更新日:2022-09-03 06:00
投稿日:2022-09-03 06:00
女性と別れたのは妻のためではない
「美保だって、僕がまだ亜紀子のことを諦めていないってわかっているはず。
僕は亜紀子と新しい人生を歩むために、離婚の財産分与ではすべて美保に渡してでも離婚したいと思っていたくらいだし、美保にもその話をしたこともあるし。
今はもう亜紀子のためを思って会っていないけれど、本当なら、今すぐにでも会いに行きたいって思っていますよ。
美保が結婚生活に執着している以上は、亜紀子と一緒になれる可能性は低いと思って、亜紀子のためを思って別れたってだけだもん。
だから妻に『抱いてくれ』って言われても困るし、こっちは離婚をする気でいたんだから、いきなり夫婦で仲良く過ごしましょうって言われても、そんなの絶対に無理。
どうしたら美保が結婚生活を諦めてくれるのか……、僕にはその答えがわかりません」
◇ ◇ ◇
恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。
まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。
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tumugi・ひでまる
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