体重12キロ増の“自分サゲ”を定番ネタにしていた私の失言体験

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2022-08-26 06:00
投稿日:2022-08-26 06:00
 みなさんは友だちと話す時に、自分のことを下げて笑いをとっていませんか?
 私も多分に洩れず、それはもう多用していてある時から少し控えるようになりました。そして、当時の発言をずっと後悔しています。どろんぱでは、モジョ子が接客中ですが……。

「自分」より大きな主語を使うな!

 私は数年前に半年間で12キロの増量をしまして、今も体重が戻っていません……。原因は単純。お店でたらふくビールを飲んだ帰り道に、毎日のようにラーメンを食べていたからです!

 その上、汗をかくのが嫌い、料理するのはめんどくさい、いっぱい寝ないと動けない……といった“怠惰の極み”みたいな性格。毎日深夜にラーメンってだけでも危ないのに、これじゃあ太りにいっているようなもんです。

自分サゲが行き着く先は…

 そんな感じでしたから、友達と話す時も「ほんと私ってダメなやつでさーww」と自分をひたすらネタにしていました。しかし、ある時それがいきすぎてしまって、「デブは怠慢な生活が体型に出てるの。ちゃんとしてたら、こんな風にならないもんねー」と発言したのです。

 すると、アパレルブランドで働いている友達がぼそっとつぶやいたのは、「んー……でも病気で太っちゃった人とかもいるからねー」。

 自分が言ってしまった言葉が、人を傷つける瞬間でした。

 そのあと「そうだよね、ごめん。これはあくまで私の話で~」と取り繕ってもあとの祭り。友達は笑っていたけれど、私の胸には今でも後悔が残っています。

 もしもあの時、友達が病気で太っていたとしたら、私は言葉で友達を刺し殺すところだったかもしれません。

 自分をネタにするのが悪いとは思わないですが、その場合は対象を自分より外に広げないことが大事だと思います。

 よくいう主語をデカくしないってやつです。特に体型などのセンシティブな話題の場合は、「主語は自分になっているかどうか」をまめに気にするといいかもしれません。

 私の失敗が反面教師になれば嬉しいです。

登場人物紹介

モジョ子:自信がほしい主人公。自信のなさゆえに自分サゲをネタにするのが当然になっている。どろんぱでの仕事を通じて少しずつ成長してはいるものの、まだまだ先は遠そう。

コミ:モジョ子の先輩で、良き姉貴分。今でこそ強気なところが目立つが、新人の頃は自信がなく悩む毎日だった。モジョ子を見ていると自分と重なるところがあり、目をかけている。

ママ:どろんぱのママ。厳しくも優しい目で店の女の子を見守る。接客の内容なども実はちゃんと聞いており、適宜褒めたりアドバイスをする。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

ライフスタイル 新着一覧


春を告げる「ミモザ」、“命短し”可憐なフワフワを長持ちさせる鉄の掟3条
 先だって大雪に見舞われた、我が愛すべきお花屋の周辺にも春を告げる鳥がボチボチやってくるようになりました。  しかも店...
自分がナンバーワンになれる場所 それを見つけるのも才能
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
羽田と成田を間違えた! 職場の新人やらかしエピソード5つ
 新人の頃は、誰でも一つや二つの失敗体験があるもの。でも、中には「ありえない」と思うようなやらかしエピソードも…。  ...
BIGな“にゃんたま”ライバル出現!おにゃんこを巡る壮絶な三角関係ぼっ発
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
通り過ぎた季節、むせかえるほど深い秋景色の中を歩いた
 何層にも重なった、むせかえるほど深い秋景色。  通り過ぎた季節を想うとやたらと切なくなるのはなぜだろう。 ...
【45歳からの歯科矯正】医療費控除の手続き、確定申告で役に立つアレ
【これまでのお話し】 45歳で歯科矯正を始めようと思ったワケ(#1)/45歳女、5年越しにワイヤー矯正を決断!(#...
ほっこり癒し漫画/第67回「おかえり銀ちゃん」
【連載第67回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「しっぽ...
私「あ、大丈夫よ?」勘違い女「なんとか調整する」いや誘ってないから!
 自意識過剰だったり、自分に自信があったりする女は“勘違い女”になりがち。そんな女性からのLINEには、思わず「いやいや...
ペラペラさが逆に良い!100円均一のトラベルグッズが海外旅行で重宝した
 コロナが落ち着いて旅行する機会が増えた方も多いのではないでしょうか。  トラベルグッズを買い揃えるために100...
ババア(婆)と言われ、架空の48歳妹になりすました73歳女に思うこと
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ミス日本は不要? 開催意義と椎野カロリーナ不倫発覚で“分不相応”の根拠
「ミス日本コンテスト2024」に選ばれたウクライナ出身のモデル・椎野カロリーナさん(26)が2月5日、グランプリを辞退し...
2024-02-10 06:00 ライフスタイル
酒豪の友達を持った宿命? 飲み会で「割り勘負け」を防ぐ6つの賢い方法
 友達との飲み会は楽しいけれど、気になってしまうのが大酒飲みとの割り勘。お酒を飲まない人なら、会計時に「ソフトドリンク1...
“子供部屋”を出てチヤホヤされて 36歳女性が勘違いから気づいた現在地
 西荻窪の実家で母親と2人で暮らし、工場でパート勤務をしているかおり。平坦な毎日だったが何気なくインスタに投稿していたシ...
工場での単純作業は悪くないが…恋愛経験ゼロの女に起きた“タグ付け事件”
 西荻窪の実家で母親の信美と2人で暮らし、工場でパート勤務をしているかおり。彼女は今の生活に特別な不満もなく、趣味のカフ...
私は子供部屋おばさん?彼氏ナシ・非正規でもシフォンケーキで満ちる日常
 工場内に終業のチャイムが鳴った。  機械の停止音とともに「お疲れさまでした」が飛び交う。  同じロゴの入っ...
蛙化現象わかったフリしてない?恋愛中でもどこか冷静な若者のリスク管理
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...