練達した愛撫に欲情
――続けてください。
「彼に抱きしめられたあと、またキスに流れると思ったのですが、意外でした。彼は『このご時世だ。ちゃんとうがいと手洗いをしよう。洗面所を貸してほしい』と言ってきたんです。感情に溺れない、慎重な態度も好感が持てました。せっかくだからとシャワーを浴びてもらい、私もシャワーを浴びました。
シャワーから出た私がバスタオルを巻いてベッドに行くと、彼はメガネを外してベッドに入っていました。
オレンジ色のダウンライトが灯る中、私もバスタオルを取り去り、素早くベッドにもぐりこんだんです。
自分の部屋なのに、まるで見知らぬ空間のように思えてきて……セックスの経験人数は5人で、27歳にしては普通だと思っていたのですが、不倫は初めてで……。
いざ、ベッドに入ると、これまでになく緊張していました。
彼は私を後ろ抱きして、乳房を捏ねまわしてきたんです。『E美ちゃんの胸、柔らかくて大きい……』と、うなじにキスをされたら、もうたまらなくなって……。
過去の恋人は同い年か3~5歳年上の男性だったのですが、やはり、45歳ともなると、愛撫ひとつとっても練達しているというか……違いますね。
優しく唇を押しつけられたかと思うと、次の瞬間には情熱的に唇が肌をすべっていく。私が『……ッあ……ああ』と声を漏らすと、乳房を揉みしだきながら、耳に熱い息を吹きかけられて……。
一気に性感が高まり、欲情してしまったんです」
大切に扱われていると思ったら幸せが倍増する
――続けてください。
「私はたまらず彼のほうに体を向けて、キスをねだりました。そんな女心を察したように、彼は唇を重ねて、すぐに舌を差し入れてきたんです。ニチャ……と唾液の音が響きました。彼のキスに応じるように、私も必死に舌を絡めて……熱い吐息がぶつかり合い、抑えきれない喘ぎ声を漏らしていました。
しばらくすると、彼は私の乳房に頬を寄せ『キレイだ……』と乳首を口に含んだんです。もう、背筋に快楽の電流が這いあがるほど、気持ちよかった……乳首を吸われるってこんなにも心地いいことなのだと、改めて感じたのを覚えています。
もう自分でも恥ずかしくなるほど、アソコがとろとろになって……。
そして、彼が私の下腹に手をおろしてきて、アソコに触れたんです。『すごく濡れてる……嬉しいよ』って言ったあと、顔を股間に近づけてきました。
何が行われるかは明白です。クンニリングスですね。
私、彼の舌の愛撫も欲しかったのですが、それ以上に早く彼とひとつになりたかった。だから、『ごめんなさい……もう入れてほしくなったの』と正直に告げました」
――その言葉に、彼はどのようにされたんですか?
「はい……さすが経験豊富な大人の男です。彼は『わかった。僕もE美ちゃんとひとつになりたい』といいながら、私の下腹にまたがりました。
スーツの上からは分かりませんでしたが、筋肉のついた逞しい体でした。中年太りなど無縁でお腹も引き締まり、ますますうっとりしてしまって……。そして、私の内ももに触れたペニスは硬く勃起していました。
セックスは3カ月くらいしていなかったので、早く貫かれたくて……。彼はペニスを握ると、私のヴァギナに押し当て、数回愛液をなじませ、そのままゆっくりと挿入してきました。
ヌルヌルッとペニスが入ってくると、私の肩甲骨あたりに、凄まじい快感の震えが走ったんです。
Gさんは私の目を見て『E美ちゃんの中、あったかくてキツイ……気持ちいいよ』と言いました。私は彼と一つになれた幸福感と、あまりの気持ちよさに何を言ったか、どのような表情をしていたかも記憶になくて……こんなこと、初めてでした。
そのあと、彼はゆっくりと腰を振ってきたんです。ちゃんと私の反応を見ながら、腰を送りだしては速度や深度を微妙に変え、私が一番感じるポイントを探ってくるんです。途中『苦しくない?』『大丈夫?』と労りの言葉もくれて……ああ、大事にされていると感じました。
女って体の快楽も大事ですが、何よりも心のつながりを重視しますよね。自分が大切に扱われていると思ったら、それだけで幸せが倍増する。
まさにそのような感じでした。
そして、体の相性も抜群に良かった。もちろん、彼が私のペースに合わせて快感を高めてくれたからだと思うのですが、たった一度のセックスでもうメロメロになってしまいました。
私はピルを飲んでいたので、『大丈夫だから、中に出して』と、思わず叫んでいました。やがて、彼は私の中に射精したんです」
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