更新日:2022-07-12 06:00
投稿日:2022-07-12 06:00
真冬の公園での直接対決
そして次の日。
普段であれば子供たちの笑い声が溢れる穏やかな公園。夜という時間帯のせいか、はたまたこれから繰り広げられるその場所に似つかわしくない会話を予期してか、私の目にはまるでそこが廃墟のように陰鬱な印象に映りました。
時間どおり夜の9時に到着すると、そこにはそれらしき男性が一人直立した状態で待っていました(以降、前妻の不倫相手を「Nさん」とします)。
「Nさんですか?」
軽く会釈をして確認すると、「はい」とごく短い返事だけが返ってきました。
自販機のコーヒーを買ってベンチへ
身長は170cmない程度で体格は細身、短髪に顎ひげを少し生やし、キリッとした顔つきの男性でした。芸能人でいうとUVERworldのTAKUYA∞のような感じでしょうか。服装は黒いダウンにジーンズ姿だったと記憶しています。
「……あの、すいませんでした」
開幕ジャンピング土下座を期待して少し沈黙を挟んだ私でしたが、告げられたのはそれだけでした。
(あ、この人コミュ障だな)
なんとなく察した私は、ずっとピリピリした状態で話すのも嫌だったため、「とりあえず温かい飲み物でも買いに行きましょう」と言い、すぐ近くの自販機にコーヒーを買いに行きました。
そしてその後再び公園に戻ってきた私たちは、公園のベンチに横並びに座り、今回の件に関してお互いの考えや気持ちを話し合ったのです。
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