タッキー電撃退社で懸念 滝沢歌舞伎は井ノ原体制でどうなる

コクハク編集部
更新日:2022-11-04 06:00
投稿日:2022-11-04 06:00

タッキー退社で「滝沢歌舞伎」どうなる?

 先月31日、タッキーこと滝沢秀明氏(40)がジャニーズ事務所を退社、同事務所の副社長と子会社「ジャニーズアイランド」の社長を退任し、世間を騒がせた。

 ファンとみられるSNS投稿で真っ先に懸案事項として上がったのが、滝沢氏の名前がついた舞台「滝沢歌舞伎」の今後だ。

「井ノ原歌舞伎」もトレンドワード入り

《どうなるの?》と心配する声が相次ぎ、滝沢氏の後任となった元Ⅴ6の井ノ原快彦(46)の名前を付けた「井ノ原歌舞伎」とともにツイッターでトレンドワード入りしたほどだ。

 もともと「滝沢歌舞伎」は、2006年に当時ジャニーズ所属のタレントだった滝沢氏主演の「滝沢演舞城」として誕生した。10年から名前を変え、「滝沢歌舞伎」に。滝沢氏が新橋演舞場で史上最年少座長となり、バンジーやイリュージョン、アクションなどを盛り込んだステージを作っており、自身のライフワークともいわれていた。

 19年に副社長、子会社社長に就任してからは裏方としてジャニーズJr.の育成やプロデュースを担っていて、「滝沢歌舞伎」は同年からSnow Manが主演を継承。「滝沢歌舞伎ZERO」と名前を変えたが、演出は変わらず滝沢氏が担当していた。

ジャニーズ事務所にとって“かけがえのない”企画のひとつ

 その後、毎年4、5月に東京・新橋演舞場で上演。地方公演が行われる年もあり、ファンクラブ会員でもチケット入手に苦労する人気企画になっている。今年も例外ではなく、全日程即日完売の好評だったという。芸能リポーターの川内天子氏が言う。

「『滝沢歌舞伎』は若手ジャニーズタレントやデビュー前のJr.たちにとって、ジャニーズの一員として活躍し、グループや個々の名前を売るための登竜門になっていました。稽古を通じて、先輩たちから舞台マナー、演技、体づくり、チームで作品を作り上げる団結力など教わる機会にもなっていて、ストイックで知られる滝沢氏だからこそ、定着させてこられたのです。

 ファンにとっても、露出の少ない若手ジャニーズを見られる待ち遠しいステージでしたから、ジャニーズ事務所にとっても無くてはならない企画になっています」

 たとえば、2013年から舞台の常連となっていたSnow Manのメンバー目黒蓮(24)は演技力を磨き、今やNHK朝ドラ俳優に成長した。俳優業を目指すジャニーズタレントの育成にも一役買ったのだ。

「滝沢」の名前はなくてもタッキー色のある舞台に…

 そんな来年の「滝沢歌舞伎ZERO」公演は、ドーム規模の巨大会場での開催を計画、アジア公演も予定されていたと一部スポーツ紙が報じている。

 すでに会場を抑え、稽古の準備も進んでいたとみられるが、「滝沢歌舞伎」はどうなるのか。

「まだ来年の開催について公式発表はありませんが、所属タレントたちのためにも今さら中止にはしにくいでしょう。このあたりのツメができていないまま退社となったのは、滝沢氏が急ピッチで退任となったことの表れ。舞台は、もちろん『滝沢』の名前は使わないまま、従来の滝沢歌舞伎の内容を踏襲しながら開催するとみられています。

 しかしながら、再来年以降は退社した“滝沢カラー”を残すことはできないでしょう。従来、ジャニーズは比較されかねない要素は排除するので、『井ノ原歌舞伎』と類似した冠をなすことはあり得ません。

 井ノ原体制では、ミュージカルやトーク演劇など芸風を変えた舞台として再出発すると予想されています。井ノ原さんは芸能界でも、人当たりの良さは評判ですが、滝沢氏のようなストイックさはなく、指導者のイメージはありません。

 外部から演出者などを雇って、井ノ原さんは“見守り役”として関わると考えられています」(前出の川内天子氏)

 来年はタッキーお気に入りの通称“タキニ”の筆頭格、Snow Manが5年目の座長を担い、公演回数は1000回に到達する記念イヤーでもあった。ファンの心配は尽きない。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


