NHK紅白歌合戦「ジャニタレ」と「K-POP」てんこ盛りの勝算

コクハク編集部
更新日:2022-11-18 06:00
投稿日:2022-11-18 06:00

「第73回NHK紅白歌合戦」出場歌手42組発表

 NHKは16日、大みそかの「第73回NHK紅白歌合戦」(19時20分から放送)の出場歌手42組を発表した。

 注目となっていたジャニーズ事務所所属タレントの出場枠は、「King & Prince」をはじめ、「関ジャニ∞」「KinKi Kids」「SixTONES」「Snow Man」、そして初出場の「なにわ男子」と6組が内定。5年連続5回目の出場を決めたキンプリは来年5月22日にメンバーの平野紫耀(25)、岸優太(27)、神宮寺勇太(25)がグループを脱退することから、5人体制では最後の「紅白」となる。

 そして、ジャニーズのアイドルグループに次いで視聴者の関心を引いたのが、K-POPアーティストの多さだ。出場4回の「TWICE」(女性9人グループ)をはじめ、3回の「NiziU」(女性9人グループ)、初登場の「IVE(アイヴ)」(女性6人グループ)、「LE SSERAFIM(ル・セラフィム)」(女性5人グループ)、「JO1」(男性11人グループ)の計5組が出場する。

話題先行型の宣伝戦略

 ネットでも《K-POPとジャニーズ事務所に頼り過ぎ》と批判の声が相次いでいるが、ネットでの批判もNHKにとっては織り込み済みだ。テレビコラムニストの桧山珠美氏はこう言う。

「今回のテーマは『LOVE & PEACE -みんなでシェア!-』で、出場歌手の発表もライブ配信しています。NHKにとって、今年は朝ドラ『ちむどんどん』がSNSでバズりました。もちろん、視聴者を置き去りにしたドラマ展開に対する批判的な内容がほとんどですが、毎日のようにネットで話題になって、同ドラマの制作チームが社内表彰されています。

 それは批判とはいえバズったことで、同局の視聴アプリ『NHKプラス』の利用者増加に貢献したからですが、ここ最近のNHKは話題先行型の宣伝戦略が顕著。ハレーションは承知の上でしょう」

 昨年は改装中だったNHKホールに変わり、東京国際フォーラムでの開催となった。今年は本拠地に戻り、新生・NHKホールで有観客開催。先の歌手たちに出場枠が移り、中高年世代に向けた演歌歌手の顔ぶれが減った印象だが、視聴者離れは心配ないのだろうか。

観覧募集は受信料支払者限定

「紅白観覧の申し込みは、受信料を支払っていることが前提なので、ジャニーズファンの観覧申し込みが増えれば、受信料も比例します。それも踏まえた上で、ジャニーズ事務所の子会社『ジャニーズアイランド』社長に就任した井ノ原快彦さんはNHKドラマにも出演中で絆も深く、ジャニーズ側と“ウィンウィン”の関係で、昨年の5組から1増のキンプリを含む6組を内定させたとみられています。

 K-POPも同じで、若い世代が生で見たいアーティストを基準に選んだのが今回の出場歌手の面々です。かつては、その年に活躍したアーティストが選出されたはずですが、『アイヴ』の日本デビューは今年10月。活躍以前の問題ですね」(桧山珠美氏)

中高年枠でも話題性たっぷり

 ちなみに中高年枠で話題なのは、男性歌謡グループ「純烈」。年内で脱退する小田井涼平(51)を含む4人でのラストステージとなり、また、年内いっぱいで無期限の活動休止に入る歌手の氷川きよし(45)は、紅でも白でもない特別企画枠で出場する。

 どうにも勝算あり?

