まさかの手渡し!? 浮気・不倫での慰謝料請求のガチな注意点

tumugi・ひでまる ツレ婚夫婦ライター
更新日:2022-07-31 16:34
投稿日:2022-07-19 06:00

実は浮気・不倫による慰謝料の相場はない

 実は浮気・不倫による慰謝料の明確な相場はありません。あくまでも浮気・不倫の慰謝料は精神的苦痛に対して支払われる金額です。

 各々、精神的苦痛の感じ方は違うでしょう。とはいえ、それではいくら請求するべきかわからないので、過去の判例から金額の目安を知ることができます。

■浮気・不倫が発覚したが婚姻は続ける……およそ数十万円~100万円
■浮気・不倫が原因で離婚することになった……およそ100万円~300万円

 それに加えて、今までの婚姻期間や浮気・不倫の年数や子どもの有無など、条件を考慮したうえで金額を決めていきます。

 私の場合は、W不倫+2回の裏切り+子ども有り+離婚することになったetc……。私の精神的苦痛は100万円じゃ確実に足りませんね(笑)。

 しかし、慰謝料も相手があってのことです。悔しいですが、相手が支払い可能な範囲内で金額を決めるしかありません。

 もちろん元妻にも慰謝料を請求することはできましたが、10年もの時を一緒に過ごしたことや、自分の至らない態度などを省みて請求はしませんでした。

 考えが甘いかもしれませんが、やはり情のほうが勝っていたのでしょう。このように、慰謝料の請求も自分自身で決めることができます。

離婚から5年経っても残る遺恨

 さて、今回は不倫の際の慰謝料についてお話ししました。離婚から5年以上が経過した今でも、支払いに関して定期的に不倫相手とやり取りをしています(初回10万、以降1月1万円で合計100万円のため、支払いにかかる期間は実質90カ月。1年で12万円返済のため、年数に直すと……)。

 当初は「(元妻の不倫相手が自分の)妻にバレてしまうかもしれないから」という理由で、3カ月に1回のペースで手渡しで受け取っていました。その後、私の転勤で遠方に引っ越してからは銀行振込で行っています。

 弁護士を介さず、また書面の作成もなく口約束だけで結ばれた取り決めですが、現在までしっかりと支払いは継続されています。

 正直、支払いがストップしたところで、もはや追及するつもりもないのですが、そこはやはり罪悪感があるのでしょうか。

「その正直さ、真面目さのまま、真っ当に生きていれば……」と思うこともありますが、今となっては詮ないこと。私も離婚後、1年程度で再婚し、今では3人のパパとなり幸せな毎日を送っています。人生どうなるかなんて、誰にも分かりません。

 しかし、不倫サレた事実はどうあがいても消えない。私は一生、その過去を抱えてこれからも生きていきます。それは、慰謝料を満額支払っ(てもらっ)たからといって消えることはないのです。

 これが、不倫サレ夫の悲しい運命ーー。

 次回へ続きます。

  ◇  ◇  ◇

本連載は離婚したくてもお金の問題で身動きが取れない“離婚予備軍”の方々に知って欲しい話をお伝えするものです。決して、離婚を推奨するものではありません。ただただ、素敵な未来への糸口やヒントになれば幸いです。

tumugi・ひでまる
記事一覧
ツレ婚夫婦ライター
10代で結婚、20代で離婚した3人の子を持つ占い師ライターtumugiと、元妻に2回も不倫サレてバツイチとなった会社員のひでまるが出会い、ステップファミリー(子連れ再婚)に。夫婦ともにFPの資格を所持し、保険会社勤務の経歴を持つ。自らの体験から『ステップファミリーの本音』をテーマに情報発信をしている。ステップファミリーを目指す方の背中を押すべく占い×実体験のアドバイスを用いて活動中!
ブログYouTubeXInstagram公式LINE
◆相談はこちら

