女性の手で絶頂を迎えた妻
――続けてください。
「何が行われるかは明白でした。
奥さんは、自身の中指と薬指を口に含んで唾液をたっぷりまぶすと、U子のヴァギナをさすりだしたんです。クチュ……と粘ついた水音が響きました。
どのように触れているのかは、僕の位置からは見えませんでしたが、U子は『ああっ……』と小刻みに尻を震わせて、湿ったあえぎ声を漏らしていました。
奥さんはしばらく手指で、U子の女性器を弄っていました。『すごく濡れていますよ。感じやすい体……』と目を細め、股間に顔をうずめたんです。
次の瞬間『あううううっ!』とひときわ大きい悲鳴が聞こえてきました。
U子の悲鳴です。しかし、それはとてつもなく甘さを滲ませていました。
妻はクンニリングスをされて、身悶えているんです。
興奮のせいか全身をまだらに染めて、腰を震わせていました。目を凝らすと、U子は腰を奥さんの顔に押し付けていて……。
『あ……いい……いいですっ』と、奥さんの舌づかいに耽溺しているのが察せられました。
そのうち、奥さんは舌とともに、指も駆使してU子をあやし始めたんです。
おそらくですが、クリトリスを弾いたり、手首のスナップを効かせてGスポットを責めているのでしょう。
ペニスとは違う女性ならではのツボをついた愛撫に、身を波打たせながらヨガリ泣いていました。
やがて、奥さんは『ご主人も見ているわよ、このままイッて欲しいわ』と、愛撫の力を強めたのが分かりました。
やがてU子は『ああっ、イキます……イク……ッ!』とガクガクとのけ反って、絶頂を迎えたんです。レズビアンの悦びを知った瞬間でした」
性に目覚めた妻…そして新たな問題が
――大変濃厚なひとときでしたね。
「はい、最初こそ戸惑っていた様子でしたが、同性に愛される悦びを得て、レズビアンにも興味を持ったようです。あれ以来、レズビアンをテーマにした映画のDVDを楽しんでいるようですから」
――現在はどのような夫婦関係でしょうか?
「倒錯的なひと時を経験して、僕たちは再び愛し合うようになりました。
二人でお風呂に入って、ベッドルームに行ってね……。挿入中、『夫婦交換の時のU子は淫らで素敵だった……』と言うと、すごく興奮するようで……セックスのたびに思い出させています(笑)
しかし、問題も出てきたんです」
――問題、ですか?
「はい。妻のU子が『アナタとのセックスも素敵だけれど、また夫婦交換を楽しみたいわ』と言うようになったんです。
それだけじゃありません。『女性同士でも、もっと深く悦びを分かち合いたいの』と、レズビアンまでねだるようになって……。
妻が性に目覚めてくれたのはこの上ない喜びですが、同時に『様々な性的プレイに興味を見出し、奔放になったら、果たしてついていけるだろうか』とも思えてしまって……(笑)。
ただ、あの目くるめく一夜のお陰で、僕らの人生は変わりました。さらに性を謳歌し、悔いのない人生を送りたいと妻と話しています」
性的なことから目をそらさない
――今回、率直に誠実に夫婦の性を語ってくれたWさんは、最後にこう話してくれました。
「夫婦の在り方に正解はありません。しかし、壁にぶち当たった時、『目を背けない』ことは大事でしょう。日本人は性的なことを『秘め事』と隠すふしがありますよね。特に、女性が性的に奔放になるのを『ふしだら』と言う時代錯誤な人も多い。しかし、今は令和です。古き悪しき風習を引きずらず、人間として素直に生きれば、さらに豊かな人生が待っていると感じます」
夫婦の問題に真正面から向き合ったWさんの表情は、自信に満ちていた。 了
エロコク 新着一覧