自分をいつも卑下し、好きになれない人は「自己肯定力」が低い傾向があります。そこで今回は、自己肯定力が低い人に見られる特...
常に後方待機! 完璧フォルムの“たまたま”を愛でるマニアの悲しき運命
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
大都会のミスマッチ
 まだまだ続く、花冷え。  下を向き、背中が縮こまりかけたその時、ああ、いかんいかん。  気を取り直し、上を...
【女偏漢字探し】「戌」の中に隠れた一文字は?(難易度★★☆☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
【動物&飼い主ほっこり漫画】第94回「迷子さんはパリパリモグモグ」
【連載第94回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
怖っ!若手社員が偉い人から圧を感じたLINE3選。無意識にやらかしていませんか?
 アラサーアラフォーになると部下や後輩の割合が増えてくるもの。そんな自分より立場的に下の人たちへ無意識に“圧”をかけてい...
白髪じゃないよグレイヘア 染める・染めないより大切なこと
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
有能でも「ママ」の肩書きに埋もれる現実。“報われない世代”が後輩ママにウザがられても助言するわけ
 タワーマンションが立ち並ぶ街・東戸塚に暮らす麗菜。現在は育休中であるが、復帰後もバリバリ働く予定だ。年収2000万超え...
バリキャリ→量産型主婦への変貌に愕然「仕事も結婚も…なんて無理だよ」心配ぶった“呪い”はもうウンザリ
 タワーマンションが立ち並ぶ街・東戸塚に暮らす麗菜。現在は0歳児の長女の育休中で、第二子を妊娠中である。先々を見据えてラ...