“業界用語”炸裂トークにイラッ!「皆が知ってる」前提は危険

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2022-11-18 06:00
投稿日:2022-11-18 06:00
 みなさんは友達が同じ職種の方って、どのくらいいますか?
 私はほとんどが自分とは違う業種で働いている人ばかりです。そういう友人と話す時、気をつけているポイントがあります。
 それは、相手とどのくらい共通認識があるかを意識すること。今回は思い出話とともに紹介させてください。どろんぱでは酔っぱらったコミに、ママが手を焼いています。

 

 

 

自分の常識は、相手の非常識

 まず、自分の当たり前は、相手も同じだとは限りません。

 自分の仕事で使う専門用語を、関係のない業種の人に言っても伝わらないのと同じだと思います。

 例えば、水商売用語に「チャンス」という言葉があります。

 これは「チャンスボトル」のことで、もうすぐ空きそうな残りが少ないボトルを指します。

 ボトルが空になればと新しいボトルが入るので、お店の売り上げに大きく貢献します。お店の中では当たり前に使われていますが、お客さんや友人で知っている人はあまりいません。

 なのでこういった専門用語や狭い職種の常識、みたいな言葉は意識的に使わないようにしています。

 昔、漫画の世界の用語を使って話していたら、「ねえ、全然意味わかんないんだけど」とお客さんに怒られました。

 当然ですよね。相手のことを考えず、ただ自分の話をしていただけなのですから。その時に、ふと学生時代の友人を思い出しました。

自分の常識で会話を展開するのは危険

 その子と私は別のクラスでしたが「自分の知っていることはみんな知っている」という前提で話すので、もう大変。

「〇〇がさー」

「〇〇ってなに?」

「〇〇やん! うちのクラスでやってるやつ!」

「いや知らんけど!?」

 ……という会話が無限に繰り返されるので、その度にイライラしたりうんざりしたりしたものです。

 私の会話は、その子と同程度だと思うとなんだかショックでした。

 同時に「自分の当たり前は、意識しないと疑えない」とも思ったのです。常識を疑う、というと大袈裟ですが、相手に伝わる言葉で話せているか? を考えるのは大切です。

 ふと思い出すエピソードがあったら、みなさんも意識してみてくださいね。

登場人物紹介

コミ:どろんぱのホステス。明るくてお喋りが上手なので、お客さんからの評判は上々。ママからも信頼されているが、酒乱の気があるのが玉にきず。営業後にママと飲むのが好き。

ママ:どろんぱのママ。ビジュアルに重課金していることもあってか、年齢不詳。誰も本当のママを知らないミステリアスな女。怒った時の顔が年々恐くなっている。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


【動物&飼い主ほっこり漫画】第104回「夢でもいいからアエルトイイナ」
【連載第104回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽの...
【漢字探し】「梛(ナギ)」の中に隠れた一文字は?(難易度★★★☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
誕生日にめちゃ嬉しい♡ 斬新な“たんおめLINE”3選。「宝探し開始!」お茶目な姉の仕込みにキュン
 大切な親友や気になっている人など、あなたにとって特別な相手へ“誕生日おめでとう=たんおめLINE”を送るときは一工夫す...
スマホ社会にゾゾッ…。65歳童貞、アナログ人間に世間は厳しい? 僕が“鉛筆”にこだわる壮大な理由
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(65)。多忙な現役時代を経て、56歳...
「息子の結婚相手はこんな人がいい!」8人の姑が“理想の嫁像”とリアルな本音をガチ告白
「息子の結婚相手はこんな人がいい」という理想の女性像を、姑の立場になる方たちに語ってもらいました。結婚を決めるのは本人た...
義母vs実母の“初孫”バトル勃発! マウント合戦に巻き込まれた新妻の叫び「私たちは代理戦争の駒じゃない」
 幸せなはずの新婚生活に影を落とす、姑との問題。令和の時代でも根強く残る嫁姑トラブルに直面したケースをご紹介します。
おやつにワクワク♡ 猫の尻尾がピン♪ “にゃんたま”の勝利ポーズが尊すぎる
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
子どもを思うほど胸が痛い…ひとり親家庭が抱える“見えない苦労”。差別や偏見とどう向き合う?
 2024年に離婚した夫婦の数はなんと18万組にのぼるのだそう。なかには「ひとり親家庭」となる人もいるでしょう。子どもと...
コンクリ貫通の生命力!「タカラジェンヌ」が由来の高貴なお花、寒さに弱いはずが“3度の冬”を越えたわけ
 今年の夏も暑かった!、我がお花屋の店先では、暑さにめっぽう強い見上げるほど大きく育った「南国生まれの貴婦人」が見ごろを...
効いてくれよ、スタバ1杯分! 更年期女がすがる心のお守り。すべてはプラシーボ効果と気づいても
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
この夏もやらかした! 女たちの“反省エピ”7選。「自分史上最も夏を無駄にした」「大出費でクレカを直視できない」
 毎年のことながら、終わってから「もっとこうしておけば…」と思うのが夏休み。今年も例に漏れず、反省を抱えたまま日常に戻っ...
「逃げたら干されるぞ」若手芸人が踏み込んだ“後戻りできない”選択。大金と引き換えに失ったキャリア
 世間を揺るがす芸能界のさまざまな噂。ニュースとして報じられ、真実が明らかになることも増えました。  現在は清浄化...
「我が子を可愛いと思えない」産後に心が壊れかけた経験談。私は母親失格だ…なんて思わないで
 出産してから「なんだか最近自分が自分じゃないみたい」などと異変を感じている人は、先輩方の声を参考にしてみるとよいかもし...
義母「うちの子そっくり」にザラつく…。“孫フィーバー”の裏、無視され続けた嫁の叫び。私は透明人間じゃない!
 私の友人サエ(32歳・銀行員)が第一子を出産したのは昨年の冬。待望の赤ちゃんが誕生し、夫婦で新しい生活を始めた矢先、彼...
芸術の秋!美少年“にゃんたま”の曲線美と薔薇にうっとり♡ まるで絵画みたいじゃない?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
騙された!一見“仕事デキる風”…でも実は? 有能ぶったLINEにご用心。“能ある鷹”の逆パターンも
 世間では仕事ができない風に見えるLINEを送ってくるのに、実は超有能な人材だった話もよくあります。その一方で、本当は無...