激しい嫉妬をむき出しにしたセックス
――つらいですね。付き合いが深まるうちにA美さんの人格が変わったようです。
「本当に別人のようでした。出会った時のあの知的でカッコいいA美はどこに行ったの?と訊きたくなるくらい、お酒を呑むと豹変しました。それでも、酔っていないときは私のことを大切にしてくれるし、『好きよ』『ずっと一緒にいたい』と抱きしめてくれるんですが……。
一度、セックス中に痛いほど首筋や乳房を吸われて……気づけば体中、キスマークだらけでした。『ダンナに見せてやれば?』とせせら笑うように言うんです。
ゾッとしました。A美はここまで執念深いんだ、と。
ただ、見方を変えれば、これも私が既婚者だからこその嫉妬で、彼女自身も相当悩んでいるのだと感じて……」
――続けて下さい。
「先日、泥酔したA美にクンニリングスをされた時、彼女の指がいきなりズブリと奥まで入ってきたんです。『痛いっ!』と叫ぶと、A美は泣きながら中指と薬指をズブズブ出し入れして『本当は男のペニスが欲しいんだろう?レズビアンの指や舌じゃ物足りないと思ってるんだろう。ちくしょう、ちくしょう!』とわめかれて……。
私は痛いやらショックやらで、すっかり動転し、気づけば二人とも大声で泣いていました」
ケンカ続きでも別れられなかった
――そんなつらいことになるなんて……。
「その後も続く、暴言や苦痛を強いられるセックスに、私はA美と距離を置こうと思いました。
でも……無理でした。私が泣いていると、『ごめんね……W子が好きだから、不安だから、つい傷つけてしまうの。私はいつも独りだから』とキスをされて……。そんな言葉と甘いキスで、結局元に戻ってしまう。
まるでDV男から離れられないダメ女の典型ですよね。その同性バージョン……(笑)
出会ってから二カ月ほど経つと、私は彼女からLINEが来るたび、おびえるようになりました。今日は機嫌がいいだろうか、また傷つけられないだろうかと身構えるようになったんです。しまいには、LINEの着信音がなるたび、ビクッとするようになったんです」
――幸せなはずの恋愛がここまで苦しくなるとは……。
「はい、まさに天国と地獄を行ったり来たりです。そして、地獄は不意にやってきます。私は眠れない日々が続き、内科で睡眠薬を処方してもらうようになりました。
それでも、出会った頃に撮ったA美の笑顔の写真を見ると、好きという感情は抑えきれない。
『もう別れよう』『いや、別れたくない』などと、ケンカが続きました。
それでも離れられなかった。
酔っていない時の彼女は魅力的で、セックスも狂おしいほど気持ちよくて……彼女のアソコと私のアソコを密着させた『貝合わせ』の時、クチュクチュと響く蜜の音を聴きながら『ああ、私はこんなに濡れてる』『やっぱりA美が好き』だと確信しました。
もう好きで、好きでたまらない。
一秒でも長く一緒に居たくて、肌に触れたくて、彼女の甘い香りを感じていたい」
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