TBSドラマ「石子と羽男」が楽しみなワケ
TBSドラマの“顔”といえば、日曜劇場。今クールの「オールドルーキー」は作品の内容とは別のトピックスでも注目される一本となりましたが、個人的に楽しみなのは、有村架純(29)と中村倫也(35)W主演の「石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー」(金曜22時~)です。
2018年上半期のNHK朝ドラ「半分、青い。」で注目を浴び、売れっ子俳優の仲間入りを果たした中村さん。以降、ドラマや映画に出ずっぱりだった超多忙期は「取材の合間に眠い目をこする姿が印象的で、万年睡眠不足を感じさせた」(テレビ誌ライター)と心配する声も上がっていたぐらい。
そんな中村さんが、連ドラにレギュラー&がっつりと出演するのは、2021年4月期の主演ドラマ「珈琲いかがでしょう」(テレビ東京)以来。俄然楽しみなわけです。
ヒットメーカーが手掛ける「石子と羽男」
それだけではありません。石原さとみ演じる法医解剖医らが躍動する「アンナチュラル」、機動捜査隊を舞台とした綾野剛と星野源の凸凹バディドラマ「MIU404」、そして、「真相は、愛で消える」のキャッチコピーのもと吉高由里子を取り巻く連続殺人事件が描かれた「最愛」。これらの良質なヒットドラマを手がけてきたプロデューサーと演出家の作品だから、です。
原作のないオリジナル脚本というのもワクワクします。ヒットメーカーたちの“頭ん中”を破綻なく、それでいて、エンターテインメントに落とし込んで映像化するのってそれはもう果てしない苦労と作業の積み重ねですよね。汗水たらして(イメージ)制作された作品は、ポテチの袋を抱えながらではありますが、毎回、心して楽しみに見ています。
初回放送後には「#石子と羽男」がTwitter世界トレンド1位
で、石子と羽男は、弁護士ドラマ。司法試験に4回落ちた東大卒の融通の利かない“石頭”なパラリーガル・石田硝子(有村)と、司法試験予備試験と司法試験に一発合格した高卒の天才肌弁護士・羽根岡佳男(中村)が、マチベンを舞台に自身のコンプレックスやトラウマに向き合いながら成長していくストーリーです。
警視庁の捜一とやりあったり、悪い政治家をとっちめるといった“向こう側”の話というより、より一般社会の身近な問題にスポットを当てるドラマ。初回の喫茶店コンセント無断借用問題もそのひとつでしょう。
なんとなく釈然としない毎日を送る中で、自分の弱さや脆さとうまく向き合うヒントが散りばめられているかもしれません。
エンタメ 新着一覧