「正論振りかざす」覚悟とリスク 相手を殴りたい時に放つ!

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2022-08-19 06:00
投稿日:2022-08-19 06:00
 みなさんは、正論を言われて「うっ……」となったことありませんか? その逆を経験した人もいるかもしれません。
 0:100で、相手が正しいと分かっていても、言われるといい気持ちにはなれない。あれってなんででしょうか?
 さて、どろんぱでは珍しくマキさんがお客さんの愚痴に付き合っているみたい。

 

 

 

正しさはミスると攻撃になる

 正論が好きって人は、たぶん少ないですよね。私もどちらかといえば好きじゃないというか、むしろ苦手です。

 だけど読んで字の如く、正論がもっともな意見であることは分かっている……。じゃあ、なんであんまりいい気持ちになれないのでしょうか。

 それは、その結論に至るまでの過程をすべて無視しているから。

 例えば、奨学金の話題になると必ず「借りたものは返すのが当然でしょ」と言う人が出てきます。それはもちろん当然です。みーんな分かっています。

 でも、新卒の給与から数万円単位のお金を返済するのって本当に大変です。そして人には、それぞれ色んな事情や背景があります。

 そういった心理的な葛藤、経済状況、生活環境などを想定して話を聞けば、正論をカウンターでぶち込むようなことはできないと思うのです。

正論は嫌われる

 そして誰もが頭の片隅で分かっている事実を言うだけなので、思慮深い人とは思われません。もはや正論には、「相手を殴りたい」か「嫌われても相手を別の方向へ導きたい」くらいしか使い道がないような気もしてきます。

 誰かに正論を突きつけるのは、それだけリスクのある行動です。もちろん、悪いことではないのですが、好かれる傾向にはないと覚悟しなくてはいけませんね。

 私も日々の言動には注意しようと思います。

登場人物紹介

マキさん:どろんぱのナンバーワンホステス。おっとりした見た目と裏腹にお客さんを毒舌で黙らせてしまうこともしばしば。でも多くのお客さんから愛されている。3人の子持ち。

ヘビ森さん:どろんぱの常連客。エリート街道を爆進してきたためか、ちょっと他人を見下す癖があるイラチの独身貴族。しかし、ママとお店の女の子には勝てないみたい。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

ライフスタイル 新着一覧


黄色いドライフラワーで「金運」アップを! 置いちゃいけないNGゾーン。埃まみれは問題外です【専門家解説】
 お花を飾りたい気持ちはある。それなのに…気づけば水は干上がり、葉っぱもカリカリ。そんな経験ございませんか?  ワ...
毎日バレー2時間って部活か!?地獄の「PTA役員」5つの体験談
“PTA役員”と聞くだけでゾワッとする保護者は少なくないはず。その理由の大半は、このような地獄体験が待っているからでしょ...
大容量コスメで“損”をする? お金がたまらない人がやりがちな「美容アイテム」のワナ【美容家監修】
 物価高なのに、所得は満足に上がらない我が国ニッポン。その影響は、日々の美容費にも。  しかし「おトク」だけを意識...
夏休み目前! 旅行で失敗したこと、2位は「移動」問題。老体に“夜行バス”はもう無理~
 旅行中、「ここは節約しよう」とケチったことであとから後悔した…なんて経験はありませんか? 「なんであのとき、もうちょっ...
スキマに夢中な“にゃんたま”くん、向こうに何が見える?「もう一つの世界があるにゃ」
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
あれ、意外と楽しい? PTA役員をやってよかったこと6選。変な校則を改定、学校のマル秘情報もゲット
“PTA役員”と聞くと、「なりたくない」「面倒くさそう」とネガティブな感情が湧く保護者が多いでしょう。しかし、「なってみ...
キャー!ガチで恐ろしかった5つの体験談。義父が亡くなった日、義母がニヤリと笑っていた
 あなたがこれまでの人生でいちばん怖かった出来事はなんでしょうか? 霊的な体験、人間の恐ろしさなど、今回はさまざまな“ゾ...
【動物&飼い主ほっこり漫画】第100回「お散歩のバイトだワンワン」
【連載第100回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽの...
独身と既婚、正反対な女ふたりの悲しい共通点。高級ディナーより“551の肉まん”が羨ましい理由
 実久は妻子ある男性と交際をしているが、その日は彼に「仕事が入った、先に行っていて」と言われ、大磯のプールリゾートに先乗...
仕事や恋に謳歌する私と、髪を振り乱して子育てする彼女。本当に「幸せ」なのはどっち?
 実久は妻子ある男性と交際をしているが、その日は彼に「仕事が入った、先に行っていて」と言われてしまう。大磯のプールリゾー...
子供の粗相は許して当然? 鼻につく母親の口ぶり…私は「子連れの女」に同情することにした
 東海道線・グリーン車で都内から1時間弱。それからバスで10分くらい。やっとたどり着いたのは、歴史あるのどかなリゾートホ...
プロ童貞の足が「渋谷」から遠のいたワケ。行かなくなった街と人気が出た街、どう違う?
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(65)。多忙な現役時代を経て、56歳...
夫が「子育て」のこと全然わかってない! 妻が心底ゲンナリした無知発言
 男性も育児に関わるようになった時代ですが、まだまだ女性がメインでしている家庭は多い様子。そして夫の一言に「子育てわかっ...
“謝罪”LINEにイラッ「ごめんねww」って笑いごとじゃないのだが?
 自分が原因の問題に対して謝罪をするとき、心をこめないとかえって相手を怒らせてしまいます。文字や絵文字でしか伝えられない...
マジ最悪! “隣人ガチャ”大ハズレ、悪夢の引っ越し体験談。浮気相手が隣ってどんな確率?
 異動や転職、結婚などで新生活をスタートさせる際、引っ越しをする人もいますよね。その際、隣人ガチャでハズレを引き、トラブ...
漫画かよ!本当にあった「超高額」プレゼント。場末のスナック嬢からセレブに大逆転
 夜職のお姉さんお兄さんが、お客さんから超高級なプレゼントをもらっていたり、札束で会計をしている。そんな動画、見たことな...