子作りの最後の機会でも…離婚→再婚を迷う女性の2つの悩み

並木まき ライター・エディター
更新日:2022-11-26 06:00
投稿日:2022-11-26 06:00

離婚したいけど、夫が路頭に迷うのは…

「だけど、そんな夫に対して愛情が継続できたかと聞かれれば話は別。結婚3年目にはすでに夫への愛情はゼロに近かったですし、とにかく入籍をしている責任感だけでやってきました。

 だからユウスケと出会ったときには一目惚れに近い形で恋に落ちたし、好きなのは夫ではなくユウスケです」

 こう断言する菜摘さんは、本音では離婚をしたいものの、離婚をしてその後の夫が路頭に迷うことが不安で行動に移せないと言います。

不倫から結婚しても幸せになれない?

「友だちからは、“そんなの関係ない、夫婦と言っても他人なんだし、菜摘ばかりが旦那さんに配慮する必要なんてないよ”って言ってもらっているんですけど、不倫をしてそんな夫を捨てて再婚しても、幸せになれないんじゃないかという不安があって。

 ほら、世間では不倫から結婚しても絶対に幸せになれないっていう話が定説じゃないですか。バチが当たるというか、悪いことをしても幸せには絶対になれないよっていうアレです。

 だから、本当は今すぐ夫を捨ててユウスケと家庭をつくりたいのですが、どうしても行動に移せなくて臆病になってしまっているんです。夫が人並みで、私が離婚してもちゃんと生きていけるという雰囲気ならば、こんなふうに思わないで済んだかもしれないのに……」

子作りにチャレンジする最後のチャンス

 年齢的に、再婚をして子作りにチャレンジする最後のチャンスかもしれないという焦りもあると話す菜摘さん。自分の気持ちに正直になるべきか、モラルを優先するべきかという葛藤を1年近く続けていて、メンタルも疲弊してきているとため息をつきます。

「でもユウスケを待たせているのは事実だし、今の関係をズルズルと続けていくのもダメだってわかっています。

 多分、私は性格が臆病なんですよ。“なるようになれ”って思えない。だけどユウスケが私のもとを去るのは怖いし、夫じゃなくユウスケと一緒に生活していきたいです。

 私みたいなタイプは、夫と同居しながら離婚話を進められそうにないから、どこかで勢いをつけて、まずは家出をしないとダメなのかなっていうところまでは考えているのですが……、そう考えたのはもう半年も前なのに、いまだに行動に移せていないからやっぱりダメなのかもしれないです」

 ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


生理前後にムラムラするの、私だけ? 女性の性欲が強くなるメカニズムとは
「生理前になるとなんだかムラムラする」「生理後はセックスしたくてたまらなくなる」など、生理前後で性欲が強くなる女性は多い...
恋バナ調査隊 2023-09-05 06:00 ラブ
貴女の度数は? オスを引き寄せる「フェロモンジャッジ」に挑戦!
 素敵な女性はいい香りがする――。  そう感じるのは、肌から放たれるフェロモンの効果。フェロモンが高まると色気だけ...
太田奈月 2023-09-05 06:00 ラブ
私が結婚したのは「貝」なのか? 夫との会話レス対処法3つ
 夫婦に関する悩みの中でも、特に最近増えているのが、夫婦の会話がないというお悩み。離婚原因にもつながりかねないので、なん...
恋バナ調査隊 2023-09-04 06:00 ラブ
ティッシュペーパーの地元相場をあえて聞く!「既婚男性の見抜き方」5つ
 付き合っている彼氏の様子がなんだかおかしい……。そう感じることはありませんか? 女の勘が働くと、理由がなくても違和感を...
恋バナ調査隊 2023-09-04 06:00 ラブ
耐えられる境界線は?「毒舌な彼氏」に悩む女性たちと“吐く”人の心理
 好きな彼氏から言われる一言には、大きく気持ちが揺さぶられるでしょう。ただその一言は、必ずしも嬉しい言葉とは限りませんよ...
恋バナ調査隊 2023-09-03 06:00 ラブ
妻よ、許してくれてありがとう!3年越しのレス解禁を望む不倫夫の大甘思考
「冷酷と激情のあいだvol.158〜女性編〜」では、コロナ禍に入る直前に夫・ユウスケさん(43歳・仮名)の浮気が発覚し、...
並木まき 2023-09-02 06:00 ラブ
私が不倫を許したと思った? 制裁離婚の好機を3年待った45歳女性の執念
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-09-02 06:00 ラブ
恋多きハンター「肉食女子」は結婚後どうなる? 4つのパターンを考察
 狙った獲物(男)は逃さない、恋愛テクニシャンの肉食女子。独身時代にあらゆる男をかっさらっていた肉食女子って、パートナー...
40代女性の「デートの割り勘」問題は何が正解?男性の意外な本音もアリ
 20代、30代の時は男性とのデート食事で奢られるのが当たり前だった女性も、40代になると「あれ? これって割り勘にすべ...
恋バナ調査隊 2023-09-02 06:00 ラブ
“俺から誘うね”LINEは鵜呑みNG!その気がない女性に送る男の社交辞令
 気になる男性からのLINEには、一喜一憂しますよね。「これはイケる!」と可能性を感じたら、一気に距離を縮めたくなるでし...
恋バナ調査隊 2023-09-02 06:00 ラブ
40代ほぼ童貞彼氏ってアリかも? メリット3つと幸せなお付き合いの心得
 恋愛経験の少ない男性の中には、40代でほぼ童貞の人もいます。童貞の彼氏は、恋愛経験が豊富な男性と比べて物足りないところ...
恋バナ調査隊 2023-08-31 06:00 ラブ
コロナで途切れたのに…女性から望む「復活不倫」が密やかに増え始めた
 コロナが5類に移行してから、少しずつ復活の兆しを見せはじめている関係があります。それは、不倫。コロナ以前の不倫関係が再...
内藤みか 2023-08-31 06:00 ラブ
恋愛がうまくいかない本当の理由とたった3分でできる解決法
「出会いの場に行っても、誰も私に興味を持ってくれない」 「関係がまだ浅い人とのデートが緊張してうまくいかない」 「な...
若林杏樹 2023-08-30 06:00 ラブ
彼の脳内で一体なにが? 一度じゃない、いっぱいキスする男性の心理5選
 好きな彼にいっぱいキスされたら嬉しいですよね。でもあまりに多いと「どうしたの?」「なにかあるのかな……」と、違和感を覚...
恋バナ調査隊 2023-08-30 06:00 ラブ
専業主婦をなめんなよ!「家事しないグータラ夫」3つの操縦法を試して
 専業主婦は家にいるからといって、決して暇なわけではありません。家事には終わりがありませんから、休みなく働いている人もい...
恋バナ調査隊 2023-08-29 06:00 ラブ
夫とのセックスしかダメ、その夫に拒否される私はどうしたらいいの?
 不倫や浮気の原因の一つとしてあげられるのが「セックスレス」です。  筆者も既にセックスレス状態になって9年ほど経...
豆木メイ 2023-08-29 06:00 ラブ