濃厚なセックスの後、そのまま眠ってしまい
――続けて下さい。
「もう、ペニスはギンギンです。フェラチオをしてもらいたかったけれども、そうなると、うっかり暴発してしまいそうで……。
だから『R美さんとひとつになりたい。いいよね?』と熱い勃起を、彼女の手に握らせたんです。
『すごいカチカチ』と彼女は嬉しそうに、笑みを深めました。
OKだと受け取った僕は、正常位の体勢をとり、ゆっくりと濡れたワレメにペニスを沈めていったんです。
ズブズブ……という粘着音とともに勃起が四方八方から粘膜に押し包まれました。
前回よりもきつい締めつけです。
思わず『うう、キツイ』と唸ってしまいました。
日ごろからトレーニングしている女性の膣は、これほど締めつけが強いのかと改めて思いましたよ。
ゆっくり腰を前後させると、キュッ、キュッとさらに膣の圧が増してくるんです。
それに加えて、おびただしい蜜の量。
貫くほどに性器と性器の密着感が増し、凄まじい快楽が背筋から脳天を突き抜けました。
僕は懸命に貫きました。
角度、深度、速度を微妙に駆使しながら、腹の底に力を入れて――。
そのたび彼女はシーツを掴んだり、僕の腿に爪を立てたりしながら、歓喜の悲鳴を上げました。
美しいR美さんが身悶えている姿を見ながら、僕はなおもペニスを叩きこみ、やがて、二人ともほぼ同時に果てたんです。
そのままベッドでキスと抱擁に酔いしれました。
どれくらい経ったでしょうか。
『そろそろ帰りましょうか』という声で我に返りました。
僕、眠っていたようなんです。慌てて起き上がり、シャワーを浴びて着替え、いそいそと帰宅の用意をしました。本当は甘いピロートークのひとつもしたかったのですが、その日はすっかり寝てしまってね……失敗でした。
でも、彼女はご機嫌で『次はいつ逢いましょうか』とすり寄ってきたのでホッとしましたね。
改めて連絡する旨を告げ、その日は帰りました」
腕時計が写りこんでいる!
――濃厚な情事でしたね。続けて下さい。
「翌朝、おはようのLINEに返信した後、いつものように彼女のインスタを見て驚きました。『今夜もいっぱい愛してもらえて幸せ』という投稿とともに、ベッドやラブホの室内の写真、それに、明らかに男性のものと分かる腕時計の一部が写っていたんです。
ベッドサイドに置いた僕の腕時計です。
もちろん、メーカーなどは特定できませんが、あまりにもリスキーなインスタに、背筋がぞわりとしましたね」
――話をうかがうほどに、危険な匂いが強まっていきます。
「はい、その他にもヒヤッとすることがありました。R美さんはトレーニングの合間、ジムの休憩所で自撮りをしているとお伝えしましたが、ある日の写真には、自撮りした背後――かなり位置は離れていましたが、ランニングマシーンで走る僕の後ろ姿が写っていたんです」
――えっ、それは怖い……危険すぎます。
「はい、その時の投稿文には『ジムでトレーニング中。体はきついけれど、心はhappy♡』と書かれていました。意味深というか……男はまずこんな投稿をしませんからね……。
前にも言いましたが、彼女の旦那さんがもしインスタを見たら、激怒するんじゃないかと内心穏やかじゃありません。
ただ、それを口にするのは、ためらわれました。
彼女とのセックスは充実していましたし……男としての自信もついて、仕事も頑張れているのは確かで、インスタの件を注意すると全てがなくなってしまいそうで……。
でもタイミングを見て、さりげなく彼女に『インスタを見て僕も嬉しいんだけど、ご主人は大丈夫なの?』と切り出すと『全然平気。札幌で若い女と遊んでいるんじゃないの?』と、予想外の返事がきました。
彼女……単身赴任の旦那さんとはうまくいっていないようですね。だからこそ彼女も、他に愛を求めたのかもしれません」
なぜ? 妻とのツーショット写真がインスタに…
――なるほど、続けて下さい。
「R美さんと付き合って二カ月くらい経った頃でしょうか。
ある日のインスタを見て、僕は愕然(がくぜん)としました。
『今日はリサイクルショップにお洋服を売りに来ました。ステキなマダムがいて、ファッションや恋バナで盛り上がっちゃった』
という投稿とともに、女性店員とのツーショットがアップされていたんです。……息を呑みました。それは、僕の妻だったんです」
――そんな……どういうことでしょうか?
「はい……僕の妻は、知人女性が経営するリサイクルショップ……と言っても古着ではなく、比較的高級ブランドを扱う店に、時々手伝いに行っているんですね。
オーナーの女性とは古くからの友人で、すっかり信頼関係が成り立っているせいか、丸一日、妻に店を任すこともよくあるんです」
――で、故意か偶然か、R美さんが来店したと……?
「偶然……でしょうか? リサイクルショップは自宅から遠い白金台にありますし……でも、白金台はオシャレな女性が多いから、まったくの偶然とも思えないし……」
――もしかして、Yさんの奥さまのことを何らかの方法で知って、あえて店に行ったと?
「そう思いたくはありませんが、その可能性もあります」
続きは次回。
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