原作は4コマ漫画! 名作“ぎぼむす”のイケメントリオを味わい尽くそう
 新年あけましておめでとうございます。  例年であれば、大晦日は「ジャニーズカウントダウンライブ」で年越しするので...
特攻隊の前で「別れのブルース」、過去の“淡谷のり子物語”と異なる描き方
 1945年、日本の戦況はますます悪くなっていた。富山に慰問に来ているスズ子(趣里)は、女中の静枝(曽我廼家いろは)の話...
桧山珠美 2024-01-05 14:00 エンタメ
制作費の都合?「夜来香ラプソディ」音楽会シーンなしは残念すぎる
 上海の羽鳥善一(草彅剛)は、音楽会の準備を進めていた。羽鳥は、黎錦光(浩歌)が作曲した「夜来香」にブギを取り入れた音楽...
桧山珠美 2024-01-04 17:50 エンタメ
【2023年人気記事】マッチ様は逃げ上手と無責任のプロだった
【「残念プロフェッショナル」の流儀】  2023年も「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大き...
堺屋大地 2024-01-02 11:44 エンタメ
辻希美&杉浦太陽はニベアのCM…仲良しラブラブ芸能人夫婦はお金を生む
 元モーニング娘。のなかで1番の勝ち組は、やっぱり辻ちゃん(辻希美)でしょう。  先日も元モー娘。の中澤裕子、保田...
スズ子と愛助の無償の愛、平和ボケの今とは違って生きるも愛するも命がけ
 東京に戻ったスズ子(趣里)は、空襲で一面ががれきになっている惨状を目の当たりにする。  スズ子が三鷹の家に戻ると...
桧山珠美 2023-12-28 14:10 エンタメ
東京大空襲、愛し合うスズ子と愛助の運命は…金曜放送回を前におさらい
 トミ(小雪)の許しが出て、山下(近藤芳正)が正式に楽団のマネージャーとして加わることになった。  スズ子(趣里)...
桧山珠美 2023-12-27 17:40 エンタメ
コワモテ黒田の起用は大正解! スズ子派に寝返り、顔芸と手振りが秀逸
 結核が再発した愛助(水上恒司)の看病を、三鷹の家で続けることになったスズ子(趣里)は、日々愛助のために身を尽くしていた...
桧山珠美 2023-12-26 15:50 エンタメ
藤井風「いちすき」で見せた弾き語りに惚れ惚れ、黒髪に代わってホッ
 21日、木曜劇場「いちばんすきな花」(フジテレビ系)が最終回を迎えました。  昨年、社会現象を巻き起こした目黒蓮...
平野・神宮寺・岸のNumber_iデビュー間近 24年は注目多数の群雄割拠
 滝沢秀明氏創設のTOBEに合流し、本格始動が待たれている元King & Princeの平野紫耀(26)・神宮寺勇太(2...
こじらぶ 2024-02-16 10:40 エンタメ
朝ドラでは珍しい正面からの接吻!愛助ママ(小雪)来襲で“恋の炎”燃ゆる
 愛助(水上恒司)は母・トミ(小雪)に呼び出される。トミからは、スズ子(趣里)に会うのはやめるように言われ、山下(近藤芳...
桧山珠美 2023-12-22 14:40 エンタメ
北川景子に長澤まさみ…SNS離れの深層、イメージ戦略には逆効果?
 12月16日、女優の北川景子(37)の写真集『『「37」 20th anniversary』公式アカウントがInsta...
東京コミコン2023は大盛況 ひときわ異彩を放った“大衆演劇”
 千葉・幕張メッセにて、12月8日(金)~10日(日)に開催されたポップカルチャーの祭典「東京コミックコンベンション20...
熊田曜子のSNSが放つ鋼のメンタル ハレンチ不倫疑惑もよき母アピール
 プロデューサーとの不倫疑惑と元夫とのドロ沼離婚裁判を経て、離婚成立後はSNSでたびたびセクシーな姿を披露している熊田曜...
堺屋大地 2023-12-20 06:00 エンタメ
恋はつらいものよ…愛助への想いが募るスズ子に麻里(市川実和子)の名言
 スズ子(趣里)と愛助(水上恒司)の仲はすぐに広まり、羽鳥善一(草彅剛)や麻里(市川実和子)にもうわさについて追求される...
桧山珠美 2023-12-22 14:23 エンタメ
スズ子と愛助の恋路を妨害! メッセンジャー黒田のメッセンジャーぶり
 愛助(水上恒司)と坂口(黒田有)の話を聞いたスズ子(趣里)は、耐えきれずに部屋に押し入る。  ここで話をつけよう...
桧山珠美 2023-12-18 14:45 エンタメ