“なんじゃこりゃ?”なお花が大人気!「エキナセア」の魅力

斑目茂美 開運花師
更新日:2021-07-14 06:09
投稿日:2021-07-14 06:00

エキナセアってなんですか?

 エキナセアは、ちょうど夏の今が花の見頃で、北アメリカが原産のキク科宿根草のお花でございます。

 花の中心が球状に丸く盛り上がり、その周りに放射線状に花びらが広がって、色・形ともにくっきりとした印象の夏のガーデニング商材として近年ブーム到来中のお花でございます。

 お花の真ん中は種子なのですが、この種子頭部がトゲトゲとめっぽう固く、その様がハリネズミのトゲのように見えることから、ギリシャ語で「ハリネズミ」を意味する「エキノス」に名前が由来しております。

 夏の暑さ、冬の寒さにめっぽう強いだけでなく、病害虫にも強く、見栄えがする、花期が長い、ツボミから花ガラまでずっと楽しる……このお花、一体どこに欠点があるんでしょうか?と聞きたくなるような、それがエキナセアでございます。

 近年、急激に育成が進み、カラフルかつ花形もバラエティーに富んだ園芸品種が出回るようになってきました。今後も続々と新しい品種の登場が予想されていて、トレンドに敏感な園芸愛好家の中では大注目のお花なのでございます。

「なんじゃこりゃ?」エキナセアの魅力

 エキナセアは初夏のこの時期、切り花としても多く出回っております。

 エキナセアというお花を知らなかったワタクシ。だいぶ以前から花びらも何もついていない、長い茎の先に球状の種子頭部が付いた状態で切り花として市場で売られておりましたが、ある仕入れの日、「なんだろう」と思いながらセリ中にぼーっと見ていたら、なぜかセリ落としており、我が店にお迎えしたことがございます。

 使い方も分からず、割と重量があったので、なんとなくツボが刺激されるような気がして「肩たたき」に使ってみたら、刺激するどころか血が噴き出たんじゃないか!と思うくらい痛かったのを覚えております。

 ですが、近年突如として、花びらのついた極彩色の大きな顔の切り花が市場に登場。何とも個性的な花姿に「なんじゃこりゃ」と思いながら仕入れてみたものの……、正直「もう枯れてもいいんじゃないか?」と思うほどの超ロングライフなお花で、お財布にも優しい。

 花びらがすべて散っても球状の種子頭部はドライフラワーになり、良い意味で「なんじゃこりゃ」なお花でございました。

欧米では感染症予防に絶大な人気

 およそ400年もの間、アメリカの先住民たちが「万能薬」の薬草として最も大切にしたのがエキナセアだといわれております。

 特に毒蛇にかまれたときや歯痛、のどの痛み、何らかの感染症にかかった際、有効成分を多く含むエキナセアの根をかじって治療をしていた、とのことでございます。

 アメリカでは抗生物質が登場するまでの間、彼らネイティブアメリカンが経験的に使用していたエキナセアを、風邪やインフルエンザの予防や治癒、炎症やケガなどの消毒・治療に、食用やハーブティーで摂取しておりました。

 またハーブの先進国ドイツでは、科学的研究が進み「免疫力を高めるハーブ」の植物療法としてエキナセアが国家レベルで認定されています。

 欧米で多くの人が進んで摂取しているハーブが、実はエキナセアなのでございます。

エキナセアは感染症の予防や免疫力の強化につながる

 ヨーロッパの研究者が発表した研究結果から、いま再びエキナセアに注目が集まっております。コロナから身を守るための免疫力をアップさせようと、エキナセアのハーブティーが大変に売れているようでございますよ。

 エキナセアの全草をクッキーやケーキなどのお料理に使ったり、クセがあまりないのでハーブティーにしたりと手軽に楽しめるのも、ハーブとしてのエキナセアのすごいところ。

 乾燥エキナセアは市販のものもございますが、アナタのお家でも気軽に作ることができるので、鉢物として購入することができる今がチャンスでございます。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


“我が城”で1ミリも後悔したくない!自宅の間取り注意すべきポイント8つ
 こだわり抜いて設計したはずの夢のマイホームでも、住み始めたら「え、この間取り不便!」とガッカリすることがあるようです。...
「事故物件に住んでるよ」メンタル強すぎでしょ! 鋼の心臓LINE3選
「強さ」にはさまざまありますが、特に鍛えたいのが「メンタル」。心が強ければ、小さなことに悩まず、ピンチもチャンスと捉えて...
買い物と恋愛は似てる? 人はなかなか手に入らない物が好き
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
仏人男性が「仏花」を彼女に贈ってしまった…仏壇に供える花の定義とは?
 少し前にフランス人男性が、お仏壇に供える花束だと知らずに日本人のガールフレンドにプレゼントした話がSNSで話題になって...
自虐戦略に乗っかる? ドンキ新業態「ドミセ」のドすべりはなぜ不発だった
 ドン・キホーテ(以下「ドンキ」)の新業態「ドミセ」が話題です。売れると踏んで売り出したオリジナル商品の中で、目標売上額...
ぐにょっとした虫の感触が恐怖! トラウマ級エピと嫌いを克服する方法
 この季節、頭を悩ませるのが「虫」です。特に虫嫌いの人にとっては、生活するのに支障が出るくらい虫の存在は恐怖そのもの……...
猫のたまり場でパチリ! 憧れの茶トラ兄貴の立派な“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
街の「表と裏」 バックヤードからしか見えない風景がある
 人が行き交う華やかな表通りの裏の顔。  すべてがピカピカってわけじゃないけれど、人も街も一面的ではないからね。 ...
子育てしながら“がっつり”働く最適なタイミングは「年長さん」の結論
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
「色の白いは七難隠す」の「七難」は何を指すの?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や表現、地名など...
お嬢様、「ニーゼルミューカス」って何ですの? 上品すぎる“おLINE”3選
 育ちのいい女性は、言葉遣いも上品ですよね。特に、裕福な家庭のお嬢様は異次元に上品すぎる言葉遣いをしているもの……。  ...
何歳で片付ける? リビングに置いたベビーゲートを撤去した
 5歳と2歳半の子どもを育てています。先日、子どもが生まれてから設置していたベビーゲートをついに撤去した我が家。きっかけ...
ぽっちゃり体型見て妊娠と断言するなんて…ドン引きした「親戚エピ」5選
 非常識な人を見ると「あんな風にはなりたくないな」と距離を置いたりするものですが、非常識なのが親戚となると話は別。身内と...
耳がちょっぴり痛いかも?「世間知らずの大人」がたどる怖~い末路
「自分は世間知らずだな」と最後に思ったのはいつですか? もしも思い出せないくらい昔なら、ちょっと自分の住む世界が狭くなっ...
最後に乗ったのは誰? 観覧車の思い出と窓の中に見えた夢
 最後に観覧車に乗ったのはいつだったろう?  かつては親にせがんだものだけれど、いつの間にか自分がその立場になって...
共働きなのに不公平! 妻の不満が爆発する「育児の負担割合」問題
 近年では、夫婦共働きの家庭が増えています。実際に、夫の稼ぎだけで生きていくのは難しい時代になったと感じる人は多いはず。...