ラブ 新着一覧


「浮気されて別れた」「私も…」出たー!悲劇のヒロインは話をかっさらう
 まるで自分が物語の主人公であるかのように振る舞う「悲劇のヒロイン症候群」を知っていますか?  周りの人に「かわ...
恋バナ調査隊 2024-01-06 06:00 ラブ
夫婦の会話にツッコミ要求までする? 大阪人の夫にストレスを感じた瞬間
 夫婦の出身地がどこかによって、家庭の雰囲気は変わるかもしれません。特にノリがいい大阪人の夫がいる家庭は、なんとなく明る...
恋バナ調査隊 2024-01-06 06:00 ラブ
「貧乏な男と結婚」は愛があっても正直しんどい…おすすめしない理由5つ
 人は見た目や条件ではなく、心だなんていいますが、実際問題はどうなのでしょうか? 貧乏な男と結婚しても、愛があれば大丈夫...
恋バナ調査隊 2024-01-05 06:00 ラブ
土曜夜は仲良しデー♡ セックスレスは無縁のツワモノ夫婦に学ぶ秘訣5つ
「出産してからほとんどしてない…」と、レスに悩んでいる夫婦は多い様子。しかし反対に、レスとは無縁の夫婦が存在するのも事実...
恋バナ調査隊 2024-01-05 06:00 ラブ
たくさんモテても意味ないって言うよね? その4つの理由を紹介します。
「モテまくって、男性を手のひらで転がしてみたい♡」「たくさんの男性から貢がれたい♡」なんて願望は、非モテ女が一度は抱くも...
恋バナ調査隊 2024-01-05 06:00 ラブ
久しぶりで股関節も硬い…40女“ご無沙汰ベッドイン”を楽しむヒント3つ
 久々にいい感じの男性が現れた時、女性もエッチの予感が多少なりともするもの。  けれど、久しぶりすぎて、どんなふうにす...
内藤みか 2024-01-04 09:38 ラブ
【2023年人気記事】認知症の兆候?義父との性生活を赤裸々に話す義母
 2023年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記事を再掲載します。こちらの記事初...
並木まき 2024-08-17 08:42 ラブ
女性の収入を頼りにするヒモ男 2024年は好きになる前に嗅ぎ分ける!
 女性の収入を頼りに暮らす「ヒモ男」は、積極的にあまり彼氏にしたいタイプではありませんよね。でも、世の中にはヒモ男を好き...
恋バナ調査隊 2024-01-04 06:00 ラブ
【2023年人気記事】Hってどんな感じだっけ?濃厚ベッドシーン映画3本
【内藤みかのあたらしいのがお好き】  あけましておめでとうございます。2023年は「コクハク」をご覧いただき、誠にあり...
内藤みか 2024-01-02 11:45 ラブ
【2023年人気記事】体の相性が運の尽き 不倫に溺れた男女の失楽園LINE
 あけましておめでとうございます。2023年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
恋バナ調査隊 2024-01-02 11:45 ラブ
【2023年人気記事】パートナーのオナニーを偶然見ちゃった…
【解消されない夫婦のモヤモヤ】  あけましておめでとうございます。2023年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがと...
豆木メイ 2024-01-02 11:43 ラブ
30代40代の恋活はX(Twitter)がベター♡やり方とヤリモク回避の注意点
 若い子だらけのInstagramよりも、X(Twitter)の方が30代・40代の恋活には向いています。趣味や時事ネタ...
同級生「好きだった」私「初耳w」同級生「本気になりそう」不倫の着火剤
 多くの人から反感を買いやすい不倫問題ですが、実は既婚男性のほうから好意をほのめかしてくるケースが後を絶たないようです。...
恋バナ調査隊 2023-12-31 06:00 ラブ
キラキラが苦手なんだよ…田舎育ちの地味系40男が抱く劣等感
「冷酷と激情のあいだvol.175〜女性編〜」では、副業のインフルエンサー活動に非協力的な恋人・コウジさん(40歳・仮名...
並木まき 2023-12-30 06:00 ラブ
誠実なダサ男、写メも無頓着…ダンチな彼に不満な35歳インフルエンサー
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-12-30 06:00 ラブ
交際前のセックスはNG、鉄のパンツを!幸薄い「2番目の女」残念な特徴
「気づくといつも2番目の女になってる…」と悩んでいる女性はいませんか?  もしかしたらあなたには、改善すべきポイ...
恋バナ調査隊 2023-12-29 06:00 ラブ