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


大泉洋こそ“真のモテ男”じゃないか?「かくかくしかじか」の圧倒的な存在感に新たな一面を見た
  先日、いろんな意味で話題の映画「かくかくしかじか」を鑑賞してまいりました。「東京タラレバ娘」や「海月姫」などのヒット...
「あんぱん」のぶ、“落とし前”の付け方はそれでいいのか。次郎役の中島歩はあまりにも素晴らしかった
 終戦から5か月が経ち、国民学校ではGHQの指導のもと軍国主義教育からの転換が図られる。のぶ(今田美桜)は病気が一向に回...
桧山珠美 2025-07-01 17:39 エンタメ
『バチェラー6』第8話(最終話)を正直レビュー! ラスト予想、当たった人いるの? 制作サイドにまんまと騙されました
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第8話。本編最終回です。小田...
中村未来 2025-07-25 15:23 エンタメ
曽田陵介、FANTASTICS佐藤大樹と“縁”に驚き「青春時代の人が隣にいた!」甘酸っぱい中学生の頃
 2019年に俳優デビューをきっかけにドラマ、映画、舞台とさまざまな作品に出演。そして先ごろ放送を終了した『いつか、ヒー...
望月ふみ 2025-06-23 07:00 エンタメ
【募集】2025春ドラマの感想は? 面白かった&ガッカリを教えて!『対岸の家事』『最後から二番目の恋』etc
 コクハクでは2025年春ドラマを対象としたアンケートを実施します。4月よりスタートした春ドラマ、「面白かった」作品や「...
72歳、ザ・ぼんち里見まさとに“若い女子”が熱狂。イケジジブームが来るか? 老害にならずモテる大人の魅力
 去る5月17日フジテレビ系で放送された結成16年以上の漫才師による大会『THE SECOND~漫才トーナメント~・グラ...
「あんぱん」ここがヘンだよ、戦争パート。のぶが夫に駆け寄らないのはなぜだ?
 次郎(中島歩)からの便りに顔を輝かせるのぶ(今田美桜)だったが、それは海軍病院からだった。のぶが不安な気持ちで病室に入...
桧山珠美 2025-06-21 12:55 エンタメ
『バチェラー6』第7話を正直レビュー!石森さんの“事実発覚”に全視聴者が驚いた…。辻󠄀本さんの高度な会話テクにも注目
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。第7話は、クアラルンプールへ久次米...
中村未来 2025-06-21 06:00 エンタメ
『バチェラー6』第6話を正直レビュー!小田美夢の“あまりにあざとい”テクニック。キス連発は最初から決めてた?
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第6話。前回のラストで、早朝...
中村未来 2025-06-20 06:00 エンタメ
「あんぱん」清(二宮和也)は出る出る詐欺じゃなくて一安心。岩男とリンはやっぱり“チリンの鈴”だった
 銃撃された岩男(濱尾ノリタカ)は、嵩(北村匠海)にリンはよくやったと言って息絶える。八木(妻夫木聡)は、リンは親のかた...
桧山珠美 2025-06-19 17:28 エンタメ
『バチェラー6』第5話を正直レビュー。自然体の笑顔をやっと見れた。で、なんで突然キスした?
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第5話。もう折り返しなんて早...
中村未来 2025-06-19 06:00 エンタメ
令和ロマンくるま、吉本退所でも絶好調の今。もう一度「M-1」優勝を狙ってみてはどうか
 4月末で吉本興業との契約を終了した令和ロマン高比良くるま。一時期活動休止していたが、5月末には復帰。現在、精力的に活動...
帽子田 2025-06-19 06:00 エンタメ
『バチェラー6』第4話を正直レビュー。石森さんまさかの本命? みんな久次米さんの魅力をもっと伝えて~!
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第4話。ホワイトローズを受け...
中村未来 2025-06-18 06:00 エンタメ
奥平大兼、世間とのギャップに戸惑い「僕のプライベートを見たら驚くと思う」悩んだときの考え方は?
 長澤まさみさんと共演した映画『MOTHER マザー』でのデビューに始まり、映画やドラマで常に心に残る芝居を見せている奥...
望月ふみ 2025-06-18 06:00 エンタメ
田中圭ショックか?木梨憲武、玉木宏ら「夫婦円満」をアピールするイケメンたち。向井理も丸くなった
 サントリー「角瓶」のCMが新しくなりましたね。「♪ウィスキーがお好きでしょ」の歌をバックに、バーテンダーの井川遥と客の...
「あんぱん」嵩(北村匠海)と健ちゃん(高橋文哉)コンビが心強い。岩男には“嫌な予感”しかない…
 嵩(北村匠海)は、絵の才能を見込まれ宣撫班勤務を命じられる。宣撫班では紙芝居を見せていた市場でひと騒動があったといい、...
桧山珠美 2025-06-16 16:45 エンタメ